2014年10月05日

これまた失踪 UFO

大英帝国が生んだハード・ロック・バンド、UFO は73年にSCORPIONS からマイケル・シェンカーを引き抜き、クリサリス・レコードと契約をしてから成功の階段を駆け上がっていきましたが、それ以前のバンド遍歴はあまり知られていません。

UFO は69年にフィル・モグ、ピート・ウェイ、ミック・ボルトンを中心に結成。当時のドラマーを魚の臭いがする (笑) という理由で解雇し、ドラム・セットを持っている事を理由にアンディ・パーカーを加入させます。

初期のUFO はギタリストの座が安定しないという難点がありました。元ボクサーのフィル・モグをはじめとしたメンバー達の個性は強力で、殴り合いの喧嘩もしょっちゅう。また酒豪が揃う中に加入したギタリストは、1回のツアーでアルコール中毒になってしまう、嘘のような本当の話がバンド内で起こっていたのです。

そんなトラブル続きのバンドでしたが、ビーコンというマイナー・レーベルより3枚の作品を発表。その3枚よりチョイスされた楽曲をまとめた日本独自のお得な (?) ベスト盤が本作、 「UFO BEST 10」 です。(1st. @ABCD、2nd. EF、3rd. GHI)

初期のサウンドは総じてどんよりと重苦しく、唯一、エディ・コクランのカヴァー@がドイツと日本でヒットした以外は、本国イギリスでは大した実績が残せていません。ボ・デイドリーのD、ティム・ローズのC (URIAH HEEP も1st. でカヴァー) など、カヴァー曲ばかりが選曲されてるのは何故だ?

Aのスペイシーかつサイケデリックなインストから、タイトル通リブギー調のBにメドレーでつながるんですが、マイケル・シェンカー在籍時のサウンド・曲調と比較すると、あまりの違いにちょっと驚きますよ。

19分近くに及ぶFは、幻想的かつドロリとしたな雰囲気で、ジャジーなインストではピート・ウェイのフリーキーなベースが縦横無尽に弾きまくってます。まるでプログレッシヴ・バンドのようだ。

日本で制作されたライヴ・アルバム (3rd.) からも3曲がチョイス。この来日公演はスリー・ドッグ・ナイト (!) とのジョイントでの武道館でのライヴが予定されてたが、スリー・ドッグ・ナイト側が来日をキャンセルしたため、急遽日比谷野音での単独ライヴに変更となったという逸話があります。日本の観客も来日アーティストが少ない時代のせいなのか、ノリノリなのが微笑ましいです。(笑)

UFOはこの3作を発表後、ギタリストのミック・ボルトンが失踪、後任のラリー・ウォリスはあまりの酒癖の悪さに解雇。続いて加入したバーニー・マースデン (後にWHITESNAKE に加入) もこれまた失踪。 (なんてバンドだ! マイケルが初めてじゃないのね。笑) そして前座を務めていたSCORPIONS のマイケル・シェンカーを引き抜き、UFO の本当の栄光がここから始まるのです。

それ以前の苦難の時代を網羅したこのベスト盤は、彼らの音楽の基盤を垣間見ることが出来、ある意味とても貴重であると思います。



img391.jpg


UFO BEST 10 / UFO (1991)

@C'mon Everybody
AUnidentified Flying Object
BBoogie
CMelinda
DWho Do You Love
ESilver Bird
FStar Storm
GC'mon Everybody (LIVE)
HLoving Cup (LIVE)
IPrince Kajuku the Coming of Prince Kajuku(LIVE)



歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 サイケデリック!スペーシー! 70年代やね。


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posted by ハムバッカー at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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