2014年03月29日

ポールに関しては早くホテルに帰って女とセックスすることしか考えてなくて PENTAGRAM

まったく物凄い音源が残っていたんですね。

今でこそドゥーム・メタルの元祖として知られるPENTAGRAM ですが、実はバンド結成は1971年で、契約が有った・無かったの違いはあるにせよ、BLACK SABBATH やURIAH HEEP らと同世代の古株のバンドなんです。

結成された71年から75年にかけて録音されたデモ・トラックの数々を集めたのが本作ですが、アメリカのバンドながら収録された曲は70年代ブリティッシュ・ロックを彷彿させる凶暴なサウンドで、これがまた素晴らしい!

では、なぜそんな素晴らしい音楽性を持った彼らがレーベルと契約出来なかったというと、これがまたバンドが様々な失態をやらかしてきたんですよ。

75年にCOLUMBIA RECORDS が彼らに興味を示し、ニューヨークで3曲のデモを作るチャンスを得ました。実際COLUMBIA 側は契約書まで用意していたとの噂も有ります。しかし、レコーディングの最中に自身のヴォーカル・トラックの録音に満足していなかったボビー・リーブリングが撮り直しを懇願したにもかかわらず、レーベルのマネージャーが撮り直しを拒否。怒ったボビーがスタジオ内でそのマネージャーを罵倒した事を発端に契約が白紙になったという、なんとも衝撃的な事件を起こしました。

そして、PENTAGRAM の代わりにCOLUMBIA が契約したバンドがJUDAS PRIEST だったそうで・・。運命の悪戯とは何とも不思議だ。

さらに75年に 「ALIVE !」 がブレイクし、頂点に上り詰めようとしていたKISS が地元でのコンサートの後に、PENTAGRAM のリハーサルをチェックしに来るというビッグ・チャンスを得たのです。そこでKISS のメンバーに見初められれば、彼らの所属するCasablanca Recordsと契約出来るという皮算用もあったでしょう。

しかし、メンバーの2人がそのリハーサルに遅刻。しかも、到着したジーン・シモンズとポール・スタンレーはさほどバンドに興味を持っておらず、ポールに関しては早くホテルに帰って女とセックスすることしか考えてなくて、挙句の果てにはその場に居たPENTAGRAM のメンバーの彼女を口説き始めるという始末。 「彼らはあまりスターには見えないね。」 と言う捨て台詞を残して、悲しいがなKISS サイドは早々と帰ってしまいました。

そういった悪夢のような紆余曲折を経てバンドは解散・再結成を繰り返し、音楽性を変化させながら最終的に85年にデビューを果たし、現在のドゥーム・メタルの元祖と言う称号を得るのです。

その彼らの音楽の源泉となる全22曲、2枚組のヴォリュームとなった本作は、唸りをあげるギター、土埃りが舞う勢いのドラム、ドライヴしまくる荒くれサウンドの@から始まり、2本のギターのバトルがスリリングなFまでがDISC1に収録。

THE ROLLING STONES のカヴァーBとYARDBIRDS のカヴァーEは、レコード会社の気を引くために録音されたらしいのですが。特にオリジナルばりのスッカスカのサウンドのBは、かなり笑えますが。

DISC2はリハーサルしていた倉庫で録られた文字通りの生々しいライヴ音源。音質も悪く、音量もバラバラですが、彼らのエネルギーが凝縮された、アングラ的な強力なパフォーマンスが収録されています。

彼らの誕生の頃の音楽性を垣間見ることが出来る超レアな音源。現代に蘇ってもさほど古臭さを感じさせないサウンドは一聴の価値ありだ。聴くべし!



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FIRST DAZE HERE TOO : VINTAGE COLLECTION / PENTAGRAM (2011)


DISC1

@Wheel of Fortune
AWhen the Screams Come
BUnder My Thumb
CSmokescreen
DTeaser
ELittle Games
FMuch too Young to Know

DISC2

@Virgin Death
AYes I Do
BAsk no More
CMan
DBe Forewarned
ECatwalk
FDie in Your Sleep
GFrustration
HTarget
IEverything's Turning To Night
JTake Me Away
KNightmare Gown
LCartwhee
MCat & Mouse
NShow 'Em How


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 70年代の野武士サウンドじゃ!


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posted by ハムバッカー at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

ジーンがプロデュースする作品は必ずヒットしない DORO

ジャーマン・メタル第3の勢力として83年に登場し期待されたWARLOCK は、良質の作品を発表してきたにも拘らず、その後出てきたHELLOWEEN にすっかりお株を奪われた感じで、存在自体も尻すぼみに。挙げ句の果てには、ヴォーカルのドロ・ペッシュと他のメンバーとの確執が表面化。88年にバンドは空中分解します。

そして本格的ソロの道を歩む事となったドロは、DORO という名前で活動を再開。本作はソロ2作目ですが、初めてバンド形態を解体した、本当の意味でのソロ作品となりました。

アメリカに渡って組んだプロデューサーがなんと、KISSの御大ジーン・シモンズ。どういった経緯かはよく分かりませんが、その事実を知った時、ジーンがプロデュースする作品は必ずヒットしないという (笑)汚名を払拭することが出来るのか?と思ったものです。

そして、ジーン主導のもと作られた本作には、ギタリストに彼の人脈よりトミー・セイヤーが、ベースにはL.A一腰の軽い (?) チャック・ライトが参加するなど、スタッフ及びミュージシャンがすべてアメリカ人で固められた作品となりました。

当初参加していたギタリストのジョン・デヴィンは、ジーンにプレイについて 「あーだ、こーだと」 指図されたことが原因で怒って辞めていったみたいです‥。まあ、元々ジーンは自分本位で仕事を進めていくプロデューサーですから。

さて、肝心の音なんですが。まあ、結論から言ってしまえば、本作は実に中途半端な作品になってしまったと言わざる負えません。

WARLOCK ほどハードでは無く、かといって、ソロになって劇的に変化した訳でも無い音楽性はいやはや何とも。もっとソフトでメロディアスな、女を強調した作風でも良かったんじゃないでしょうか。リー・アーロンやHEART のように。

リーダー・トラックと思われる@やBより、バラードっぽい旋律のDFの方が出色の出来です。ちなみにCはKISS が 「MUSIC FROM THE ELDER」 に収録した曲のカヴァー。ジーン曰く、本曲の方がオリジナル・デモに近い音だとか。

@FHといい、KISSの楽曲に似たタイトルが多いのは、気のせいでしょうか?

素顔のドロを映したアルバム・ジャケットは艶めかしく、ドキッとさせられますが。SMの女王様みたいだ!

結果として本作もパッとせず、やっぱりジーン・シモンズ主導の作品はヒットしないというジンクスは、残念ながらここでも証明されてしまったのです。あぁ。 (爆笑)



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DORO / DORO (1990)

@Unholy Love
AI Had too Much to Dream
BRock On
COnly You
DI'll Be Holding on
ESomething Wicked This Way Comes
FRare Diamond
GBroken
HAlive
IMirage


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 まあ、ジーンのプロデュースってことで、御愛嬌(笑)


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posted by ハムバッカー at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする