2015年03月01日

オリジナルとはいつの時代も世に出た時には叩かれ VENOM

私が中学生の頃、近所にHR/HMのジャケットを派手にディスプレイしているレコード店があり、RAINBOW 「DIFFICULT TO CURE」、BLACK SABBATH 「HEAVEN AND HELL」、IRON MAIDEN 「KILLERS」、SAXON 「WHEELS OF STEEL」、ANGEL WITCH 「ANGEL WITCH」、TYGERS OF PAN TANG 「WILD CAT」 など、今でもはっきりと覚えてます。

その中でも特に異彩を放っていたレコード・ジャケットが、今回紹介するVENOM の 「WELCOME TO HELL」 です。

まだ中学生の自分にはLP盤を買う財力があるわけでもなく、毎月1〜2枚シングル盤を買うとか、中古盤店で欲しいLPを買い漁る生活を繰り返してました。そんな際、近所にレコード・レンタル店という私にとって桃源郷のような場所 (笑)が開店、そこでLPを借りてカセットに落とすことが毎日の日課となったのです。

そして、その中に黒山羊にペンタグラム、異様なバンド・ロゴが施されたあのジャケットを発見。早速借りて、ドキドキしながらプレーヤーの針を落としたのですが‥。

正直、最初の印象は 「なんじゃこりゃ〜。」 まだKISS、QUEEN、RAINBOW を聴き始めた私にとって、IRON MAIDEN さえ、ちょっとまだ早いかなと思ったものですが、それを遥かに凌駕するキワモノ的なサウンドに全身打ちひしがれてしまいました。

マンタス・クロノス・アバトンという妙なステージ・ネームに、スタッド&レザーの不気味なコスチューム、悪魔崇拝的な歌詞、そして全編ノイジーなサウンドに這いずり回るようなクロノスのヴォーカル。まあ、レコーディング・バジェットが無かったので必然的にこういったサウンドになったと思うのですが、今までこんなコンセプトのバンドは世に存在してませんでした。

しかし、今改めて聴いてみるとAの魔女の呪文のような囁き、Fのライトハンドから入るギター・ソロなど隠し味多数、そしてAEIに脈々と流れるキャッチャーなリフなど、ただのノイジーなサウンドだけではないのです。

そんな旨味を含む、一種ハードコア・パンクを彷彿させるノイジーかつ疾走感満載の楽曲。オリジナルとはいつの時代も世に出た時には叩かれ、笑われるものです。

現在の過激なブラック / スラッシュ・メタルらと比較すれば音自体もチープで音圧も薄く、ヘヴィさという面からすれば大したことはありません。しかし元祖ゆえの " 凄み " は本作に封入されており、他の追随を許しません。

彼らとMOTORHEADがあったからこそ、後にMETALLICA やSLAYER などのバンドが生まれたんだと思うんですが、当時は彼らがまさにスラッシュ / ブラック・メタルの元祖となるとは思いもしませんでした。

ただMOTORHEAD のレミーは、 「VENOM はクソだ、あいつらの曲には記憶に残るところなんて一節も無いじゃないか。」 と辛辣な評価をしてましたが。

ちなみにCD化に際して、なんとボーナス・トラックが10曲(本編は11曲!)の大判振る舞いとなってます。さすがVENOM、と唸らせられますよ。満腹 (笑)



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WELCOME TO HELL / VENOM (1981)

@Sons of Satan
AWelcome to Hell
BSchizoid
CMayhem With Mercy
DPoison
ELive Like An Angel
FWitching Hour
GOne Thousand Days of Sodom
HAngel Dust
IIn League With Satan
JRed Light Fever


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 元祖、究極、異端児、どれも正解だ!


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posted by ハムバッカー at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする