2016年02月22日

「産業ロック」 という悪しき言葉に抹殺されてしまうのは FOREIGNER

「FOREIGNER って、産業ロックのバンドでしょ?」 No No ! それは彼らを偏った側面でしか見ていない人の意見であり、こういった人が多くて実に嘆かわしい。

バンドの誕生は、元SPOOKY TOOTH のギタリストであるミック・ジョーンズと、KING CRIMSON のオリジナルメンバーでもあるイアン・マクドナルドがアメリカで出会い意気投合。

そしてオーディションの上、ルー・グラム、、デニス・エリオット、アル・グリーンウッド、エド・ガリアルディらを迎え入れ、FOREIGNER が結成されました。

英国人・米国人3名ずつの混合バンドという異色の構成であると同時に、そのサウンドはどんなものになるのか? と思わせますが、発表された作品はハード・ロック、プログレ、そしてポップなメロディが入り混じった、コンパクトながら緻密なサウンドとなったのです。

ABが本作のハイライトであり、タイトル通りひんやりと冷たい雰囲気のAは、イントロから導入されるピアノが格調高さを醸し出しており、それに呼応するルー・グラムの伸びやかで張りのあるヴォーカルもソウルフル。中間部のミックのギター・ソロもコンパクトながら最高にメロディアスだ。

BはFOREIGNER の全楽曲中でもかなり異質な部類に入る物哀しくも退廃的なバラードで、味わい深い (!?) ミックのヴォーカルに美しいコーラス・ワークとスペイシーな味付けが絶妙。共作者のアル・グリーンウッドの持ち味が遺憾なく発揮されてます。

その他に、全米第4位に輝いたアルバム・トップの@、ハードさとエレクトロニカルが両立されたE(全米第20位)のヒット・シングルに、ミックのハードなギター・サウンドにプログレッシヴな要素が巧みに作用しているG、スリリングなイントロの運びから、ルーのヴォーカルの巧さに思わず唸らされるIなど、捨て曲がまったくありません。

本アルバムは全米第4位を獲得。その後FOREIGNER は、トップ・バンドとしての道を燦然と駆け上がっていくのです。

ポップさだけを売りとするハード・ロック・バンドとは趣きを異とした変幻自在のサウンド、実力に裏打ちされたメンバーの集合体による素晴らしい楽曲が、 「産業ロック」 という悪しき言葉に抹殺されてしまうのは、いささか不本意であります。聴かないのは実にもったいないぞー!



無題.png


FOREIGNER / FOREIGNER (1977)

@Feel Like the First Time
ACold As Ice
BStarrider
CHeadknocker
DThe Damage is Done
ELong,Long Way from Home
FWoman Oh Woman
GAt War with the World
HFool for You Anyway
II Need You


歴史的インパクト ★★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
イチ押しポイント 実にインテリジェンス!


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posted by ハムバッカー at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする