2018年02月01日

1987年 My年間ベスト・アルバム Part2

前回に引き続きまして、1987年My 年間ベストアルバム・ベスト10、第5位からの発表です。


第5位


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ROCK 'N' ROLL / MOTORHEAD

@Rock 'n' Roll
AEat the Rich
BBlackheart
CStone Deaf in the U.S.A.
DThe Wolf
ETraitor
FDogs
GAll for You
HBoogeyman


前作 「ORGASMATRON」 がアメリカでスマッシュ・ヒット。そして嬉しいことにフィル・アニマル・テイラーがバンドに復帰。レーベル倒産に伴う活動停止から、ようやく彼らにも運が巡ってきました。

出戻ったフィルの影響もあってか本作は初期を彷彿させる爆音R&R サウンドに回帰しており、オールド・ファンも納得の内容。@のイントロのドラムからカッコイイ! う〜ん、ロックしてるね。

その他スライド・ギターがフューチャーされたAC、跳ねる様なリズムが印象的なE、そして実にポップなラブソングGなど新機軸も満載。それらすべてがMOTORHEAD らしく消化されているのには驚きだ。

前作、本作と充実した作品を連発し、90年にアメリカのメジャー・レーベル 「Epic」 と見事契約。本格的なアメリカ制覇を目指してバンドは成功の階段を昇って行くんだなと、個人的にはニンマリしたものです。

しかし、メジャー・レーベルに居られる安心感と裏腹の、メジャー・レーベルの居心地の悪さがこの特異なバンドを直撃。その後のMOTORHEAD に大きな影を落とします‥。





第4位


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DREAM EVIL / DIO

@Night People
ADream Evil
BSunset Superman
CAll the Fools Sailed Away
DNaked in the Rain
EOverlove
FI Could Have Been a Dreamer
GFaces in The Window
HWhen a Woman Cries


オリジナル・ギタリストであるヴィヴィアン・キャンベルの脱退劇はバンドにとって大事件となりましたが、前作 「SACRED HEART」 の出来栄えを考えると、ある意味仕方が無いのかなと感じました。

新ギタリストにROUGH CUTT のクレイグ・ゴールディが加入。ヴィヴィアンがゲイリー・ムーアに大きな影響を受けていたのに対し、本作のクレイグのプレイはズバリ、リッチー!

疾走感溢れる@E、マジカルなA、なんとDIO 名義で初のバラードC、そして隠れた名曲Gなど良い曲が意外に多いんですよ。

発売当時は賛否両論あったアルバムで、後にロニーはクレイグに対して 「ヴィヴィアン程ギター・プレイに即興性が無かった。」 とこぼすなど、比較的地味な扱いの作品だと見なされてました。

しかし、自分的には1st. に続く名盤と断言します! この頃のロニーと、強い野心を持ったクレイグとの相性は最高でした。その後はちょっと ‥ ですが。(笑)




第3位


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WHITESNAKE / WHITESNAKE

@Crying in the Rain
ABad Boys
BStill of the Night
CHere I Go Again
DGive Me All Your Love
EIs This Love
FChildren of the Night
GStraight for the Heart
HDon't Turn Away


WHITESNAKE 史上最大のヒット作で、アメリカ制覇を果たした名盤中の名盤。発売当初は国内発売の前に偶然輸入盤店で見かけて即購入。早速聴いたのですが、前作からのリメイク@が凄くヘヴィで、カッチョエ〜なと感じた事を思い出しました。

SUPER ROCK '84 で観たライヴ・サウンドをそのままパッケージした楽曲は文句無し、出世魚のような存在となったジョン・サイクスが全編にてバリバリと弾きまくってます。

それまでのブルージー過ぎる雰囲気をかなぐり捨てた所が成功のポイントであり、デイヴィッドのヴォーカルはスクリーム中心となりヘヴィ・メタル色がドーンと濃くなりました。まあ、昔のサウンドも個人的には好きなんですが。

捨て曲の無いアルバム構成に印象的なPV、ジャケット・デザインも含めて、まさにアメリカン・ドリームを絵に描いたような売れ方でした。

結局DEEP PURPLE の出身者で一番BIG になったのは、デイヴィッド・カヴァーデイルでしたね。やり方に賛否両論はあるものの、正直彼のビジネスの才覚は目を見張るものがあります。それがこの世界で何十年も生き残っている秘訣なのですから。






第2位


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ETERNAL IDOL / BLACK SABBATH

@The Shining
AAncient Warrior
BHard Life To Love
CGlory Ride
DBorn To Lose
ENightmare
FScarlet Pimpernel
GLost Forever
HEternal Idol


この頃のSABBATH は興行的に全く振るわずバンドは非常に危うい状態でしたが、それとは裏腹に素晴らしいアルバムを次々と提供してくれました。本作は様式美SABBATH 3部作 (?) の1作目。

レコーディング開始から終了まで、ヴォーカル、ベース、ドラム、はたまたプロデューサーまでが変わってしまった事実にはビックリですが、そんなことを微塵も感じさせないウエットなブリティッシュ・サウンドがアルバム内に脈打ってます。

ロニー・ジェイムズ・ディオに声質がよく似た本作デビューのトニー・マーティンが大活躍しており、" Heaven and Hell " のイントロを想起させる@から、まさにSABBATH 独特の妖しい様式美が全開。ハードなCD、官能的なラストのHまで非常に統一感を持った楽曲は、トニー・アイオミの裏打ちされたセンスが反映されてますね。

クレジットこそありませんが、途中からアルバム制作に参加していたボブ・デイズリーの貢献度も非常に大きいんじゃないでしょうか。

80年代初期のブリティッシュ・ロックに直結するサウンド、素晴らしいなー。何故かこの頃のSABBATH の作品が軽視される事自体、不思議でなりません。時代に即わなくても、イイものはイイのです!






第1位
 

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VINNIE VINCENT INVASION /VINNIE VINCENT INVASION

@Boys Are Gonna Rock
AShoot U Full of Love
BNo Substitute
CAnimal
DTwisted
EDo You Wanna Make Love
FBack on the Streets
GI Wanna Be Your Victim
HBaby-O
IInvasion


KISS を脱退したギタリスト達の先陣をきって発表されたヴィニーのアルバムは、KISS 在籍時のソング・ライティングの貢献度の高さから非常に期待をしてたんですが、その全貌はあっと驚くべき内容でした。

とにかくギター、ギター、ギターと全編にて弾き倒し、相当ブチ切れてます。(笑) ヴィニーはKISS にいる頃、ギター・プレイを相当押さえつけられていたのが容易に想像つきます。

もちろん彼のソング・ライティングも素晴らしく、ポップ・センス溢れるキャッチャーなサビ、コーラスは健在。@からノリノリのハード・ロックが続きます。KISS でもポール・スタンレーのヴォーカルで一度録音されたらしいFも改めて収録、名曲だな〜。

以前JOURNEY に入り損ねたヴォーカリスト、ロバート・フライシュマンのハイトトーン・ヴォーカルもまさに脳天を突き抜ける様な勢いで、ヴィニーのギターとの相性も抜群だ。 (残念ながらアルバム発売を待たずに脱退)

本作はクリサリス・レーベルの新人アーティストでの最大の売り上げを記録。その事実に相応しいメタリックかつキャッチャーなアルバムです。この時点で本作が彼らの最高到達点であったとは思いもしませんでしたが。






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なんとか1月中にまとめることが出来ました。(汗) 本年度も御贔屓にして下さいね〜  

posted by ハムバッカー at 00:05| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月15日

ミュージシャンに対して愛のないレビューはダメです MOUNTAIN

アメリカのバンドながら豪快かつメロディアスなブリティッシュ・サウンドで世を席巻したMOUNTAIN。巨漢に似合わず愛器レスポール・ジュニアを自在に操るレズリー・ウエストと、クラシック、フォーク等に精通しバンドの頭脳とも呼ばれたフェリックス・パッパラルディの2枚看板がバンドの生命線でした。

69年から72年までの短い活動の中で 「CLIMBING」 「NANTUCKET SLEIGHRIDE」 等の名盤を発表。その後も再結成、解散を繰り返しながらバンドは進んでいったのですが、83年にパッパラルディが妻のゲイル・コリンズに射殺されるという衝撃的な事件が起こり (パッパラルディの浮気が原因らしい) バンドは永遠の眠りにつくと思われました。

その後もレズリーはメンバーを補充して何度かバンドを再始動しますが、ベーシストと同時にプロデューサーでもあったパッパラルディを失ったMOUNTAIN は全盛期にほど遠い凡夫な作品を連発。個人的にそういったアルバムと対峙するのは非常に歯がゆかったです。

しかし、2002年に久々に発表された 「MYSTIC FIRE」 は、ハードロックファンを興奮させるには十分すぎる内容であり、妙にポップな楽曲や地味でブルージーなサウンドばかりで空回りしていたMOUNTAIN が再びハードなサウンドへ転換した記念すべきアルバムとなったのです。

バンドのメンバーはレズリーの他、ドラムは盟友コーキー・レイング。ベースにはURIAH HEEP やRAINBOW に在籍していたマーク・クラーク。ゲストにKISS のエース・フレイリーのソロバンドに在籍していたリッチー・スカーレットが参加。メンバーだけでも強靭なロック・サウンドをもたらしてくれる予感がありあり。

@からヘヴィなギター・リフが炸裂、レズリーの荒々しいヴォーカルが飛び込んできます。もちろんギター・ソロはあのマイケル・シェンカーやランディ・ローズらに多大なる影響を与えたウォームなトーンが健在で、聴いていて思わず拳を握り締めてしまいます。Good!

58年にジャズ・シンガーのペギー・リーがヒットさせたBをヘヴィなアレンジで見事に料理。トラディショナル・ナンバーのインストのカヴァーHも実に味わい深く弾いており、スピードは無いが老獪な牙を隠し持ったレズリーのギター・センスには思わず脱帽だ。

そして71年に発表したアルバムのタイトル・トラックIの再録には驚き。オリジナルの繊細さ、メロウな点は少々後退しましたが、その分厚いギター・サウンドでダイナミックな楽曲を迫力満点に仕上げており、本曲はアルバムのラストを見事に飾っております。

2003年以降は残念ながらMOUNTAIN 名義の作品の発表は無く、ソロ作品のリリースばかり。レズリー自身も糖尿病の影響で片足を切断する悲劇に見舞われてその後の活動が危ぶまれましたが、現在でも元気に活動をしている模様でひと安心です。

最後に、本作があるHM系雑誌のレビューで否定的かつトンチンカンなレビューをされてウンザリしたことを思い出しました。人それぞれ好みが違うのはしょうがないのですが、ミュージシャンに対して愛のないレビューはダメです。好きにしろ嫌いにしろ。



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MYSTIC FIRE / MOUNTAIN (2002)

@Immortal
AMystic Fire
BFever
CThe Sea
DMutant X
EBetter off with the Blues
FMountain Express (Oh Boy)
GMarble Peace / Rotten Peach
HJohnny Comes Marching Home
INantucket Sleighride (REDUX)


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
イチ押しポイント これを聴いて、彼らの歴史を遡ってくれぃ


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posted by ハムバッカー at 22:01| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

何ともロックらしくないアルバム・ジャケットは FOGHAT

HR/HM のルーツはブルースであり、70年代にFLEETWOOD MACやCHICKEN SHACK と並び英国3大ブルースバンドの一つとして数えられたSAVOY BROWN から脱退したメンバーを中心に結成されたFOGHAT は、そのブルースをルーツに様々な味付けを施したサウンドで72年にデビューを果たしました。

今回紹介する75年発表の5作目 「FOOL FOR THE CITY」 は彼らの出世作であり、シングル・ヒットも手伝って見事全米進出を果たしました。当時のブリティッシュ・バンドは英国内だけの活動ではバンドを維持出来ず、皆アメリカでのブレイクを夢見てアルバム制作&ライヴを行っていたのです。

彼らのサウンドはアメリカナイズされた物だとおっしゃる方もいますが、BAD COMPANY やSTATUS QUO らと共通するその根底に脈々と流れる深いブリティッシュなカラーは、実に私好みです。判るかな?

長い髭ずらのじいちゃんが都会のマンホールに釣り糸を垂らしている何ともロックらしくないアルバム・ジャケットは、いろんな意味でインパクト十分、笑えます。ガハハ。見事にアルバム・タイトルをもじってます。

タイトル・トラックの@はライヴのオープニングを飾るにふさわしいノリノリのR&Rでもあり代表曲。アメリカの広大なハイウェイをぶっ飛ばしながら聴きたいイメージがピッタリだ。ロンサム・デイヴの張りのあるストレートな歌声はサウンドに躍動感を与えてます。

全米チャート40位台に食い込んだBも、ライヴのハイライトで披露される名曲中の名曲。8分に及ぶ大作ですが横ノリのブギー・サウンドで同じリフを繰り返すシンプルな構成は圧巻。全編で披露されるロッド・プライスの分厚いスライド奏法はバンドのトレード・マークと言えるでしょう。エンディングに向けてどんどんスピードアップしていく展開は実にスリリングだ。

1930年代にアコースティック・ギター1本で驚愕なプレイをし、悪魔に心を売り渡してそのテクニックを身に付けたと噂された伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンのカヴァーCは文字通り泥臭いブルース・ナンバー。う〜ん、渋い。渋すぎる。

ラストのFはこれまでのブギー / ブルースとは趣を変えた哀愁を帯びレイド・バックした曲調に驚き。FOGHAT の音楽性の深さを再認識させられます。いい曲です。

本作は最終的に全米プラチナ・ディスクを獲得し、この後発表されるライヴ・アルバム 「LIVE」 と共に彼らの代表作となりました。併せて聴くことをお勧めしますよ。ブギー万歳!


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FOOL FOR THE CITY / FOGHAT (1975)

@Fool for the City
AMy babe
BSlow Ride
CTerraplane Blues
DSave Your Loving
EDrive Me home 
FTake it or Leave it


歴史的インパクト ★★★ 個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 
イチ押しポイント 取っつきやすいブギー/ブルースサウンドでっせ。


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posted by ハムバッカー at 22:23| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月30日

何も変わらないサウンドに思わずニンマリ SAVAGE

80年代に英国で勃発したNWOBHM のムーヴメントは、IRON MAIDEN、SAXON、DEF LEPPARD など一流のバンドを生み出しましたが、その底辺には何百というB級、C級のバンドがウヨウヨと存在していました。

NEAT RECORDS と並んで当時のシーンを支えたEBONY の第一弾アーティストとしてデビューしたSAVAGE もその底辺の中で動めいてたバンドの一つで、何故静かに眠っていた墓場から突然引きずり出されて脚光を浴びたのか? それはNWOBHM の影響を受けて83年に登場したMETALLICA が原因なのです。

ブレイクした彼らが影響を受けた英国のバンドをこぞってカヴァーした事がきっかけで、SWEET SAVAGE やHOLOCAUST と合わせてこのSAVAGE も注目されたのですが、確かに私もリアルタイムでNWOBHM を体感してますがこれらのバンドは当時知る由もなく、実はMETALLICA 経由で知ったのです。たぶん、ほとんどの方がそうだと思います。

低予算で制作された本作はこの時期に作られたアルバム群と同様に音質は悪いですが、その弱点をモノともしない粗削りなサウンドは今聴いても実にカッコ良く、劣悪な音質を軽く凌駕してるのが凄い!

そのMETALLICA がカヴァーした@とBが本作 「LOOSE'N LETHAL」 の核であり、特に@はパワー・メタル然とした重く疾走するサウンドが痛快です。これが同じく83年にデビューしたJAGUAR を彷彿させます。クリス・ブラッドリーのちょっとうわずり気味ながらもパワフルで直線的なヴォーカルはカッコいい。

Aのギター・ソロ前にライト・ハンド奏法を炸裂させる展開や、泣きのツイン・リードのイントロを擁するEなど、一本調子にならないよう細かい所に気を配った作りとなっていて、B級ながらもなかなかの聴き応えとなってます。

本作はアメリカへの輸入盤を中心に2万5,000枚以上のセールスを記録したにもかかわらず、ビジネス・マネージャーの無能さや弱小レーベルの力の無さが足を引っ張り、全くの無風状態となってしまいました。

その後レーベルを移籍して心機一転を図ったが徐々にバンド内部から崩壊が始まり、残念ながらバンドは解散の道を辿りました。

しかし、多くのファンの後押しを受けてなんと95年に再結成。アルバム 「HOLY WARS」 を発表して私達マニアの度肝を抜いたのです。何も変わらないサウンドに思わずニンマリ、NWOBHM だね〜。



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LOOSE'N LETHAL / SAVAGE (1983)

@Let It Loose
ACry Wolf
BBerlin
CDirty Money
DAin't No Fit Place
EOn the Rocks
FThe China Run
GWhite Hot


歴史的インパクト ★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★★
イチ押しポイント スピード感あふれるサウンドは最高!


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posted by ハムバッカー at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

何故かネガティヴなイメージから入ってしまいます BLACK 'N BLUE

このバンドを語る時、メジャーからアルバムを4枚発表したにも関わらず全くブレイクしなかったという、何故かネガティヴなイメージから入ってしまいます。

そのバンドである BLACK 'N BLUE の3枚目となる 「NASTY NASTY」 のプロデューサーはなんと、ジーン・シモンズ。元々KISS のASYLUM TOUR のサポートとして同行したのが縁で起用されたんでしょう。

1作目がディーダー・ダークス、2作目がブルース・フェイバーンと大物プロデューサーを起用してもアルバム・セールスが伸びなかった反省から、彼らの本質であるR&R を最大限に引き出してくれる事を期待して、ジーンに声をかけたと思われます。

ただ、ジーンのプロデュース方針は A.徹底的にヘヴィなサウンド一本鎗で勝負 B.豪華ゲストを迎えて絢爛豪華な作品を の2パターンのどちらかなのです。個人的にはA に該当するEZO、KEEL 「THE RIGHT TO ROCK」 ウエンディ・O・ウイリアムス 「WOW」 らの作風が好きなんですが、残念ながら本作はB のパターンでの作風に、うーん。

@ABはジーンのクレジットも見受けられることから、まさにKISS を想起させる楽曲だ。特に@の後半にはKISS の「Only You」 のリフがいきなり挿入されててビックリ。

ポップでメロディアスなFはアルバム内で妙に1曲だけ浮いてるんですが、この曲だけプロデューサーはJOURNEY のジョナサン・ケインが担当。しかも全曲中この曲が一番イイのだ (笑)

Hではゲストにピーター・クリス、ロン・キールがバック・コーラスで参加。ウイスキー焼けしたピーターのソウルフルな声とけたたましいロン・キールのシャウトが目立つ目立つ。

全体の作風からイメージすると、本作はKEEL の「THE FINAL FRONTIEA」 に雰囲気に酷似している事実に気が付きます。ただ、 " Because the Night " や " Tears of Fire " などのKILLER な楽曲が無い分、「NASTY NASTY」 はインパクトの弱い作品と位置付けられてしまったのではないでしょうか?

ポートランドから鳴り物入りでLA に移住した彼らは非常に期待されていたバンドだったのですが、作品を発表するごとにバンドの音のイメージが変わってしまうマイナス点や、インパクトのある名曲を書くことが出来なかった事実が最後までブレイクを阻んだ原因だと思います。

解散後、各メンバー達が立ち上げたバンドも残念ながら全く話題になりませんでしたし。唯一、トミー・セイヤーがKISS に加入出来たのが救いですね。


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NASTY NASTY / BLACK 'N BLUE(1986)

@Nasty Nasty
AI Want it All(I Want it Now)
BDoes She or Dosen't She
CKiss of Death
D12 O'clock High
EDo What You Wanna Do
FI'll Be There for You
GRules
HBest in the West


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
イチ押しポイント 彼らの作品中、最もハードです。


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posted by ハムバッカー at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする