2014年06月07日

売れるサウンドを志向するために必要な物だけを残した MONTROSE

70代のアメリカのハード・ロックを牽引してきたMONTROSE。後に名盤と呼ばれることとなる1st. と2nd. を発表した後、彼らに大きな変化が現れます。

ヴォーカリストで、その後ソロを経てVAN HALEN 加入するサミー・ヘイガーがバンドを脱退した事と、プロデューサーのテッド・テンプルマンとの決別です。

リーダーのロニー・モントローズの狙いとして、売れるサウンドを志向するために必要な物だけを残したという事でしょうか。評判は良かったが前2枚のアルバム・セールスが思いのほか伸びなかったですし、もしかしたらサミーと何らかの衝突があったのかと考えられます。そして、本作がセルフ・プロデュースといえばなおさらでしょう。

アルバム・タイトルや映画のチラシを想起させるアルバム・ジャケットしかり。とてもユーモア溢れていてインパクトがあります。

音楽性はHRをベースにした強烈なブギー性は確かに後退しましたが、ハード一辺倒とは違ったまずまずのサウンドを聴かせてくれます。シンセから導かれて始まる@は、なかなかのドライヴ感を持った、オープニングにもってこいの曲。時折魅せるギターのハーモニー・ソロがいい味を出してます。新加入のボブ・ジェイムズの声がサミーとそんなに変わらないのが笑える!

エディ・コクランのBやアラン・プライスのEなど、カバー曲も2曲収録。アルバムをポップに彩る側面だ。

Cなんかの歌詞や壮大なメロディを聴くと、この曲はアメリカン・ハード・ロックの先駆け、MOUNTAIN の代表曲 " Nantucket Sieighride " を彷彿させます。Fのアコースティック・ギターで奏でられる牧歌的なインストも新機軸だ。

Hは本作中一番の疾走曲で、前作までの強烈なブギー色が色濃く反映されたラストを締めくくるのに相応しいノリノリの曲だ。ヴォーカルのメロディ・ラインも哀愁を帯びていて、カッコイイですよ。

その後MONTOROSE はメンバーを流動的に変化させながら全4枚の作品を発表し、わずか3年の短いバンド活動を終えます。 (その後再結成もありましたが)  しかし、アルバム・セールス以上に後世にインパクトを残したアメリカのバンドであり、多くの有名ミュージシャンらを輩出してアメリカン・ハードの重要な指針となったバンドだと思います。



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WARNER BROS. PRESENTS / MONTROSE (1975)

@Matriarch
AAll I Need
BTwenty Flight Rock
CWhaler
DDancin' Feet
EO Lucky Man
FOne and a Half
GClown Woman
HBlack Train


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 アメリカのバンドらしいゴージャス(?)な雰囲気だ


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posted by ハムバッカー at 17:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
デビューからの四作品はどれも甲乙つけ難く、個人的にはどれも大好きな作品群です。ただ、1987年作「Mean」だけは"ロニーと彼の若い仲間達"という風情で名門MONTROSEのものとしては勝手に除外させてもらってます(笑)。
ラスト曲Black Trainでのテンポダウンした後フェイドアウトしていく様は「まだ終わんないでくれ〜」と叫びたいほどカッコいいです。
でも、このシンガーなかなかの実力者だと思いましたが、その後トンと話をききませんね。どこでなにをしているのやら・・・
Posted by クリタカ at 2014年06月12日 20:15
クリタカさん、私はサミーのヴォーカルはちょっと暑苦しくてあまり好きじゃないんですが、何故かMONTROSEは好きなんですよ。
彼らの4作品共すべて愛聴してますが、やはりロックのダイナミズムが発揮されているファーストが1番好きかな。
ボブ・ジェイムズ、確かに何処行っちゃったんでしょうね?
Posted by ハムバッカー at 2014年06月13日 22:38
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