2013年11月30日

いっそのこと、バンド名を別の名前で発表すれば QUIET RIOT

QUIET RIOT はランディ・ローズのキャリアの出発点であり、紆余曲折を経て83年にアルバム 「METAL HEALH」 は全米ビルボード・チャートNo.1を獲得。HM バンドとして初の偉業を見事達成しました。

しかしその後、ケヴィン・ダブロウのビック・マウスによる他のバンドとの確執、メンバー・チェンジなどのゴタゴタがあり、最終的にはレコード会社と他のメンバーが、ケヴィンがいるとセールスが見込めないとの合意の元に、ケヴィン自身がバンドを解雇されます。

あの暑苦しいヴォーカルでもそれがバンドの個性であり、顔でもあったため、その後のバンドの運命はいかに? と思っていましたが、後任ヴォーカリストに迎えられたのはなんと、ROUGH CUTT のポール・ショーティノ (えっ!)

あのジャニス・ジョプリンを彷彿させるブルージー&ソウルフルなヴォーカルを得意とするポールと、パーティ・ロックの代名詞とも言えるQUIET RIOT の音楽性が果たしてどのように融合するのか? 発表される新作は、いったいどうなってしまうのでしょう??

そして88年に発表されたアルバムのタイトルはなんとバンド名を冠とした 「QUIET RIOT」 そこから流れてきたサウンドは、まさに脳天をガツンとハンマーで殴られるほど、驚きのの変貌でした。

ハモンド・オルガンに導かれて始まるミディアム・テンポの@は、ずっしりとしたブルージーなサウンドにポールの咽ぶようなヴォーカルが炸裂。おぉ、意外にカッコイイじゃん。でも、これってQUIET RIOT か?

比較的従来の曲調に近いADHでも、ポール・ショーティノの強力な個性に塗りつぶされたサウンドはまさに新機軸。美しいバラードのBGはもうポールの独壇場。

そして驚いたのがカルロス・カヴァーゾのギタ−・ワーク。様々な楽曲の中を器用に弾き分けており、レイド・バックしたインストFのプレイは、ゲイリー・ムーアを彷彿させると言ったら、ちょっと褒めすぎか。

ハモンドが大活躍するIJなんかは、PERFECT STRANGERS 以降のDEEP PURPLE を彷彿させ、これまたカッコイイじゃないですか。ジットリと湿り気を帯びたサウンドはモロ私好みだ。

彼らの新たな狙いは個人的には大成功じゃんと思いましたが、世の中の大多数は今までのLAメタルのサウンドとかけ離れたサウンドに違和感を感じたのでしょうか、残念ながらセールス的には惨敗でした。

いっそのこと、バンド名をQUIET RIOT じゃなくて別の名前で発表すれば、本作の出来も見直されたんじゃないかと思います。意気込は十分伝わってくるんですが、セルフ・タイトルじゃ無理があるのかも‥。

2007年にケヴィンがコカインの過剰摂取にて亡くなった時点でQUIET RIOT は終わったと思ってたんですが、なんと今でもバンドは継続中! 詳しく聴いてないので現在どんなサウンドなのかは知る由もありませんが、これも唯一のメンバーの生き残りであるフランキー・バネリの執念か! おおっ。



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QUIET RIOT / QUIET RIOT (1988)

@Stay with Me Tonight
ACallin' the Shots
BRun to You
CI'm Fallin'
DKing of the Hill
EJoker
FLunar Obsession
GDon't Wanna Be Your Fool
HCoppin' a Feel
IIn a Rush
JEmpty Promises


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 
雷イチ押しポイント雷 個人的には好きです


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posted by ハムバッカー at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月09日

結局一番得をしたのが WHITE SISTER

80年代にアメリカで勃発したLAメタルの中で、派手にデビューしてシーンを駆け抜けたバンドもあれば、実力がありながら何故かブレイクすることなく、ひっそりと消えていったバンドも沢山あります。その代表格が今回紹介するWHITE SISTER ではないでしょうか?

WHITE SISTER 何ともメタルっぽくないバンド名ですが、これは彼らがアメリカン・AORを代表するバンド、TOTO のセカンド・アルバム 「HYDRA」 の7曲目に収録されている曲名から取ったもなのです。

デビュー前はLAのクラブ・シーンで、MOTLEY CRUE、RATT、STEELER、QUIET RIOT ら錚々たるバンド達としのぎを削った人気バンドであり、特に女性の動員数はダントツで凄かったとの事。また派手なLAメタルのファッションはRATT ではなく、彼らが元祖だったとの噂もあります。

インディーズ大手である「Enigma」と見事契約を果たし、メジャーのEMI の配給で本デビュー・アルバムを完成。しかもプロデューサーは70年代末期にKISS の弟分として華々しくデビューした華麗な白装束でスペーシ−なサウンドを叩きつけたバンド、ANGEL のキーボード奏者でもあったグレッグ・ジェフリアじゃあーりませんか!

以上の条件を踏まえると、WHITE SISTER の音楽性がなんとなく透けて見えるような気がしますが、ある意味予想通りであり、はたまた予想以上のサウンドは当時のシーンでは異色さを放ちました。

スペイシーなキーボードがイントロから切り込んでくる@は、重厚なコーラスやソリッドなギターが炸裂し、サビのメロディアスさでヤラれてしまう、まさに本作のハイライトが冒頭からブチかまされます。

Aメロで思わず 「オール・ナイト ♪」 と口ずさんでしまい、また哀愁のサビが美しいBは分厚いコーラスが強力だ。キーボードのギャリ・ブランドンとベースのデニス・チャーチル双方がヴォーカルを取ることが出来、ギターのリック・チャドックも合わせての3人から繰り出される美しいコーラス・ワークは、WHITE SISTER 最大の武器ではないでしょうか。

サビ裏のコーラスが何とも悩ましいEや、ふわふわとしたイントロのキーボードが不思議な感じのGもなかなかの可曲ですが、一転ハードなCFがアルバム全体のバランスを取っているんだと思います。

メジャー・レーベル、有名人のプロデュース、適度にハードで適度にポップなサウンドなど、売れる要素がパンパンに詰まっていたと思うのですが、何故か本作はチャート的にも無風。結局本作1作でレーベルをドロップ。86年にイギリスのインディ・レーベルからセカンドを発表後、彼らはあっけなく解散します。

派手で華やかなLAメタルの中では、少々ハードさに欠けた中途半端なサウンドだったのでしょうか? しかし、今改めて聴いてみると全然古臭さを感じさせませんし、むしろLAメタルで主流だった多くのバンドの方が、実に古臭く貧弱な音作りだと思うんですが。

結局一番得をしたのが、本作のプロデュースで手応えを掴み、その後GIUFFRIA を率いて彼自身のキャリア最大の成功を収めるグレッグ・ジェフリアじゃないでしょうか。(笑)



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WHITE SISTER / WHITE SISTER (1984)

@Don't Say That You're Mine
AStraight from the Heart
BLove Don't Make it Right
CBreakin All the Rules
DWhips
ECan't Say No
FPromises
GWalk Away
HOne More Night
IJust for You


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 ズバリ、LAメタルの裏名盤だ!


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posted by ハムバッカー at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする