2015年03月01日

オリジナルとはいつの時代も世に出た時には叩かれ VENOM

私が中学生の頃、近所にHR/HMのジャケットを派手にディスプレイしているレコード店があり、RAINBOW 「DIFFICULT TO CURE」、BLACK SABBATH 「HEAVEN AND HELL」、IRON MAIDEN 「KILLERS」、SAXON 「WHEELS OF STEEL」、ANGEL WITCH 「ANGEL WITCH」、TYGERS OF PAN TANG 「WILD CAT」 など、今でもはっきりと覚えてます。

その中でも特に異彩を放っていたレコード・ジャケットが、今回紹介するVENOM の 「WELCOME TO HELL」 です。

まだ中学生の自分にはLP盤を買う財力があるわけでもなく、毎月1〜2枚シングル盤を買うとか、中古盤店で欲しいLPを買い漁る生活を繰り返してました。そんな際、近所にレコード・レンタル店という私にとって桃源郷のような場所 (笑)が開店、そこでLPを借りてカセットに落とすことが毎日の日課となったのです。

そして、その中に黒山羊にペンタグラム、異様なバンド・ロゴが施されたあのジャケットを発見。早速借りて、ドキドキしながらプレーヤーの針を落としたのですが‥。

正直、最初の印象は 「なんじゃこりゃ〜。」 まだKISS、QUEEN、RAINBOW を聴き始めた私にとって、IRON MAIDEN さえ、ちょっとまだ早いかなと思ったものですが、それを遥かに凌駕するキワモノ的なサウンドに全身打ちひしがれてしまいました。

マンタス・クロノス・アバトンという妙なステージ・ネームに、スタッド&レザーの不気味なコスチューム、悪魔崇拝的な歌詞、そして全編ノイジーなサウンドに這いずり回るようなクロノスのヴォーカル。まあ、レコーディング・バジェットが無かったので必然的にこういったサウンドになったと思うのですが、今までこんなコンセプトのバンドは世に存在してませんでした。

しかし、今改めて聴いてみるとAの魔女の呪文のような囁き、Fのライトハンドから入るギター・ソロなど隠し味多数、そしてAEIに脈々と流れるキャッチャーなリフなど、ただのノイジーなサウンドだけではないのです。

そんな旨味を含む、一種ハードコア・パンクを彷彿させるノイジーかつ疾走感満載の楽曲。オリジナルとはいつの時代も世に出た時には叩かれ、笑われるものです。

現在の過激なブラック / スラッシュ・メタルらと比較すれば音自体もチープで音圧も薄く、ヘヴィさという面からすれば大したことはありません。しかし元祖ゆえの " 凄み " は本作に封入されており、他の追随を許しません。

彼らとMOTORHEADがあったからこそ、後にMETALLICA やSLAYER などのバンドが生まれたんだと思うんですが、当時は彼らがまさにスラッシュ / ブラック・メタルの元祖となるとは思いもしませんでした。

ただMOTORHEAD のレミーは、 「VENOM はクソだ、あいつらの曲には記憶に残るところなんて一節も無いじゃないか。」 と辛辣な評価をしてましたが。

ちなみにCD化に際して、なんとボーナス・トラックが10曲(本編は11曲!)の大判振る舞いとなってます。さすがVENOM、と唸らせられますよ。満腹 (笑)



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WELCOME TO HELL / VENOM (1981)

@Sons of Satan
AWelcome to Hell
BSchizoid
CMayhem With Mercy
DPoison
ELive Like An Angel
FWitching Hour
GOne Thousand Days of Sodom
HAngel Dust
IIn League With Satan
JRed Light Fever


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 元祖、究極、異端児、どれも正解だ!


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2015年01月31日

実に直線的な心地良い疾走感を伴い SAXON

80年代にアメリカ制覇を目指したが、それに伴う音楽性の変貌により多くのファンを失い重傷を負ったSAXON は、それまでのメジャー・レーベルを離れてドイツのレーベルと契約、再スタートを図ります。

本作は91年発表の 「SOLID BALL OF ROCK」 に続いて92年に発表された復活第2作目であり、迷いの生じていた妙に似合わないポップなサウンドが姿を消し、NWOBHM 初期の頃の姿が復活したのです。

私を含め多くのリスナーが求めていたのがこの姿であり、世界中のハードコアなファンに大歓迎されました。

オープニングの@から実に直線的な心地良い疾走感を伴い、「コレだよ、コレ!」と、思わず膝を叩いてしまいました。音抜けの良いビフ・バイフォードの指笛も健在だ。

CREAM やZEP、UFO、MEGADETH ら多くのバンドにカヴァーされているアーティスト、ウイリー・ディクソンのBは大胆なアレンジが施され、まるでオリジナル曲の様です。

また、雄大なる大地を想像させるアコースティカルな牧歌的バラードのDは、ビフの歌声の素晴らしさを改めて再認識させてくれます。これだけ声域が狭いのに、多彩なメロディ・ラインを生み出すビフの作曲能力は、いやはや凄いな。この曲はライヴでも演奏されており、実に良い雰囲気を醸し出してますよ。

GやIのファスト・ナンバーも硬質のサウンドをまとっていて、もうノリノリです。「THE EAGLE HAS LANDED」 の次作と言っても不思議の無いぐらいの音作りに、思わずニヤリとさせられます。

IRON MAIDEN、DEF LEPPARD らがアメリカで確固たるポジションを確立したのとは全く別の道を選択したSAXON は、ドイツやギリシャなど第三国の欧州で再スタートを切り、新たに強力なファン・ベースを作り上げたのです。

まさに劇的な復活と呼んでも良いんじゃないでしょうか。 90年代に発表されたアルバムは一般リスナーにあまり知られてませんが、実はすべてが名盤と呼べるものばかりですよ! うむ。



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FOREVER FREE / SAXON (1992)

@Forever Free
AHole in the Sky
BJust Wanna Make Love to You
CGet Dawn and Dirty
DIron Wheels
EOne Step Away
FCan't Stop Rockin'
GNighthunter
HGrind
ICloud Nine


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 これがSAXON のあるべき姿である。まいったか!


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2015年01月01日

1984年 My年間アルバム・ベスト10 Part2

バタバタしていたら、年が明けてしまいました。(笑) あけましておめでとうございます。

前回に引き続きまして、1984年Myアルバム・ベスト10 の第5位からの発表です。ジャン!


雷第5位雷


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FIT FOR FIGHT / WITCH CROSS

@Nighflight to Tokyo
AFace of a Clown
BRocking the Night Away
CKiller Dogs
DFight the Fire
EAxe Dance
FLight of a Touch
GAlien Savage


このバンド、オネエ系の顔をしたヴォーカリストに、髭面のおっさん風のメンバーが多数。しかもドラマーはロカビリー少年とルックスは極悪レベル。しかもアルバム・ジャケットは構図の狂ったヘタウマの画で、正直聴く前から心が折れそうでした。

しかし、そのサウンドは超一級品のメタルなんですよ!

デンマーク出身の北欧メタルに属するバンドなのですが、北欧の澄み切ったサウンドのイメージは皆無。どちらかと言うとNWOBHM の影響が色濃い正統派ブリティッシュ・サウンドでこれがなかなか重厚でカッコイイ。

そして、ヴォーカリストのまだうら若き少年のような青い声 (?) との不思議なマッチングがイイのです。

「モシモシ、アタシ。モシヨカッタラ、ニホンヘ、コナイ?」 とのカタコトの日本語から始まる@から始まり、目まぐるしく展開が変わるAや途中転調して狂おしく疾走するC、そして必聴のインストEなど、ラストまで本当に捨て曲がありません!

第三国の出身バンドは、こういったとんでもなく強力なアルバムをブチかますことがあるから面白いのです。






雷第4位雷


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LIVE SENTENCE / ALCATRAZZ

@Too Young to Die、Too Drunk to Live
AHiroshima Mon Amour
BNight Games
CIsland in the Sun
DKree Nakoorie
EComing Bach
FSince You Been Gone
GEvil Eye
HAll Night Long


イングウェイ在籍時最後の作品となった、日本公演を収録したライヴ・アルバム。本作を聴くと、このバンドでは誰が主役なのかがよーく分かります。

まあ、構成もヴォーカルもアンサンブルもまったく無視してとにかく弾きまくるイングウェイのプレイは、無礼ぶりを通り越してむしろ見事だと感じてしまいます。(笑)

しかし、彼の凄い所はこれだけ弾きまくってるにもかかわらず、そのメロディアスなプレイ満載のギターで楽曲をワンランク上のレベルに押し上げていることです。

自分のアイドルであるリッチーの楽曲を遠慮なく弾ける環境でプレイするイングウェイ、とても気持ち良さそうです。

小曲のE、その後のソロ・アルバムに収録されるインストのGは、当時の技術レベルでは最高峰でした。壮絶だ。

グラハムの喉の不調、ラストがフェイド・アウトという中途半端なエンディングなど、言いたいことは山ほどありますが、本作は若きイングウェイの爆発と、極上の楽曲&グラハムとのコラボレートが収録された貴重なライヴ・アルバムだと思います。







雷第3位雷


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PERFECT STRANGERS / DEEP PURPLE

@Knocking at Your Back Door
AUnder the Gun
BNobody's Home
CMean Streak
DPerfect Strangers
EA Gypsy's Kiss
FWasted Sunsets
GHungry Daze


私のようなPURPLE をリアル・タイムで体験出来なかった世代には、超ド級のプレゼントでした。しかも、噂されていた第二期のランナップで!

アメリカでブレイク寸前だったRAINBOW を解散させてまでPURPLE を再始動したリッチーのロマン、そして再結集したメンバー達。悪い作品になるはずがありません。 (後年、リッチーは 「再結成は金のためだった」 と告白してました‥。)

イアンのハイトーンが少々出なくなってしまった事と、イアン・ペイスのドラミングの鋭さが後退してしまった以外は、ほぼパーフェクトな内容です。

妖しくも美しい雰囲気を醸し出す@のイントロから導かれる印象的なリフ、これ一発でヤラれちゃいました。リッチーのソロの音色もたまらなく美しい。

ZEPPELIN の 「Kashmir」 を彷彿させるDや小気味よく疾走するE、バッハのコード進行をオマージュした美しいバラードのFなど、70年代のテクニック重視から楽曲優先への移行は大正解です。

この華麗なる復活劇は、世界中で歓迎されてアルバムの売り上げも軒並み記録を更新、再結成は大成功となりました。ただ、それが続かないのがリッチーとイアンの仲なのです。残念ながら。(笑)






雷第2位雷


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BON JOVI / BON JOVI

@Runaway
ARouletto
BShe Don't Know Me
CShot Through to the heart
DLove Lies
EBreakout
FBurning for Love
GCome Back
HGet Ready


まさに彗星のごとく現れた新人と呼ぶのに、ふさわしい登場でした。

最初にラジオで@のイントロを聴いた時、これは凄いぞと思ったものです。BON JOVI というヘンテコなバンド名も非常に印象に残りました。

心待ちで購入したフル・アルバムは、期待以上の内容でした。先出の@は改めて聴くと、美しいメロディに印象的なサビ。個性的なジョンのヴォーカルは、叫びっぱなしのB級メタルと一線を画した出色の出来だ。

人の書いた曲のため、ジョンを含むメンバーがみんな好きではないと言っていたBも、非常に美しいバラードで日本もヒットしました。私も大好きです。

コーラスが浮遊する感じの幻想的なF、ラストを飾るノリノリのR&RHなど、新人離れした卓越したセンスのある楽曲が満載!

84年に日本で行われたHMフェスティバル、 「SUPER ROCK '84」 にも出演。演奏中にPAシステムの上に登って日本国旗を振るジョンのハッスルぶりには若さの躍動を感じました。

本フェスティバル出演のいきさつも、元々出演予定だったQUIET RIOT が全米ブレイクを理由に出演をキャンセルしたことによりBON JOVI にオファーが来たとの事で、皮肉にもその後の両バンドの日本での立ち位置に凄く影響したんだと思います。

彼らも86年の 「Slippery When Wet」 空前の大ブレイクで雲の上の存在となってしまいましたが、私にとってBON JOVI の最高傑作とは、いつまでもこのファーストなのです!






雷第1位雷


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SLIDE IT IN (U.S.REMIX) / WHITESNAKE

@Slide It In
ASlow & Easy
BLove Ain't No Stranger
CAll or Nothing
DGambler
EGuilty of Love
FHungry for Love
GGive Me More Time
HSpit It Out
IStanding in the Shadow


全米ブレイク前夜となる時期に発表された本作が、今回のNo.1アルバムとなりました。

87年以降のダイナミックな分厚いサウンドと、それ以前のブルージーな楽曲が程良く融合した雰囲気は、彼らの作品の中でも個人的に最高傑作です。

大体何とかミックスとか、U.S.REMIX とかいうと、ロクな仕上がりにならないことが多いのですが、本作はリミックスによってより輪郭のはっきりとしたシャキッとしたサウンドとなり、今までの湿り気のあるウエットなサウンドとは対を成す仕上がりとなってます。

このU.S.REMIX が発売される前の英国盤を聴き倒してたので、この曲順には今だにしっくりこないんですが、ジョン・サイクスのソロを差し替えた@やG、脱退したジョン・ロードのキーボードを抑えたC、またキーボード・ソロをバッサリとカットしたFなど、大胆な変更を探すのも面白いですよ。

本作の良さを引き出しているのは、コージー・パウエルのドラム・サウンドを肝に据えた音作り、@Bを持ち込んだメル・ギャレイのソング・ライティングの功績などが大きいと思います。

出来れば全曲、ジョン・サイクスのギター・ソロで録り直してくれれば、最高だったのに。

また、個人的にコージーには、ずっとWHITESNAKE で叩いていてほしいと思っていたんですが。デヴィッドのあの性格じゃ無理かもな・・。(笑)





本ブログを訪問して頂き、ありがとうございました。今年もスローペースではありますが、こまめに更新をしていきたいと思っております。

今年も宜しくお願い致します!



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2014年12月21日

1984年 My年間アルバム・ベスト10 Part1

今年もあと僅かとなりました。毎年恒例の30年前にタイムスリップ! 1994年アルバム・ベスト10を発表します。


その前に、1994年はどんな年だったのでしょうか?

ロサンゼルス大地震が発生、死者61人、負傷者9200人
イタリアのF1 「サンマリノGP」 ファイナルでアイルトン・セナが事故死
日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さん宇宙へ
オウム真理教によって松本サリン事件発生
自民・社会・さきがけの連立により、村山富市 首相内閣が始まる
関西国際空港が開港
大江健三郎がノーベル文学賞を受賞
ネッシーの有力な証拠とされてきた写真がトリック写真だったとイギリスの新聞が報道
大関貴ノ花が第65代横綱に昇進
SONYが家庭用ゲーム機 「プレイステーション」 を発売
オリックスの鈴木一朗が 「イチロー」 、佐藤和弘が 「パンチ」 で選手登録


個人的にネッシー写真のねつ造にはショックを受けました。プレステもこの年に発売だったんですね。


以下、ベスト10圏外は

JBISCAYA / BISCAYA
KVIOLENCE AND FORCE / EXCITER
KTOO TOUGE TOO DIE / RAMONES
MTHE YELLOW AND BLACK ATTACK / STRYPER
NLOVE AT FIRST STING / SCORPIONS
OFIRE IN THE BRAIN / OZ
PPOWER GAME / JUGUAR
QPOWERSLAVE / IRON MAIDEN
R1984 / VAN HALEN
SWING OF TOMORROW / EUROPE
㉑FISTFUL OF METAL / ANTHRAX
㉒BREAKING THE SPELL / SPELLBOUND
㉓STORMBRINGER / STORMBRINGER
㉔TAKE BY STORM / BRONZ
㉕DON' T BREAK THE DEATH / MERCYFUL FATE
㉖WAR AND PAIN / VOIVOD
㉗HOT TONIGHT / LIONHEART
㉘RED, HOT AND HEAVY / PRETTY MAIDS
㉙DEFENDERS OF THE FAITH / JUDAS PRIEST
㉚W.A.S.P. / W.A.S.P.


では、ベスト10の発表です。ジャン!



⚡第10位⚡


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HONUOR & BLOOD / TANK

@The War Drags Ever on
AWhen All Hell Freezes Over
BHonour and Blood
CChain of Fools
DW.M.L.A.
EToo Tired to Wait for Love
FKill
GThe Man Who Never Was


NWOBHM が一段落した84年に、英国のとどめの一撃と表現するに相応しいTANK の新作が発表されました。

初期のTANK は小型MOTORHEAD と形容された、ガチャガチャとしたパンキッシュで何とも安っぽいサウンドだったのですが、従来の疾走感だけではなく、ブリティッシュ・ロックの威厳というものを引っ提げた重厚な作品をぶつけてきました。

嵐の前を予感させる壮大なインストから雪崩込む@はまさに激烈で、アルジーの哀愁の帯びたヴォーカル・メロディにグサリとヤラれちゃいました。良いアルバムとは必ず1曲目が必殺必中なんですよ。

BやCにも共通するんですが、曲の重厚感と哀愁のメロディの絶妙なブレンドが彼ら唯一無比の個性となり、小型MOTORHEAD という殻を打ち破る事となったのです。ツイン・リード形態になったのも吉と出ており、音の厚みと幅が従来より広がったのも強みでしょう。

とても素晴らしい作品なんですが、もし本作がもう2〜3年ぐらい早く発表されていたら、彼らもIRON MAIDEN やSAXON らと肩を並べるだけのバンドと見なされていた可能性があったかもしれません。もしかしたら!







⚡第9位⚡


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FIRE BREAKS THE DAWN / PROUD

@Star Fighter
AEchoes from the Past
BUnited World
CNo Losers
DFire Breaks the Dawn
EDark Lady Forest
FCrucified
GStar of the Masquerade


初期北欧メタルの層の厚さを、まざまざと見せつけられた作品です。

スウェーデンのEMIというメジャーから発表されたにもかかわらず、本作はなんとアマチュア・バンドのデモテ-プ並みの音質です。ただそれを凌駕する素晴らしい楽曲がアルバムには詰まってます。

多くの北欧メタルに共通する哀愁を帯びたメロディが、薄暗い雰囲気の楽曲の中でくっきりと浮かび上がって、個性的かつクオリティの高い作品として昇華してるのです。

@なんかのメロディ・ラインだけを抽出すると、ムード歌謡 (?) となんら変わらないのが可笑しいですね。

この作品が発表されたのは北欧を含むヨーロッパ諸国と日本ぐらいで、非常にレアだったんです。日本人の琴線をくすぐるリリカルなメロディ、美しいツイン・リード、初CD化が日本だという事実もなんとなく頷けます。

1作だけではかなく消えて行ったPROUD の存在自体が、本作の神秘的な雰囲気に拍車をかけているのかもしれません。






⚡第8位⚡


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RISING FORCE / YNGWIE MALMSTEEN

@Black Star
AFar Beyond the Sun
BNow Your Ship are Burned
CEvil Eye
DIcarus' Dream Suite Opus 4
EAs Above, So Below
FLittle Savage
GFarewell


まあ、歴史を変える作品というのは、今聴いても素晴らしさが色褪せることは決してありません。

ALCATRAZZ 脱退時に 「俺はこのバンドで、弾きたいギター・プレイの10分の1も表現していない。」 と強気なイングウェイの発言を聞いて 「またまた」 と思ったのですが、これを聴いて思わずギャフンと言わされました。

彼のプレイには今まで聴いたこともない速さとクラシカルなメロディが満載で、ほぼインスト・アルバムの内容でも十分最後まで聴かせちゃいます。個人的にインスト・アルバムはそれほど好きではないんですが、本作はラストまで 「おおっ!」 と興奮させられます。また、2曲の歌入りの曲がまたいいアクセントとなってるんですよ。

当時日本でも 「協調性が無い」 「早弾きの垂れ流しだ」 など多くのバッシングがあったのも事実です。しかし、長い年月を経て生き残っているのは誰? という事実を踏まえると、何が本物であるかはおのずと見えてくるはずです。

この頃のイングウェイは良かったなーと、遠い目で見てしまうのは私だけじゃないかもしれません。(笑)







⚡第7位⚡


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DIRTY FINGERS / GARY MOORE

@Hiroshima
ADirty Fingers
BBad News
CDon't Let Me Be Misunderstood
DRun to Your Mama
ENuclear Attack
FKidnapped
GReally Gonna Rock
HLonely Nights
IRest in Peace


この作品は81年に制作されたのである意味反則かもしれませんが、この素晴らしい内容にもかかわらず所属のJet Records はクレームをつけた挙句、アルバムをお蔵入りさせたのです。

G-FORCE 時代からゲイリーとJet の関係は険悪だったので、その伏線がきっとあったのでしょう。

そして84年に日本のみで発表されたため、当時ゲイリー・ムーアの大ファンであったEUROPE のジョン・ノーラムが日本の某音楽評論家に、アルバムをスウェーデンへ送ってくれと懇願したとの話を聞いた事があります。

ゲイリーを筆頭に、ジミー・ベイン、トミー・アルドリッジ、チャーリー・ハーンという強力なラインナップの演奏はスリリングで、原爆投下を歌った@のマシンガン・ピッキングや正にゲイリー節と呼べるE、泣きまくるIなど、正統派としての王道サウンドは聴いていて爽快です。

何故、こんなナイスなアルバムのマスター・テープを眠らせたのか? レコード会社の意向がさっぱり分かりませんが、NWOBHM の嵐が吹き荒れる81年に本作が発表されてれば正に名盤の称号を手に入れ、このメンツのままスーパー・バンドとして活動し続けたんじゃないでしょうか。運命とは皮肉なものです。

また、エディ・ヴァン・ヘイレンの傍らにデイヴ・リー・ロスが居たように、ゲイリー・ムーアにあと必要だったのは、看板となる強力なヴォーカリストでした。それが見つかれば、彼に対する世間の認知度はもっと上がっていたと思います。







⚡第6位⚡


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ANIMALIZE / KISS

@I've Had Enough (Into the Fire)
AHeavens on Fire
BBurn Bitch Burn
CGet All You Can Take
DLonely is the Hunter
EUnder the Gun
FThrills in the Night
GWhile the City Sleeps
HMurder in High-Heels


LAメタルの追い風を受けて素顔のKISS は完全復活、ノーメイク時代のアルバムの中では一番の売り上げを記録しました。

シーンの時流に乗ったサウンド、そして技術至上主義に根差したテクニカルなギタリストのマーク・セント・ジョンを加入させてハード&ポップなサウンドを叩きつけるあたりは, 「本物は俺達だぞ!」 と元祖としての強烈な主張が見え隠れしてます。スリリングなスピード感を持つ@E、シングル・ヒットしたキャッチャーなAなどが顕著ですね。

この時期、映画や新人バンドのプロデュースやらで課外活動に勤しむジーン・シモンズを横目に、プロデュースも行ったポール・スタンレーの奮闘ぶりが目立ちます。ただ、自分勝手なジーンの行動に対してポールは不快感を示しており、KISS という金看板を守らなければという使命感との狭間に悩んでいたという逸話があります。

まあ、この時期の華やかなバンドが多い現状を踏まえると、ポール主導のアルバムの方が正解だったでしょう。

ちなみに、DとHでは、その後正式メンバーとなるブルース・キューリックが影武者でギターをプレイしています。また、いくつかのトラックのベース・パートはポールあるいはマークが弾いていてらしいです。

素顔になっても、彼らの凄さに代わり映えはありません。変わったのはジーン・シモンズの存在感だけ?(笑)








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5位〜1位は、Part2に続く👊



posted by ハムバッカー at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月23日

自らの未来のサウンドを「ダンス・メタル」と名乗って JAGUAR

79年というNWOBHM 黎明期に結成されたバンドJAGUAR は、メロディ・メイカー誌主催のコンテストで第4位に入賞。それをきっかけにHeavy Metal Records と見事契約。発表したシングル盤 「Back Streeet Woman」 は、インディーズとしては異例の4千枚を売りさばきました。

その後のレーベルのサポートが得られないのを不服として、Neat Records へ電撃移籍。ヴォーカリストをポール・メイルにチェンジして、83年に初のフルレンス・アルバム 「POWER GAMES」 を発表します。

本作は若さに任せた気持ちいい位の疾走感に満ちており、ジョン・サイクスのような花形ギタリストはいませんが、TYGERS OF PAN TANG を彷彿させるリフ主体のスピーディかつ武骨なサウンドをアルバム全編にブチかましてます。

@のイントロから畳み掛けるようなリフの嵐! 前面に出ている迫力満点のドラムも手数が多くてノリノリです。ヴォーカリストのポールも決して上手くは無いのですが、歌い上げるタイプの非常に伸びのある聞き易い声質だ。湿り気を帯びて、何処か翳りのある歌メロは、個人的には大好物。(笑)

Aメロがアルペシオ主体のメロウな雰囲気で、サビに入ると一転ヘヴィなサウンドに変わるCは静と動のコントラストを絶妙に醸し出しており、アルバムの中でも良いアクセントとなってます。

IRON MAIDEN をちょっと彷彿させる劇的な展開のE、ミディアム・テンポでグイグイ押しながら、途中転調して疾走するGなど隠し味多数。ゴリゴリの疾走リフだらけでも、意外に考えてるなと思えるほどのバリエーションにはちょっと驚きだ。

Neat Records としては、非常に質の高い作品 (失礼!)を発表して評価を得た彼らは、オランダの大手インディーズであるRordrunner へとめでたくステップアップ移籍。その後の飛躍が期待されたのですが、何故かバンドは音楽性を変えるとの血迷った行為に走り、自らの未来のサウンドを「ダンス・メタル」と名乗って実に中途半端な方向性を模索したセカンド・アルバムを発表。当然セールス的にも振るわず、JAGUAR はシーンからあっという間に消えていくのでした。

このNWOBHM ムーブメントもIRON MAIDEN ら一部のバンド以外は、残念ながらメジャーにはお呼びでなかったのでしょう、きっと。でも、いいバンドでしたよ、JUGUAR は!


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POWER GAMES / JAGUAR (1983)

@Dutch Connection
AOut Of Luck
BThe Fox
CMaster Game
DNo Lies
ERun For Your Life
FPrisoner
GAin't No Fantasy 
HRawdeal
IColdheart
JAxe Crazy *
KWar Machine *

* BONUS TRACK


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 ひょっとしたら、NWOBHM の十指に入るアルバムかも!


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