2015年07月25日

いかにして他と違う音を作り出すかを模索していたバンドが多かった ATOMIC ROOSTER

HR/HM の主要楽器と言ったらギターと言うのが当たり前ですが、70年代前半はオルガンがサウンドの中心に据えられるバンドも多く、DEEP PURPLE やURIAH HEEP はオルガンがインストの重要な位置を占め、プログレッシヴ・バンドの多くもオルガンを中心としたサウンドを構築していました。

その中でも70年にデビューしたATOMIC ROOSTER はヴィンセント・クレインの操るオルガンがメインであり、まさにリード・オルガニストという称号がピッタリとくる存在感をバンド・サウンドの中に醸し出してます。

またベーシストが不在というメンバー構成も変わり種で、ヴィンセントがオルガンのペダルでベースの代用を行っていることが、きっと独特なサウンド・メイキングにつながっているのでしょう。

元々このバンドはあのカール・パーマーがオリジナル・ドラマーで、彼は1st 発表後すぐにEL&P を結成するためにバンドを脱退。バンドはヴィンセント以外のメンバーを一新して、これまでのジャズっぽいアプローチからヘヴィでダークなサウンドにガラッと変貌するのです。

タイトル・トラックの@は静かなプロローグから徐々にスピードを増していくサタニックなナンバーで、邪悪なメロディ・ラインがなんとも不気味な7分を超える大曲。曲中で繰り返されるギター・リフが耳に付いて離れません。

シングル・カットされたBは全米11位まで上昇したヒット曲。アルバム収録曲中比較的ポップなサウンドですが、どこか屈折した雰囲気は彼らの強い個性が宿っているんでしょう。

ゴシック調のキーボードが全編で大活躍するCは、途中のキーボードとギターの掛け合いがDEEP PURPLE を彷彿させます。フィルを入れまくるポール・ハモンドのドラミングも最高。

ジョン・ガンの憂鬱なギターから始まるDはリフ自体をキーボード主体で重厚に弾いており、フリーキーなギターがその上を自由に弾きまくるアップ・テンポなナンバー。本アルバム中のハイライト曲だ。

個人的にコテコテのプログレッシブ・ロックは苦手なんですが、本作のようなハード・ロック・テイストが強い作品は大好きです。また、オルガンの音って、アナログでなんともイイんですよね〜。

70年代の音楽は現代と違って、いかにして他と違う音を作り出すかを模索していたバンドが多かったという事実が、個性的なムーヴメントを形成していたんでしょうね。良い時代でした・・。


51NbgCoVyVL__SS280.jpg


DEATH WALKS BEHIND YOU / ATOMIC ROOSTER (1970)

@Death Walks Behind You
AVug
BTomorrow Night
CSeven Lonely Streets
DSleeping for Years
EI can't Take No More
FNobody Else
GGershatzer


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 サイケデリック&プログレッシヴ&ハード!


宜しければワンクリックを ↓

にほんブログ村




posted by ハムバッカー at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする