2017年01月11日

1986年 My年間ベスト・アルバム10 Part2

前回に引き続きまして、1986年My 年間アルバム・ベスト10の第5位からの発表です。ジャカジャン!


第5位


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ROCK THE NATION / SAXON

@Rock the Nations
ABattle Cry
BWaiting for the Night
CWe Came Here to Rock
DYou Ain't No Angel
ERunning Hot
FParty Til You Puke
GEmpty Promises
HNorthern Lady


「CRUSADER」「INNOCENCE IS NO EXCUSE 」の2作品で地の底に落ちたSAXON が放った起死回生の一発 (とはならなかったが) だと個人的には思ってます。

アルバムのトップとラストにアンセムっぽい曲を配置し、他の楽曲も粒揃い。どんどんアメリカナイズされていくバンドは今後どうなっちゃうの? との心配を見事に吹き飛ばしました。

たまたま同じスタジオでレコーディングしていたエルトン・ジョンがゲストとして参加しているFにはビックリしましたが、まあシャレみたいなもんでしょう。意外にバンドは器用なんですね。

この時期はアメリカに接近するもブレイクするのには遥か遠く、肝心の英国や日本ではコアなファンを失うなど、彼らにとってまさに暗黒の時代でした。その中で本作は原点回帰を図り、かすかな光明を見出したのではないでしょうか。

しかし悲しいがな。私たちの期待を大きく裏切り、次作「DESTiNY」では本格的に全編アメリカン・サウンドに変貌し、ファンを奈落の底に突き落とします。SAXON の完全復活にはもう少し時間がかかるのです。







第4位


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TRILOGY / YNGWIE J, MALMSTEEN

@You Don't Remember , I'll Never Forget
ALiar
BQueen in Love
CCrying
DFury
EFire
FMagic Mirror
GDark Ages
HTrilogy Suite Op : 5


STEELER のデビューを皮切りに、他に類を見ないクラシカルな奏法で世間の注目を集めてきたイングウェイ・マルムスティーン。前作はヘヴィかつダークな様式美アルバムでしたが、本作はALCATRAZZ 時代を彷彿させる美しく実に美麗な作品となりました。

ザラついた声を持ったジェフ・スコット・ソートの後任となったマーク・ボールズのヴォーカルは透明感がある伸びやかなハイトーン・ヴォーカルが特徴で、イングウェイのギターとの相性も抜群でした。

本作はイングウェイ自身がすべてアルバム制作をコントロールした作品であり、彼の才能の奥深さをマザマザと見せつけました。ギター・プレイもファストなアプローチからタメの効いたフレージングと幅の広いテクニックを駆使。この頃のイングウェイが一番良かったなという方が多いのも頷けます。

特にイングウェイ作の楽曲の中で個人的ベスト10に入る@のギター・ソロ前半のタメ具合は絶品。その叙情的なフレーズには思わず悶絶です。

この組み合わせが長く続けばなと思ったのも束の間、レコーディング終了後には2人の関係はあっさりと崩壊します。イングウェイがマークの彼女を寝取ったとか、マークがバイセクシャルだったのが気に入らなかったとか様々な噂が流れました。真実はわかりませんが。

マーク脱退後、後任ヴォーカリストになんとジョー・リン・ターナーが加入し、世間をアッと言わせました。さすがイングウェイ。






第3位


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FINAL VYNYL / RAINBOW

@Spotlight Kid
AI Surrender
BMiss Mistreated
CJealous Lover
DCan't Happen Here
ESince You Been Gone
FBad Girl
GDifficult to Cure
HStone Cold
IPower
JMan on the Silver Mountain
KLong Live Rock 'N' Roll
LWeiss Heim


本作はベスト盤なのである意味反則なんですが、まあ許してください。(笑)

アルバム収録曲はジョー・リン・ターナー時代に比重が置かれていますが、ハイライトはグラハム・ボネット及びロニー・ジェイムズ・ディオ時代のライヴです。

グラハムのパワフルなヴォーカルは素晴らしく、突き抜けるようなシャウトは圧巻。最盛期の彼の声に勝るヴォーカリストはそうそういません。

ロニーに関しては当たり前ですが、歌が抜群に上手いです。彼の歌はリスナーをマジカルな世界へグイッと引き込む独特なタッチを持ってます。

コージー・パウエルのパワフルなドラミングも存在感抜群。個性の強いミュージシャンがこのバンドには多かったな。リッチーの目利きは驚くべきセンスがあったことが本作にて証明されてます。

DEEP PURPLE の再結成も嬉しかったですが、このままRAINBOW を続けて欲しかったというのが正直なところです。うーん、惜しかった。





第2位


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ORGASMATRON / MOTORHEAD

@Deaf Forever
ANothing Up My Sleeve
BAin't My Crime
CClaw
DMean Machine
EBuilt for Speed
FRidin' with theDriver
GDoctor Rock
HOrgasmatron
IOn The Road (Live Version) *
JSteal Your Face(Live Version) *
KClaw (Alternative Version) *

* CD BONUS TRACK


彼らの作品中、本作は一般的にあまり評判が良くありません。レミー本人すら、「本作は失敗だった」という始末。しかし、私の意見は違います。

黄金のトリオ編成が崩壊して新たなる4人編成でスタートしたバンドは、鬼才ビル・ラズウェルを起用してバンドの再生を図りました。当時はその意外な組み合わせに驚いたものです。

効果音を随所に配した新機軸な楽曲はMOTORHEAD らしくないと方々でブッ叩かれてました。しかし、その後の彼らのスタイルの拡散を考えると、この作品が試金石になったと思うのですが。

初期を彷彿させるスピード・ナンバーも収録されており、新加入のピート・ギルの直線的なドラミングやワウを駆使したツイン・ギターで、今まで以上に分厚いサウンドを構築してます。

レミーさえいれば、MOTORHEAD なのです。レミーよ永遠なれ!







第1位


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SEVENTH STAR / BLACK SABBATH  〜Featuring Tony Iommi

@In for the Kill
ANo Stranger to Love
BTurn to Stone
CSphinx (The Guardian)
DSeventh Star
EDanger Zone
FHeart Like a Wheel
GAngry Heart
HIn Memory


盟友ギーザー・バトラーまでもバンドを去り、ついにトニー・アイオミはソロ・アルバム制作に着手します。

そして仕上がったアルバムはドロドロとしたSABBATH のイメージを覆す、まさに正統派ブリティッシュ・ロックと言える湿り気を帯びた様式美サウンドでビックリ。絶対にアメリカのバンドには出せない音だ。

さらにグレン・ヒューズという素晴らしいヴォーカリストを起用し、様式美のメロディをググッと強調。グレンの超絶シャウト、凄い凄い。まさにヴォイス・オブ・ロック。

特にアナログでいうA面 (@〜D) の流れは絶品。ファストな曲とバラード調の曲を交互に配置し、素晴らしいアクセントを付けてます。うーん、美しい。

しかし、本作はレコード会社の圧力により最終的にBLACK SABBATH 名義で発表される事に。そしてこのメンバーでツアーを強行しますが最初の5公演であっけなくグレンが離脱。(笑) グレンがSABBATH のヴォーカリストとしてステージに立つなんて、やっぱ無理がありました。

ただ、このアルバム制作で手応えを感じたトニー・アイオミは、無名の実力派シンガーだったトニー・マーティンを発掘。その後SABBATH 様式美3部作と呼ばれる名盤を作り上げるのです。





今年もマイペースで更新していきますので、末永いお付き合いを


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2016年12月24日

1986年 My年間ベスト・アルバム10 Part1

つい先日、年間ベスト10を作ったと思うんですが、もう1年が過ぎてしましました。(汗) 毎年恒例の30年前にタイム・スリップ! 1986年アルバム・べスト10を発表します。


その前に、1986年はどんな年だったんでしょうか?

アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー」が打ち上げ72秒後に爆発、来月7人全員が死亡
アイドル歌手・岡田有希子飛び降り自殺、後追い自殺続発
ソ連・ウクライナでチェルノブイリ原子力発電所事故
英皇太子夫妻来日(ダイアナ・フィーバー)。
ファミコンソフト「ドラゴンクエスト」発売
富士写真フイルム(現・富士フイルム)が使い捨てカメラ「写ルンです」を発売
社会党委員長に土井たか子選出。初の女性党首誕生
伊豆大島三原山大噴火、21日全島民約一万人に避難命令
ビートたけしとその軍団、講談社フライデー編集部に殴り込
マイク・タイソン、最年少のヘビー級王座に


1986年は何故か暗いニュースが多かったような気がします。HR/HM はアメリカで旋風を巻き起こした年なんですけどね。


以下、ベスト10圏外は

JTHE DOCTOR / CHEAP TRICK
KFATAL PORTRAIT / KING DIAMOND
LRULER OF THE WASTELAND / CHASTAIN
MSLEPPREY WHEN WET / BON JOVI
NNIGT SONGS / CINDERELLA
OEAT''EM AND SMILE / DAVID LEE ROTH
PASYLUM / KISS
QTHE CURE / OMEN
RLEATHERWOLF / LEATHERWOLF
STURBO / JUDAS PRIEST


では、ベスト10の発表です。ジャン!


第10位


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TO HELL WITH THE DEVIL / STRYPER

@Abyss (To Hell with the Devil)
ATo Hell with the Devil
BCalling on You
CFree
DHonesty
EThe Way
FSing=Alone song
GHolding on
HRockin' the World
IAll of Me
JMore than a Man


元祖クリスチャン・メタル。バンドのコンセプト、歌詞などいろいろ異議を唱える方も大勢いると思います。ライヴ中に聖書を客席に投げるなんて、実に笑えるパフォーマンスですし。

しかし、純粋に彼らのサウンドだけを捉えると、美しいコーラスに流麗なツインリードは素晴らしく、そして何よりマイケル・スウィートのヴォーカルは名前の通りスウィートな響きと、ハードに歌い上げる両方の側面を持っていること自体が凄い。

タイトル・トラックのエンディングでのシャウトはまさに圧巻、ヴォイス・オブ・ロックであるグレン・ヒューズを彷彿させる声量だ。

ただ、ドラムのスネアの音だけは、なんとかして欲しかった。不思議な事に、後続のクリスチャン・メタルのバンドのドラム・サウンドは皆、STRYPER と同じなのは何故なんだ?

アメリカらしく大勢のクリスチャン (キリスト教) らを味方に付け、彼らはグングンと国内のセールスを伸ばしてきました。なんと、ゴスペル・チャートにもチャート・インしたとの逸話も。

日本でも、仏教メタルなんて出てくれば面白いのにと、当時本気で思ってました。 (笑)







第9位


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THE FINAL FRONTIER / KEEL

@The Final Frontier
ARock and Roll Animal
BBecause the Night
CHere today, Gone Tomorrow
DArm and a Leg
ERaise on Rock
FJust Another Girl
GTears of Fire
HNightfall
INo Pain No Gain


LAメタルの嵐が吹き荒れる中、KISS のジーン・シモンズのプロデュースを2作連続で受けるという離れ業をやってのけた事実は、成功を目指すバンドへの強力な追い風となりました。ただ、彼らは最終的にそれ程ブレイクしませんでしたが。(笑)

全編がヘヴィで重厚だった前作と比較すると、本作はメロディアスな側面をグーンと強調したLAメタル的な作品となりました。

驚いたのは、ニューヨーク・パンクの女王、パティ・スミスの "Because the Night " のカヴァー。この曲のアレンジのセンスは絶妙で、ロン・キールの歌もずいぶん巧くなったなーと思ったものです。

ただ、多くのゲストを招いた作風は一見豪華に見えますが、作品としての焦点が少しぼやけてしまったような気がします。バンドのメンバーだけでもっと重低音を生かしたサウンドを追求すればよかったのに。

もっと売れても良かったなと思えるバンドでした、その後何度かの再結成を繰り返しましたが、発表された作品はこの当時の作品を超える事は出来ませんでしたが。







第8位


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QUEEN OF SIAM / HOLY MOSES

@Necropolis
ADon't Mess Around with the Bitch
BDevils Dancer
CQueen of Siam
DRoadcrew
EWalpurgisnight
FBursting Rest
GDear Little Friend
HTorches of Hire


次作からウリ・カッシュ (HELLOWEEN) が加入し、恐ろしいほどのスピードを擁するスラッシュ・メタルへ変貌していくのですが、個人的には本デビュー作のパワー・メタル然としたサウンドが好きでした。

重低音が効いたサウンドにザクザクと刻まれるギター・リフ。ドイツ産ではありますが、あの独特のジャーマン臭さとはあまり感じられません。むしろブリティッシュ寄りのゴリバリなサウンドなのです。

サビーナ・クラッセンのヴォーカルは強烈な咆哮でアルバム全編で叫びまくってます。 「ほんとに女性?」 と何度思ったことか。しかも、なかなかキュートなルックスで、そのアンバランスさがたまりません。

ARCH ENEMY のアンジェラ・ゴソウも、彼女に強く影響を受けたと言ってましたし、ハードな女性ヴォーカルのパイオニアとして現在も崇拝されているんじゃないでしょうか。

もちろん現在も活動中、サビーナも相変わらずデス・ヴォイスで吠えまくってますよ。







第7位


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THRASHER / THRASHER

@Hot and Heavy
ARide the Viper
BWidomaker
CBlack Lace and Leather
DShe Likes It Rough
ESlipping Away
FBurnning at the Speed of Light
GBad Boys
HNever Say Die


THE RODS のカール・ケネディを中心に、NY 界隈出身のミュージシャンが集結したプロジェクト・アルバム。

ビリー・シ−ン (TALAS/DLR/MR.BIG) ダン・ピーラー (EXCITER) ブラッド・シンケル (TKO) レット・フォスター (RIOT) ダン・スピッツ (ANTHRAX) ジャック・スター (VIRGIN STEEL) マリアン (BLACKLACE) など、マイナーながらも実力者を持った強者の出す音はザクザクとした硬質のサウンドで、アングラ好きの私にはどストライクです。

その中で一番知名度が低いと思われる (笑) SHAKIN' STREET のギタリスト、アンディ " DICK " マクドナルドのギターが絶品。当時まだマイナーな存在であったビリー・シーンのベースとのバトルが超スリリングで、ヘッドホンで聴くと左右に振り分けられたギターとベースの掛け合いは脳天を直撃します。

ダン・ピーラーやレット・フォスターなど、通好みのヴォーカルを聴けるのも嬉しいね。

アルバム・タイトルは 「THRASHER」 ですが、全編良質のパワーメタルを堪能出来ますよ、そんじょそこらのB級スラッシュより、破壊力満点だぞ。







第6位


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ANNIHILATION ABSOLUTE / CITIES

@Stop the Race
AFight for Your Life
BBurn Forever
CNot Alone in the Dark
DCruel Sea
EIn the Still of the Night
FInnocent victim
GShades of Black
HDeceiver


TWISTED SISTER の成功に寄りかかることなく、脱退を決意してCITIES に加入したA.J ペーロのプロデュースの元、実にハード&ヘヴィなサウンドを叩きつけてきました。TS のメンバーだったの? と思えない程のツーバスの連打、そしてザクザクとしたギター・サウンドに様式美的ソロには思わず悶絶。あのケバケバしいTS のイメージは微塵もありません。

本作の主役はギタリストのスティーヴ・ミロノヴィッチであることは明白で、イングウェイ並みに引き倒す速弾きはバリバリの様式美で、ダークなサウンドの上を滑らかに駆け抜けていきます。アルバム後半における長い長いギター・ソロは聴き応え十分だ。

CITIES をはじめ、TALAS、RODS、VIRGIN STEEL など、マイナーながらも東海岸のダークなサウンドは実にイイね。

なぜ彼らが1作のみで消えてしまったのかわかりません。86年という時代背景の元、表舞台に出るキャッチャーなサウンドではなかったから? しかし、売れなくても本当の名盤というのは時が過ぎても輝きを放ち続けるものです。








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5位〜1位は、Part2 に続く


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2016年01月02日

1985年 My年間アルバム・ベスト10 Part2

前回に引き続きまして、1985年 My年間アルバム・ベスト10の第5位からの発表です。ジャン!



第5位



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PHENOMENA / PHENOMENA

@Kiss of Fire
AStill the Night
BDance with the Devil
CPhoenix Rising
DBelive
EWho's Watching You
FHell on Wings
GTwilight Zone
HPhenomena


メル&トムのギャレー兄弟によるプロジェクトで、当時は映像と音楽をシンクロさせるという大仰な話もありました。 (残念ながら映画の方は制作されませんでした。)

また、TRAPEZE 再結成の布石などいろいろと噂が噂を呼んだプロジェクトだったのですが、とにかく参加ミュージシャンがコージー・パウエル、グレン・ヒューズ、テッド・マッケンナ、ジョン・トーマス、ニール・マーレイ、ドン・エイリーなどブリティッシュ・ロックの巨人達ばかりの豪華な布陣です。まあ、腰の軽い方も多数含まれているんですが。 (笑)

まず、このメンツで悪い作品になるわけがありません! スペイシーかつウエットなブリティッシュ・サウンドは極上で、特にグレン・ヒューズのソウルフルなヴォーカルが冴えに冴えまくってます。こういうサウンドには彼の声がとても良く合うね。

ブリティッシュ・ロックは何ぞや? という問いに、本作を聴いて頂くのが良いかと思います。この後、続編が何作か出ましたが、この作品が最高峰を極めてます。英国万歳!





第4位



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THE RIGHT TO ROCK / KEEL

@The Right to Rock
ABack to the City
BLet's Spend the Night Together
CEasy said Than Done
DSo Many Girl, So little Time
EElectric Love
FSpeed Demon
GGet Down
HYou're the Victim (I'm the Crime)


パーティー・メタル全盛のLAメタルの中、非常にハード・エッジなサウンドを引っ提げて登場したのがこのKEEL でした。

このセカンド・アルバムはプロデューサーにKISS のジーン・シモンズを起用するなど、彼のネーム・バリュームを本作にうまい具合に作用させていたかと思います。

制作にあたって、BFHがデビュー作収録曲の再録音、CDGがジーンの持ち込んだ曲との事から、曲作りにおける時間が無かったのかな? と想像出来ますが、全編統一感を持った重厚なサウンドはお見事!

ロン・キールの歌い回しもSTEELER の頃と比べると、随分と上手になりましたし。

結局、彼らも多くのバンド同様に作品を重ねるごとにLAメタルの本流のサウンドに近づいていってしまい、彼らの持ち味であるヘヴィさが失われてしまったのがとても残念です。もっと全米でブレイクしても良かったバンドだったと思うのは、私だけでしょうか?







第3位



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THE WRECK-AGE / TYGERS OF PAN TANG

@Waiting
AProtection
BInnocent Eyes
CDesert of No Love
DThe Wreck-Age
EWoman in Cages
FVictim
GReady to Run
HAll Change Faces
IForgive and Forget


ジョン・サイクスの抜けたTYGERS なんて興味ないね! と思っているアナタ、それは大きな間違いですよ。

「SPELLBOUND」 の頃に比べたらポップさが増しましたが、実にメロディアスな楽曲がアルバムに満載です。ジョン・デヴィリルのヴォーカルはとてもセクシーで、本作を聴いていると彼がバンドの核であることが実証されました。

分厚いコーラスとキーボード・サウンドの上を、新加入である元WAYSTED のニール・シェパードが、なかなかファストで鋭いソロを連発してます。

アルバム自体も確かアメリカで発売されたはずでしたが、セールス的にまったくの無風状態でした。まあ、このバンドのマネージャー自体が無能だった事も起因していると思いますが。

とても惜しい事にTYGERS OF PAN TANG というバンド名が非常に邪魔な気がするんです。新バンドの作品として発表されたなら、もっと評価されたと思うのですが。

またTYGERS 解体後、ジョンがHR/HM の一線から身を引いてしまった事も残念な出来事でした。あのヴォーカルを生かせるバンドがあれば‥。う〜ん。






第2位



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W.O.W. / WENDY O. WILLIAMS

@I Love Sex (And Rock and Roll)
AIt's My Life
BPriestess
CThief in the Night
DOpus in Cm7
EReady to Rock
FBump and Grind
GLegends Never Die
HAin't None of Your Business


PLASMATICS 自体はかなりパンキッシュでそれ程好きではなかったのですが、彼女のソロ作として発表された本作は、見違える様なヘヴィなハード・ロックに変貌しました。

ジーン・シモンズのプロデュースの元、ポール・スタンレー、エース・フレイリー、エリック・カーが参加。ヴィニー・ヴィンセントもソングライターとしてクレジットされてる事実から、まさにKISS ファミリーが集結して制作された作品なのです。

KISS でもリメイクされたAやC、エースらしいギター・ソロが炸裂するF、そしてサビは決して大音量で聴いてはダメダメな@ (笑) など、捨て曲がまったく見当たりません。

彼女は乳首にガムテープのトップレス姿で登場し、ステージ上でTV やギターをチェーンソーで破壊。車を爆破するなどのバイオレンスさがウリなんですが、まるでその姿が目の前に浮かぶようなサウンド、強烈だ。

ジーン・シモンズのプロデュースは本作と、前出のKEEL のセカンド、EZO のデビュー作、この3作は最高です。えっ、その他は? 聞いてくれるな‥。(笑)






第1位


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MISDEMEANOR / UFO

@This Time
AOne Heart
BNight Run
CThe Only Ones
DMeanstreets
EName of Love
FBlue
GDream the Dream
HHeaven's Gate
IWreckless


1985年度の第1位は、見事な再結成を果たして発表された本作です。(まあ、この後何度も再結成を繰り返しますが。笑)

盟友のピート・ウェイも不参加のアルバム、正直大丈夫かな? と当時思ったものです。

そして、今までのバンド・サウンドの遍歴とは趣きを多少変えたAOR な雰囲気は一部で賛否両論ありましたが、今までのUFO と同様、フィル・モグの独特の歌い回しと豊かなメロディ・ラインが脈々と流れてます。

新加入のアトミック・トミー・M のギターも、弾くべきところではテクニカルなソロを弾きまくっていて、曲に鋭いエッジを加えてますよ。

マイケル・シェンカー在籍時のインパクトが強いせいか、UFOのその後の作品らはどうも軽視されがちなんですが、ポール・チャップマン時代のR&R サウンドも大好きですし、この 「MISDEMEANOR」 も最高です!

きっと、フィルのヴォーカルが好きなんでしょう。彼自身居れば、UFO なんです。

最後に、本作のアルバム・ジャケットの女の子の表と裏では、随分雰囲気が違いますよ。個人的に裏ジャケの方が好みですが。






2016年もスローリーですが、ぼちぼち更新していきますので皆様、御贔屓のほど宜しくお願い致します。
では、Happy New Year!



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2015年12月10日

1985年 My年間アルバム・ベスト10 Part1

あっという間の1年ですね。皆様、1年1日1秒を大切に生きましょう。(笑) さて、毎年恒例の30年前にタイムスリップ! 1995年アルバム・ベスト10を発表します。


その前に、1985年はどんな年だったのでしょうか?

東京都に新両国国技館が完成
厚生省が日本人エイズ患者第1号を発表
ソ連のゴルバチョフ書記長就任
甲子園球場の阪神-巨人戦で巨人・槙原寛己投手からバース・掛布・岡田の3選手がバックスクリーン3連発
NTT(電電公社)とJTT(日本たばこ産業)が民営企業として発足
淡路島と徳島県鳴門市をつなぐ大鳴門橋が開通
映画 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 がアメリカで劇場公開
アメリカとイギリス同時中継にてライヴ・エイド・コンサートが開かれる
任天堂 「スーパーマリオブラザーズ」 発売
歌手・松田聖子が俳優・神田正輝と結婚。世紀にかけて 「聖輝の結婚」 と言われる
乗員・乗客524人を乗せた日航のジャンボ機が群馬県の御巣鷹山に墜落。歌手・坂本九を含む死者520人を出す大惨事に
女優・夏目雅子が急性骨髄性白血病のため死去


ライヴ・エイドが行われたのがこの年なんですね。また夏目雅子の死去はショックでした、彼女のファンでしたので。


以下、ベスト10圏外は

JFIGHTING FOR THE EARTH / WARRIOR
KRUN FOR COVER / GARY MOORE
LDISTURBING THE PEACE / ALCATRAZZ
MCOSMOGONY / HELLOISE
NMETAL HEARTH / ACCEPT
OSTANDING ON THE EDGE / CHEAP TRICK
PSOLDIER UNDER COMMAND / STRYPER
QTO MEGA THERION / CELTIC FROST
RMYSTERY OF ILLUSION / CHASTAIN
SV WARNING / OZ
㉑THE LAST COMMAND / W.A.S.P.
㉒ASYLUM / KISS
㉓EQUATOR / URIAH HEEP
㉔SCRATCH AND BITE / TREAT
㉕FIONA / FIONA
㉖RELENTLESS / PENTAGRAM
㉗LONG LIVE THE LOUD / EXCITER
㉘READY TO STRIKE / KING KOBRA
㉙THE FINAL COUNTDOWN / EUROPE
㉚THUNDER IN THE EAST / LOUDNESS


では、ベスト10の発表です。ジャン!


第10位


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SPREADING THE DISEASE / ANTHRAX

@A.I.R.
ALone Justice
BMadhouse
CS.S.C./ Stand or Fall
DThe Enemy
EAftershock
FArmed and Dangerous
GMedusa
HGung Ho


個人的にスラッシュ・メタルにはイマイチのめり込めなかったんですが、彼らの1st. はJUDAS PRIEST っぽくて、割と好んで聴いてました。

しかし本作で、彼らがこれだけ凄いサウンドに変貌するとは!

ザクザクと刻み込まれる鋭利なリフに人を喰ったような歌詞、さらにジョーイ・ベラドナの伸びやかなハイトーン・ヴォイスは、そんじょそこらのメタル・バンドを完全に凌駕するほど強力。

アメリカの西海岸より、東海岸のバンドの方が重厚かつ個性的で好きなんですが (THE RODS、T.T.QUICK、PLASMATIC など) 同様にANTHRAX も実に攻撃的かつ個性的な音でコアなファンをガッチリと掴み、スラッシュ・メタル・シーンをグイグイと牽引していきます。

その後、よせばいいのにクロスオーヴァ―度がどんどん増し、作品自体も散漫な印象を受ける様になるんですが、このストレートなスラッシュ・サウンドをずっと継続してくれてたら、と思うのは私だけじゃないでしょうか?

本作を超えたスラッシュの作品を私は聴いた事がありません、それほどGOOD なアルバムですよ。






第9位


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HEAR 'N AID / HEAR 'N AID

@Stars / HEAR 'N AID
AUp to the Limit / ACCEPT
BOn the Road / MOTORHEAD
CDistant Early Warning / RUSH
DHeaven's on Fire / KISS
ECan You See Me / JIMI HENDRIX
FHungry for Heaven / DIO
GGo for the Throat / Y&T
HZoo / SCORPIONS


BAND AID に対抗してHR/HM アーティストが一堂に介したチャリティ作品。主催者のロニー・ジェイムズ・ディオは、当時リッチー・ブラックモアやジミー・ペイジ、イアン・ギランらも呼ぶと息巻いてましたが、結局は小粒な (?) メンツが集まりました。

まあ、ロニーよりもキャリアが上のミュージシャンが、まず参加するわけがないですよね。

@はさすがにLAメタルきってのギタリスト達が豪華共演。皆びっくりするような凄技で弾き倒してますが、画像を観ないと誰が誰なのか分からないのが現実です。

その中でイングウェイのソロだけは、一聴して一発で分かるクラシカルかつ個性的なプレイで頭ひとつ抜けてます。(皮肉にもその後、イングウェイのようなギター・プレイが世の中に氾濫してしまうのですが‥。)

また、メイン・ヴォーカルを取れるだけの知名度と資質を持ちながら、バック・ヴォーカルのみの参加に追いやられたヴィンス・ニールやブラッキー・ローレスはどんな気持ちで参加していたのでしょうか?

個人的にはテッド・ニュージェントとクリス・ホルムズが後方で並んで豪快に叫んでいるのが、一番インパクトがあったんですが。まさに狂獣! (爆笑)

A以降は大物ミュージシャンらが楽曲を提供。でも、こちらからは誰も本編に参加してないんですね。複雑な人間模様を垣間見ることが出来ます。






第8位


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UNIVERSE / UNIVERSE

@Rollin' On
AStories from the Old Days
BWeekend Warrior
CLonely Child
DLooking for Answer
EAngel
FWoman
GStrong Vibration
HBurning Machine
IQuestion of Time


EUROPE の登場で幕を開け、瞬く間にわが国で巻き起こった初期北欧メタルのムーヴメント、冷ややかな雰囲気に叙情性を持ったメロディ、様式美的なギター・ソロ、まさに日本人の琴線に触れるサウンドなのです。

そして、その決定版と呼べるこのUNIVERSE。これがまた涙腺を揺さぶるメロディアスさを全編で炸裂させるんですよ。

さらに北欧お約束のちょっと不安定気味のヴォーカル。これがまた、いい味を出してます。(笑)

バンド自体も本作発表後に解散をしてるため、作品の貴重性を含めてアルバムの価値に拍車がかかってますし。

本作には捨て曲が1曲もありません。(断言) それほど北欧メタルの美味しい所がギュッと凝縮された本作、3食抜いても聴くべし! ただし、現在入手困難ですが‥。






第7位


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HEART / HEART

@If Look Could Kill
AWhat About Love
BNever
CThese Dreams
DThe Wolf
EAll Eyrs
FNobody Home
GNothing at All
HWhat He Don't Know
IShell Shock


見事な大変身です。今までは中途半端なハード・ロックで日本での知名度も非常に低かったのですが、ヒット・メイカー、ロン・ネヴィソンをプロデューサーに迎えて、ゴージャスなサウンドを作り上げました。

ロン・ネヴィソンの音を平坦に加工して、サウンド・メイキングをソフトにするプロデュース・ワークは個人的にはあまり好きではないんですが、その彼の手がけた作品中、本作は出色の出来です。

曲作りに関しても、ロック・バンドが陥りやすい 「自分たちだけで曲を書くぜ!」 というエゴを捨て、外部のソングライターを大胆に起用して良い曲だけをレコーディングしたという勇気と大胆さに拍手・ハクシュ!

アン&ナンシー姉妹のセクシャルな色付けをアクセントに、決してエッジを失っていないポップなサウンド。全曲シングル・カット出来そうな楽曲、最高ですね。

ナンシーのセクシャルな姿、ギター・プレイは今見ても思わずドッキリ。アン姉さんもこの頃はまだ痩せてたんですよね。(笑)






第6位


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THE BEAST IS BACK THE MEGAFORCE YEARS / BLUE CHEER

@Nightmare
ASummertime Blues
BRide with Me
CGirl Next Door
DBabylon
EHeart of the City
FOut of Focus
G Parchment Farm


大御所の登場です。1968年にデビューし、エディ・コクランのブッ跳んだカヴァーAなど、60年代にこれほど重厚かつ凶暴なサウンドを出るアメリカのバンドはいませんでした。後世の多くのメタル、ガレージパンク、グランジのバンドらに影響を与えたと思います。

約3年間の活動後解散。そしてベース&ヴォーカルのディッキー・ピーターソンを中心に再結成、こんなに最高な作品を提供してくれたのです。

強烈にドライブするブギー調のサウンド。ほとんどが60年代に発表した曲のリメイクですが、曲自体が素晴らしいので全然古さを感じさせません。

新加入の若いギタリストも、テクニカルながらも非常に曲に合ったギター・プレイを心掛けており、曲の勢いを増幅させてます。

60年代の凶暴性そのままに、サウンド・クオリティをグーンとアップさせたような本作、いやはや恐れ入ります。ジジイだと思って、舐めたらあかんぜよ!







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5位〜1位は、Part2 に続く

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2015年01月01日

1984年 My年間アルバム・ベスト10 Part2

バタバタしていたら、年が明けてしまいました。(笑) あけましておめでとうございます。

前回に引き続きまして、1984年Myアルバム・ベスト10 の第5位からの発表です。ジャン!


雷第5位雷


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FIT FOR FIGHT / WITCH CROSS

@Nighflight to Tokyo
AFace of a Clown
BRocking the Night Away
CKiller Dogs
DFight the Fire
EAxe Dance
FLight of a Touch
GAlien Savage


このバンド、オネエ系の顔をしたヴォーカリストに、髭面のおっさん風のメンバーが多数。しかもドラマーはロカビリー少年とルックスは極悪レベル。しかもアルバム・ジャケットは構図の狂ったヘタウマの画で、正直聴く前から心が折れそうでした。

しかし、そのサウンドは超一級品のメタルなんですよ!

デンマーク出身の北欧メタルに属するバンドなのですが、北欧の澄み切ったサウンドのイメージは皆無。どちらかと言うとNWOBHM の影響が色濃い正統派ブリティッシュ・サウンドでこれがなかなか重厚でカッコイイ。

そして、ヴォーカリストのまだうら若き少年のような青い声 (?) との不思議なマッチングがイイのです。

「モシモシ、アタシ。モシヨカッタラ、ニホンヘ、コナイ?」 とのカタコトの日本語から始まる@から始まり、目まぐるしく展開が変わるAや途中転調して狂おしく疾走するC、そして必聴のインストEなど、ラストまで本当に捨て曲がありません!

第三国の出身バンドは、こういったとんでもなく強力なアルバムをブチかますことがあるから面白いのです。






雷第4位雷


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LIVE SENTENCE / ALCATRAZZ

@Too Young to Die、Too Drunk to Live
AHiroshima Mon Amour
BNight Games
CIsland in the Sun
DKree Nakoorie
EComing Bach
FSince You Been Gone
GEvil Eye
HAll Night Long


イングウェイ在籍時最後の作品となった、日本公演を収録したライヴ・アルバム。本作を聴くと、このバンドでは誰が主役なのかがよーく分かります。

まあ、構成もヴォーカルもアンサンブルもまったく無視してとにかく弾きまくるイングウェイのプレイは、無礼ぶりを通り越してむしろ見事だと感じてしまいます。(笑)

しかし、彼の凄い所はこれだけ弾きまくってるにもかかわらず、そのメロディアスなプレイ満載のギターで楽曲をワンランク上のレベルに押し上げていることです。

自分のアイドルであるリッチーの楽曲を遠慮なく弾ける環境でプレイするイングウェイ、とても気持ち良さそうです。

小曲のE、その後のソロ・アルバムに収録されるインストのGは、当時の技術レベルでは最高峰でした。壮絶だ。

グラハムの喉の不調、ラストがフェイド・アウトという中途半端なエンディングなど、言いたいことは山ほどありますが、本作は若きイングウェイの爆発と、極上の楽曲&グラハムとのコラボレートが収録された貴重なライヴ・アルバムだと思います。







雷第3位雷


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PERFECT STRANGERS / DEEP PURPLE

@Knocking at Your Back Door
AUnder the Gun
BNobody's Home
CMean Streak
DPerfect Strangers
EA Gypsy's Kiss
FWasted Sunsets
GHungry Daze


私のようなPURPLE をリアル・タイムで体験出来なかった世代には、超ド級のプレゼントでした。しかも、噂されていた第二期のランナップで!

アメリカでブレイク寸前だったRAINBOW を解散させてまでPURPLE を再始動したリッチーのロマン、そして再結集したメンバー達。悪い作品になるはずがありません。 (後年、リッチーは 「再結成は金のためだった」 と告白してました‥。)

イアンのハイトーンが少々出なくなってしまった事と、イアン・ペイスのドラミングの鋭さが後退してしまった以外は、ほぼパーフェクトな内容です。

妖しくも美しい雰囲気を醸し出す@のイントロから導かれる印象的なリフ、これ一発でヤラれちゃいました。リッチーのソロの音色もたまらなく美しい。

ZEPPELIN の 「Kashmir」 を彷彿させるDや小気味よく疾走するE、バッハのコード進行をオマージュした美しいバラードのFなど、70年代のテクニック重視から楽曲優先への移行は大正解です。

この華麗なる復活劇は、世界中で歓迎されてアルバムの売り上げも軒並み記録を更新、再結成は大成功となりました。ただ、それが続かないのがリッチーとイアンの仲なのです。残念ながら。(笑)






雷第2位雷


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BON JOVI / BON JOVI

@Runaway
ARouletto
BShe Don't Know Me
CShot Through to the heart
DLove Lies
EBreakout
FBurning for Love
GCome Back
HGet Ready


まさに彗星のごとく現れた新人と呼ぶのに、ふさわしい登場でした。

最初にラジオで@のイントロを聴いた時、これは凄いぞと思ったものです。BON JOVI というヘンテコなバンド名も非常に印象に残りました。

心待ちで購入したフル・アルバムは、期待以上の内容でした。先出の@は改めて聴くと、美しいメロディに印象的なサビ。個性的なジョンのヴォーカルは、叫びっぱなしのB級メタルと一線を画した出色の出来だ。

人の書いた曲のため、ジョンを含むメンバーがみんな好きではないと言っていたBも、非常に美しいバラードで日本もヒットしました。私も大好きです。

コーラスが浮遊する感じの幻想的なF、ラストを飾るノリノリのR&RHなど、新人離れした卓越したセンスのある楽曲が満載!

84年に日本で行われたHMフェスティバル、 「SUPER ROCK '84」 にも出演。演奏中にPAシステムの上に登って日本国旗を振るジョンのハッスルぶりには若さの躍動を感じました。

本フェスティバル出演のいきさつも、元々出演予定だったQUIET RIOT が全米ブレイクを理由に出演をキャンセルしたことによりBON JOVI にオファーが来たとの事で、皮肉にもその後の両バンドの日本での立ち位置に凄く影響したんだと思います。

彼らも86年の 「Slippery When Wet」 空前の大ブレイクで雲の上の存在となってしまいましたが、私にとってBON JOVI の最高傑作とは、いつまでもこのファーストなのです!






雷第1位雷


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SLIDE IT IN (U.S.REMIX) / WHITESNAKE

@Slide It In
ASlow & Easy
BLove Ain't No Stranger
CAll or Nothing
DGambler
EGuilty of Love
FHungry for Love
GGive Me More Time
HSpit It Out
IStanding in the Shadow


全米ブレイク前夜となる時期に発表された本作が、今回のNo.1アルバムとなりました。

87年以降のダイナミックな分厚いサウンドと、それ以前のブルージーな楽曲が程良く融合した雰囲気は、彼らの作品の中でも個人的に最高傑作です。

大体何とかミックスとか、U.S.REMIX とかいうと、ロクな仕上がりにならないことが多いのですが、本作はリミックスによってより輪郭のはっきりとしたシャキッとしたサウンドとなり、今までの湿り気のあるウエットなサウンドとは対を成す仕上がりとなってます。

このU.S.REMIX が発売される前の英国盤を聴き倒してたので、この曲順には今だにしっくりこないんですが、ジョン・サイクスのソロを差し替えた@やG、脱退したジョン・ロードのキーボードを抑えたC、またキーボード・ソロをバッサリとカットしたFなど、大胆な変更を探すのも面白いですよ。

本作の良さを引き出しているのは、コージー・パウエルのドラム・サウンドを肝に据えた音作り、@Bを持ち込んだメル・ギャレイのソング・ライティングの功績などが大きいと思います。

出来れば全曲、ジョン・サイクスのギター・ソロで録り直してくれれば、最高だったのに。

また、個人的にコージーには、ずっとWHITESNAKE で叩いていてほしいと思っていたんですが。デヴィッドのあの性格じゃ無理かもな・・。(笑)





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posted by ハムバッカー at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする