2013年12月31日

1983年 My年間アルバム・ベスト10 Part2

前回に引き続きまして、1983年 My年間アルバム・ベスト10 の第5位からの発表です。ジャン!


雷第5位雷


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NEXT POSITION PLEASE / CHEAP TRICK

@I Can't Take it
ABorderline
B I Don't Love Here Anymore
CNext Position Please
DYounger Girls
EDancing the Night Away
FYou Talk too Much
G3-D
HYou Say Jump
IY.O.Y.O.Y.
JWon't Take No for an Answer
K Heaven's Falling
LInvaders of the Heart
MDon't Make Our Love a Crime


トム・ピーターソンの脱退から彼らの人気は緩やかに下降線をたどっていきましたが、それとは裏腹に当時発表した作品はどれも秀作揃いでしたよ。

本作は、鬼才トッド・ラングレンをプロデューサーに迎えて、非常にシンプルな音作りのアルバムを作り上げました。シンプルな音作りほど、彼らの極上のメロディが曲中にくっきりと浮かび上がってくる訳で、BEATLES を彷彿させるそのポップ・センスは健在です。

セントメンタルなリフがなんとも美しいロビン作の@は本作のハイライトで、現在のライヴでも演奏される名曲。ロビンのヴォーカルもなんともスウィートだ。

タイトル・トラックのCも、70年代のアメリカン・ポップスを思わせる古臭い音が何とも新しく聴こえるのは何故だろう?歌詞は彼らがその時に置かれていた状況を皮肉っぽく言ってるのかも。

ダンサブルで強烈なビートを要する本作中異色のEや、バーニーのドラムが爆発するLなど、ロック・バンドとしてのパワーもアルバムの中にさりげなく挿入しています。美しいバラードのIもなかなか良いね。

彼らが何故この時期に低迷したのかが分かりません。ただ全米はU.S.FESTIVAL 開催を皮切りに空前のHR/HM の波が押し寄せており、その余波を喰らった感もありますが‥。ただ、トムを失ったというルックス面でのデメリット以外は、CHEAP TRICK には何の変化もなかったと思うんですが。

シンプル・イズ・ベスト、それに尽きます。素晴らしい。






雷第4位雷


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SHAKIN' BRAINS / SILVER MOUNTAIN

@1789
AAftermath
BAlways
CNecrosexual Killer
DDestruction Song
EVikings
FLooking for You
GSpring Maiden
HKing of the Sea
IKeep on Keepin' on


EUROPE を始め、イングウェイ・マルムスティーンの出現などで起こった北欧メタルのムーヴメントは、叙情的かつ哀愁のメロディに目がない、私を含めた日本人の心をたちまち虜にしました。

その中でクラシカルフレーズを散りばめ、テクニカルな様式美武装を施したバンド、SILVER MOUNTAIN のデビューはまさに衝撃的でした。

音的にはアマチュアのデモ・テープ並みの音質、調子っ外れのヨナスのひ弱なヴォーカル、どんどん走っていってしまうアンダースのドラムなど、難癖をつけるのならいくらでもつけられる本作は、そういった欠点をはるかに凌駕する、独創的な楽曲がババンと並んでます。

速さと哀愁を兼ね備え、フランス国家、ラ・マルセイユをギター・ソロに導入した衝撃のネオ・クラシカル作@を始め、大海にて荒波を乗り越えていく北欧戦士らを彷彿させる雄大なBや、IRON MAIDEN 的リフがカッコよく、イエンス・ヨハンソンの火を噴くようなソロが超絶的なEなど、ギターとキーボードのテクニカルなバトルがアルバム中で大爆発を繰り返します。DEEP PURPLE 、RAINBOW が好きな人はこれを聴かなきゃいけません、震えるぜ!

大きな可能性と期待を背負ったバンドはその後、ヨナスと共にバンドのキープレイヤーであったイエンスと、ついでに (おいおい) お兄ちゃんのアンダースをイングウェイに引き抜かれて、本編成はあっけなく幕を閉じてしまいます。

その後メンバーを補充しながらヨナスはバンドを存続させていきますが、結局本作以上のインパクトを残すことが出来ずにバンドは自然消滅。各メンバーはそれぞれの道に進んでいきました。

しかし、2001年に期間限定にて突然オリジナル・メンバーで再結成! しかも、良くも悪くも84年当時そのまんまのサウンドの新作を発表して、私を狂喜乱舞させてくれました。こちらもお薦めでっせ。






雷第3位雷


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SHOUT AT THE DEVIL / MOTLEY CRUE

@In the Beginning
AShout at the Devil
BLooks That Kill
CBastard
DGod Bless the Children of tThe Beast
EHelter Skelter
FRed Hot
GToo Young to Fall in Love
HKnock 'Em Dead, Kid
ITen Seconds to Love
JDanger


L.Aメタルの導火線となったMOTLEY のセカンドは、1st. のチープな音作りから一転、トム・ワーマンのプロデュースの元、メタリックかつ分厚いサウンドに大変身しました。

地獄の底から湧き上がるような邪悪さを感じるSE @から、チューニングを1音落としたへヴィでソリッドなギター・リフが炸裂するAの流れはまさに鳥肌ものです。思わず 「シャウト!シャウト! 」 と叫んでしまうこと間違い無し。彼らの世界にズップリと引き込まれてしまいます。

重々しくもキャッチャーなリフが印象的な名曲B、激烈に疾走するCF、中近東風のギター・ソロが唸らせるG、禁欲的なギター・リフが続くミディアム・テンポのIなど、デヴィリッシュなイメージで統一された本作は、新世代のアメリカを代表する、スキャンダルかつ退廃的なバンドとのイメージがありました。

しかし、正直なところヴィンスのヴォーカルを初めて聴いた時は、あの独特の歌い回しが妙に気持ち悪く (特にAのヴァースあたり) 、へヴィなサウンドと全然合ってないなと感じたんですが、これが不思議と聴き込んでいくと気にならなくなったのは、彼らの個性と捉えていったのか?やっぱり売れたもの勝ちなのか?

本作以降の音楽性はAEROSMITH 風のR&R にシフト・チェンジしたため、その後は個人的にはそれ程のめり込めなかったんです。よって、本作がMOTLEY CRUE の最高傑作だ ! 悪い ?






雷第2位雷


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BORN AGAIN / BLACK SABBATH

@Trashed
AStonehenge
BDisturbing the Priest
CThe Dark
DZero the Hero
EDigital Bitch
FBorn Again
GHot Line
HKeep it Warm


奇跡の合体というより、世間的には世紀の珍事と扱われたイアン・ギランのBLACK SABBTH 加入。例えるとしたら、リオネル・メッシがバルサからレアル・マドリードに移籍すると同じ事か ??

元々DEEP PURPLE 再結成を目論んだがギャラの問題で計画が頓挫、既にGILLAN を解散させており行き場を失ったギランが、トニー・アイオミらとイギリスのパブで8時間に及ぶドリンク・ミーティング (!) を行い、酔いから覚めたときには既にSABBATH への加入が決まっていたという、嘘のような本当の話です。まさに、イアン・ギラン恐るべし。 (爆笑)

本作発表後、ライヴで ” Smoke on the Water ” を演奏するなど、ファンの顰蹙( 特にPURPLE ファンでしょう) を猛烈に買ったせいか、本作はSABBATH 史上最大の問題作と一方的に位置付けられてます。しかし、本当にそれだけで片付けられてしまう程度の作品なのでしょうか?

収録曲は意外とバラエティに富んでおり、従来のSABBATH そのままのイメージの、棺桶を引きずる様な邪悪なリフ運びを持つDや、ロニー時代に発表されてもおかしくないEやG。咽び泣き叫ぶギランのヴォーカルが圧巻のF、まるでGILLAN の曲みたいな@など聴き応え満点ですよ。

そしてなんといってもギランの気の触れたような気色悪いヴォーカル・パフォーマンスが最高で、思わず笑ってしまうBは本作を象徴する曲でしょう。

恐ろしい程の音質の悪さも、本作の邪悪な雰囲気を増強させているのに一役買っているんですが、これは最終ミックスを待たずにバンドはツアーに出てしまい、アルバムが完成、発表されてからトニーが気が付いて頭を抱えてしまったとの何ともお間抜けぶり。イアン・ギランは 「ギーザーがベース・サウンドを半端なく重ねたため音が悪くなった」 と、どこかで言ってましたが、真意の程は ?

邦題の 「悪魔の落とし子」 のイメージにぴったりのジャケットといい、気色悪さでは1st. に匹敵する凄さ。個人的には大好きなアルバムです!







雷第1位雷


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NO PAROLE FROM ROCK 'N' ROLL / ALCATRAZZ

@Island in the Sun
AGeneral Hospital
BJet to Jet
CHiroshima Mon Amour
DKree Nakoorie
EIncubus
FToo Young to Die, Too Drunk to Live
GBig Foot
HStarcarr Lane
ISuffer Me


「泣くがいい。声をあげて泣くがいい。その涙は新しい時代を呼ぶ水晶となって〜」 アルバム発売時の日本の解説書のくだりは強烈でしたが (笑) それに負けず劣らずの衝撃の内容を本作は持ち合わせていました。

RAINBOW 〜 MSG と、どちらのバンドでも不本意な形で脱退を余儀なくされたグラハム・ボネットが、なんと自己のバンドを結成。しかも、北欧メタル・シーンの革命児、イングウェイ・マルムスティーンをUFO やDIO との争奪戦を経て獲得するというサプライズは、最初から成功を約束づけられたようなものでしょう。

本作の主役は、誰の目から見ても紛れもなくイングウェイであり、そのクラシカルに根差した奏法は歴史を変えるほどの衝撃をHR/HM 界に与えたと思います。

それまでクラシカルと言えば、リッチー・ブラックモア、マイケル・シェンカー、そしてランディ・ローズが代表格でしたが、それらを軽く飛び越えたメロディアスなギター・プレイに息をのみ、北欧出身という見解から圧倒的な叙情性を持ったその音色にすっかりやられてしまいました。

どこまでも伸びやかに歌い上げるグラハムの直線的なヴォーカルに、NEW ENGLAND の2人によるプログレスな味付けは絶妙。ポップながらフワフワと浮揚する@から叙情性たっぷり。イングウェイにしてはコンパクトなギター・ソロは起承転結に富み、その後のイングウェイの作品でも似たようなソロが見うけられる位、見事な名演だと思います。

RAINBOW の名曲 " Spotlight Kid " にチョイ似のBのスリリングな疾走感にドキドキ。クラシカル・テイスト満載のギター・ソロは美しく、ソロ前の6連譜は当時衝撃的でした。また、グラハムの4オクターブの声は誰にも真似は出来ないぜ。

日本では、ある意味タブー化された歌詞が衝撃的なC、プログレッシヴかつ重厚なD。物哀しいインストDから雪崩込むグラハムの歌メロが絶品のE、そして、泣きまくりのギターが響き渡る極上のバラードIなど驚きの連続で、まるでジェット・コースターに乗っているようだ。

「この頃のイングウェイが一番良かった。」 と言う方も多いんですが、実は私もその一人です。手癖に頼らないある程度構築されたギター・ソロは透明感溢れ起承転結のはっきりとした、口ずさむことが出来るソロなんですよ。

哀愁、ネオ・クラシカル、、叙情性と三拍子揃った本作は、文句無し83年度ナンバー1と断言致します。必聴。

一つだけ注文を言わせてもらうと、リズム・マシンのようなスネアの音、何とかならんかったのかいな !(笑)







今年も本ブログを訪問して頂いた多くの皆さん、ありがとうございました。HR/HM はそんじょそこらにある流行の音楽と違い、永遠に残っていくジャンルだと確信しております。来年も聴きまくりましょう! 

良いお年を、See you!

 

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posted by ハムバッカー at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月16日

1983年 My年間アルバム・ベスト10 Part1

アッという間に2013年が過ぎようとしています。1年経つのが年々早く感じるようになっているのは自分だけでしょうか?

という訳で、毎年恒例の20年前にタイムスリップ!1983年アルバム・ベスト10を発表します。


その前に、1983年はどんな年だったのでしょうか?

青函トンネル先進導坑貫通
中国自動車道が全線開通
日本コカ・コーラがスポーツ飲料「アクエリアス」を発売。同じ日には大塚製薬が「カロリーメイト」を、カシオ計算機が「G-SHOCK」をそれぞれ発売
NHK朝の連続テレビ小説第31作『おしん』放送開始 最高視聴率62.9%(ビデオリサーチ関東)を記録
東京ディズニーランド開園。1ヶ月後に500万人目のゲストが来園する盛況ぶり
日本海中部地震。(M7.7)
戸塚ヨットスクール事件で校長の戸塚宏が逮捕
任天堂が「ファミリーコンピュータ」(ファミコン)を発売
第65回全国高校野球選手権大会は大阪・PL学園高校が桑田真澄・清原和博の1年生コンビの活躍で5年ぶり2度目の優勝
三宅島大噴火
ロッキード事件の裁判の第一審で、田中角栄元首相に懲役4年、追徴金5億円の有罪判決
都内の愛人バンク「夕ぐれ族」が摘発され、経営者の女らが逮捕される


ファミコン、愛人バンク、おしん。うーん、懐かしい言葉ですね。
ちなみに、東京ディズニーランドと私の誕生日は同じです。ど−でもいい事ですけど。(笑)



以下、ベスト10圏外は

JDELIVER US / WARLORD
KHEADHUNTER / KROKUS
LWATCH OUT / TRASH
MTHIS MEAN WAR / TANK
NMAKING CONTACT / UFO
OBUILT TO DESTORY / MSG
PFASTWAY / FASTWAY
QBARK AT THE MOON / OZZY OSBOURNE
RFORGED IN FIRE / ANVIL
SEUROPE / EUROPE
㉑COURT IN THE ACT / SATAN
㉒MELISSA / MERCYFUL FATE
㉓SIOGO / BLACKFOOT
㉔HOLY DIVER / DIO
㉕METAL HEALTH / QUIET RIOT
㉖RATT / RATT
㉗BRUTE FORCE AND IGONORANCE / WILDFIRE
㉘SIRENS / SAVATAGE
㉙HEAVY METAL MANIAC / EXCITER
㉚220VOLT / 220VOLT



では、いよいよベスト10の発表です。ジャン!


雷第10位雷


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THUNDER AND LIGHTNING / THIN LIZZY

@Thunder and Lightning
AThis is the One
BThe Sun Goes Down
CThe Holy War
DCold Sweet
ESomeday She is Going to Hit Back
FBaby Please Don’t Go
GBad Habits
HHeart Attack


THIN LIZZY のラストアルバムとなった本作は、新加入の出世魚 (?) ジョン・サイクスのギター全開のプレイが本作を一段上のレベルに押し上げたのは明白であり、他のメンバーのアドレナリンもふつふつと沸騰させる相乗効果を呼んでか、LIZZY 史上稀に見るヘヴィな作品に仕上がりました。

個人的に今までのレイド・バックした雰囲気のサウンドはあまり好きじゃなかったので、この驚くべき変貌は大歓迎です。

@Eに代表されるメタリックなサウンドは新機軸で、特に@のギター&キーボードのソロの爆発力は凄まじく、うねるような様式美サウンドを強烈に叩きつけてます。フィルのヴォーカルも、いつになく怒りに満ちて吐き捨てるような感じが凄い迫力だ。Eもジョンが最初にセッションした際に、フィルに 「何か弾いてみてくれ」 と言われ、最初に思いついたリフがこの曲になったとの事。

Aではジョンとスコットのギターの掛け合いが絶妙。スコット・ゴーハムって、こんなに弾けたんだ。(笑)

また、従来のリジィ節とも呼べるBGのナンバーもいつになく重厚な仕上がりです。

本作は解散を前提に作られた作品であり、それを承知の上でジョンは加入したとの話には、思わず涙・ナミダ。

その後のジョンの出世魚ぶりを考えると、彼らがこのメンツであと1〜2作アルバムを作っていれば、物凄い名作が生まれたんじゃないかと思うのは私だけでしょう?






雷第9位雷


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FIRST STRIKES / COBRA

@Blood on Your Money
AOnly You Can Rock Me
BTravellin Man
CIve Been a Fool Before
DFirst Stlike
EDanger Zone
FLooking aat You
GFallen Angel
HWhat Love Is
IThorn in Your Flesh


上手いヴォーカリストがいれば素晴らしい作品が出来るという定説を地でいったのが本作で、リッチー・ブラックモアがDEEP PURPLE に何度も加入を要請した経緯のあるジミ・ジェイミソンの爽やかかつソウルフルな歌声は、聴いていて非常に心地良いです。

トム・アロムがプロデュースしただけあって、アメリカのバンドながらブリティッシュな雰囲気がそこはかとなく曲の根底に流れていて、そこいら辺の産業ロック・バンドとはひと味も、ふた味も違いますよ。

その後、KROKUS、ASIA、GOTTHARD などを渡り歩く、腰の軽いギタリストとしてのイメージがあるマンディ・メイヤーのギター・プレイもナイスで、@のソロのキー展開の妙や、はたまたEの起承転結の見事なソロには目を見張るものがあります。

バラードのCGも非常に美しいメロディで、感情を込めて熱唱するジミの歌の上手さを再認識。いいですね、歌の上手い人は羨ましい。自分もこんなふうに歌えたらな〜。

なぜこのバンドは本作のみで解散してしまったのが不思議でなりません。その後ジミはSURVIVOR に加入。産業ロック路線をひた進んで行きます。 (笑)






雷第8位雷


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LICK IT UP /KISS

@Exciter
ANot for the Innocent
BLick it Up
CYoung and Wasted
DGimme More
EAll Hell's Breakin' Loose
FA Million to One
GFits Like a Glove
HDance All Over Your Face
IAnd on the 8th Day


「KISS がメイク・アップを落とす!」当時高校生だった私にとって、これは大事件でした。アルバム発売に先駆けて某音楽番組でPVの放送があるとの情報を得て、部活をサボり自転車で大急ぎで帰った記憶があります。 (笑)

メイク・アップを取って心機一転となった本作、そういった話題性もあってか彼らにとって久々の全米プラチナ・アルバムとなった作品であり、新生KISS としての狼煙を上げた力作です。

ただ、ポール・スタンレーは、「前作の " CREATURES OF THE NIGHT " のほうが楽曲的には数倍出来が良いと思うが、本作のほうがセールスが良かった事実は、ファンはKISS の事を耳で聴いているのでは無くて、目で聴いているんだ。」と冷静に語ってました。(深いな〜)

外部のソングライターを雇わず、メンバーのみで曲作りをしたのも良い方向に進んでおり、 (外部の人間を雇う程の予算が無かったとの噂もあり。) @CDをはじめ楽曲も80年代を生き抜くために、非常にメタリックなサウンドに変貌。前作では共作者としてクレジットされていた新加入のヴィニー・ヴィンセントの貢献度が非常に高いのがポイントです。 (ちなみに@のギター・ソロはリック・デリンジャーだ(!))

タイトル・トラックのBは本作中一番シンプルな作りで、メイク時代の作風を想起させる名曲です。でも、なんて卑猥な歌詞なんだ。PV も超カッコイイですよ、必見!

エリック・カー作のEは、曲作りのプロセスでポールにヴォーカル・ラインをラップ調に替えられて、エリック自身が大いなる不満と落胆を抱えたとの逸話が残ってます。

本作の成功により、その後勃発するLA.METAL に負けないバンド・スタイルを築きますが、自己主張があまりにも強いヴィニーをバンド側は解雇し、KISS はギタリストが安定しない微妙な時期に突入します。ヴィニーの才能が素晴らしかっただけに、個人的にはなんとも残念なメンバー・チェンジでもありましたが。






雷第7位雷


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BALLS TO THE WALL / ACCEPT

@Balls to the Walls
ALondon Leatherboys
BFight it Back
CHead Over Heels
DLosing More than You've Ever Had
ELove Child
FTurn Me On
GLosers and Winners
HGuardian of the Night
IWinterdreams


前作の  ” Fast as a Shake ”  ” Princess of the Down ”  らの出来が良かったこともあって、待ちに待った感じの本作を聴いて 「おーっ」 と感じた記憶が蘇ります。

全曲ほぼミディアム・テンポで統一された楽曲は重厚で、タイトル・トラックの@はその後彼らのトレード・マークとなる地響きのような男声コーラスがフューチャーされており、まさに漢メタルを地でいってます。ウド地蔵の強烈なシャウトも凄い凄い!ウルフ・ホフマンの効果的なギター・ソロも唸りを上げてます。

ピーター・バルデスのベースから始まるAも、ノッシノッシと行進していくような重厚なリズムがなんともカッコイイ。

アルバム全体がミディアム・テンポ中心のせいか、なんてことない速さのBの疾走感がハンパなく早く聴こえるのは何とも面白い。

HIのバラードではウドのヴォーカルの新境地を開いており、センチメンタルなメロディに咽び歌うウド地蔵の声は美しい。彼はこんな感情表現が出来るのか、と再発見。

アルバム・ジャケット (マネージャーでもありウルフの妻でもあるギャビー・ホークの選択らしい) も含めて、マッチョなイメージを前面に出した本作は、捨て曲なしの傑作です。そして本作はビルボードTOP100に見事チャート・イン。勢いそのままにジャーマン・メタルの第二勢力としてその後、彼らはアメリカ進撃に打って出たのです。ただ、その方法論がその後、バンドに影を落とす事となるなんて‥。






雷第6位雷


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BENT OF THE SHAPE / RAINBOW

@Stranded
ACan't Let You Go
BFool For The Night
CFire Dance
DAnybody There
EDesperate Heart
FStreet of Dreams
GDrinking with the Devil
HSnowman
IMake Your Move


DEEP PURPLE再編のためにRAINBOWのラスト・アルバムとなった本作は、今までにないコンパクトな作風となっており、またアルバムのトータル・イメージも見事に統一されてます。

パイプ・オルガン風のイントロが印象的なAのメロディアスさ、幻想的かつ哀愁を帯びたF (映画のようなPV は素晴らしい) 、リッチーのギタ−の泣きっぷり、タメっぷりが極上のEなど、比較的メロディアス系の楽曲が出色の出来です。アルバム全体を冷ややかな空気が包み込んでいて、まるで北欧メタルの作品と言ってもおかしくない?

ただ、彼らの作品中、あまりにも味気ない作りである冒頭の@を始め、ハードな楽曲が非常に物足りない内容なのは現実であり、時折聴かれるオクターバー (ピッチ・シフター ?) を使用したと思われるリッチーのギターの音色も澱んでおり、何とも複雑。

しかし、ジョー・リン・ターナーのヴォーカルは彼のキャリア上で一番素晴らしい歌声を披露しており、大活躍のデイヴ・ローゼンタールのキーボードの貢献ぶりと合わせて、完全にバンド・サウンドに徹した姿は、過去の作品との違いを見事に生み出してます。

これだけ素晴らしい作品を発表したにも拘らず、知名度的にもセールス的にも限界を感じていたリッチーは、結局第二期DEEP PURPLE 再編に走ります。 「PERFECT STRANGERS」 は素晴らしい作品となりましたが、その後の混迷を考えるとずっとRAINBOW を続けて欲しかったな〜。






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5位〜1位は、Part2に続くパンチ
posted by ハムバッカー at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする