2013年08月26日

追悼 ALLEN LANIER

BLUE OYSTER CULT のキーボーディスト / ギタリストといて名を馳せたアラン・レイニアが、8月14日に慢性閉塞性疾患からの合併症にて亡くなりました。享年67歳。

喫煙や微粒子、有毒ガスの吸入により肺胞の破壊や気道官炎症を起こす死よりも恐ろしいと言われるこの病気、闘病生活もさぞ辛かったでしょう。

AEROSMITH やKISS よりもデビューが早く、むしろNEW YORK DOLLS 辺りと同期である本バンドは、アメリカン・ハード・ロックの先駆け的バンドでもあり、N.Y を代表する冷たくも暴虐性を持ったサウンドを指して 「HEAVY METAL」 と呼ばれました。まあ、実際のサウンドはそれ程へヴィでは無く、内に秘めた狂気がこの言葉の元祖たる理由だと思いますが。

メンバー全員がインテリの集団と呼ばれる中、アランはバンドの頭脳とも言える存在でした。彼が85年に脱退してからは個人的にもCULT の作品をあまり聴いてなかったので、この訃報にびっくりしております。

荒々しいバンド・サウンドに官能的な色付けをするような、冷たくも美しい、彼の弾くピアノが大好きでした。安らかに眠って下さい。R.I.P.



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2013年08月16日

「ウンバー、ウンバー、ウンバー ♪」 TANK

バンドの顔であるアルジー・ワードの脱退、なんとドゥギー・ホワイトが加入しての復活と、近年私を含む数少ない (笑) オールド・ファンの度肝を抜いてくれたTANK が生まれたのは、遡ること1980年にあの伝説のパンク・バンド、DAMNED から脱退した (!) アルジー・ワードが、地元のクラブでプレイしていたピート&マークのブラブス兄弟にバンド結成を申し入れたのがきっかけでした。

彼らが幸運だったのは、デビュー当時に英国でNWOBHM の嵐が吹き荒れていた事と、MOTORHEAD のマネージャーに見い出されてマネージメント契約を結べた2点に尽きると思います。

早速彼らはMOTORHEAD のサポート・アクトとして、ANGEL WITCH、WEAPON、GIRLSCHOOL らと全英中をサーキットして名を上げ、同じくMOTORHEAD のギタリスト、エディ・ファスト・クラークをプロデューサーに迎える幸運を得て、デビュー・アルバム 「Filth Hounds Hades」 を82年に発表しました。

トリオ編成を意味するアルバム・ジャケットの3頭の狼が印象的な本作は、リフまたリフの嵐で埋め尽くされており、HR とPUNK が融合した強烈なサウンドは当時小型MOTORHEAD と呼ばれたものです。

アルバム冒頭の、アフリカ首狩り族の宴みたいな 「ウンバー、ウンバー、ウンバー ♪」 の絶叫には 「なんじゃ?」 と一瞬ギョッとしますが、それから雪崩込む@のスピーディでガチャガチャしたサウンドは、ギター・ソロが無ければまるでPUNK の破壊力だ。

@〜Bまでダーッと突っ走り、手の込んだリフが印象的なC、少々レイド・バックしたDでアルバム全体の起伏を付けて、Eで再び爆裂疾走! この曲、メロディ運びやアルジーのヴォーカル・ラインがその後の黄金期のタンクの名曲 「The War Drags Ever On」 の原型を思わせる?

とにかく楽曲もコンパクトで、曲間も意図的に短く編集された展開はスピード感満載。猪突猛進するリズムのタイトル・トラックHや、アルジーのヴォーカル・ラインが最もメロディアスなラストのIまで一気に聴かせてしまいますよ。彼らのサウンドの原点がパンパンに詰まった本作は、歴史上見逃すことが出来ない作品だと断言します!

本デビュー作はなんと全英チャ−トの30位代まで昇りつめ、イギリス伝統の夏の風物詩、レディング・フェスティバルにも参加して迫真のライヴを披露。バンドの知名度をグングンと上げていきます。

そして、その後ツイン・リード編成へと変貌して彼らはHR 史上に残る名作を連発していくのです。ここからTANK の進撃が始まるのです‥。フフフッ



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FILTH HOUNDS OF HADES / TANK (1982)

@Shellshock
AStruck by Lightning
BRun Like Hell
CBloods, Guts and Beer
DThat's What Dreams are Made of
ETurn Your Head Around
FHeavy Artillery
GWho Needs Love Songs?
HFilth Hounds of Hades
I(He Fell in Love with a) Stormtrooper


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 国内未発売(LPのみ)
雷イチ押しポイント雷 これこれ、NWOBHM の疾走感だよ! ワオ


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2013年08月04日

全メロディアス・ハード好きの方には必聴の超名曲 PROPHET

「預言者」 「預言書」 との意味を持つ、ミステリアスなバンド名のPROPHET のデビュー・アルバムを最初聴いたとき、メロディアスな楽曲にキーボードを主体とした色付け、キャッチャーなサビに思わず 「お〜っ」 と耳が惹きつけられました。

砂漠にうっすらと映し出された顔がなんとも不思議な感じのアルバム・ジャケットは、いい意味でも悪い意味でも印象的かつ幻想的です。

攻撃的かつ重厚なキーボードのイントロ1発でガツーンと見事にヤラれてしまった@は、彼らの楽曲中で最高傑作と呼んでも間違いの無い名曲中の名曲だ! 物哀しいサビや分厚いコーラス・ワークが悩ましいぜ。

この曲はURIAH HEEP や初期のBON JOVI を彷彿させる雰囲気なんですが、なんとバンドはBON JOVI と同じニュージャージー出身で、しかもヴォーカリストのディーン・ファザノは、PROPHET 加入以前にリッチー・サンボラやアレックス・ジョン・サッチと東海岸でバンドを組んでいたとの事。いやはや、なるほど。

ベーシストのスコット・メタクサスが当時恋人だったFIONA に捧げたBは、中間部の無音状態から次々に音が重なっていく展開がプログレッシヴだ。バンドがデビュー前にPINK FLOYD、EL&P のカヴァーを演奏していた事に納得。

フュージョン的なキーボードが印象的で、サビに向かって力強い感じに変わってくDもなかなかイイ曲です。このバンドはデビュー時に 「プログレッシヴ + HR」 と形容されてましたが、個人的にギター・ソロの運びやキ−ボードの効果的な使用方法から察知して、フュージョンの影響の方が色濃く出ていると思うのですが。

Cやシングル・カットされたEのバラードも美しく、本アルバムに程よく儚さの色付けをしております。ヴォーカルを取ることが出来るのがメンバーの中に3人いるというのが強みであり、重厚なコーラス・ワークを武器としている事実にも頷けます。その証拠にドラマーのテッド・ポーリーは、後にDANGER DANGER でヴォーカリストとして活躍します。

マイナー・レーベルから発表されたとは思えない程の魅力満載の本作は、3食抜いても (?) 買うべきである名盤だと断言します。特に@は全メロディアス・ハード好きの方には必聴の超名曲だ!

ただ、メジャーに移籍してのセカンド以降は、悪くは無いのですがAOR 寄りのサウンドに変貌してしまい、ちょっとガッカリさせられました。売れるがための誘惑や、レコード会社との軋轢は、どのバンドでも同じなんですね‥。



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PROPHET / PROPHET (1985)

@Street Secrets
AHeart of the Night
BAway from You
CSlow Down
DPower Play
EEverything You Are
FIts Real
GSail Away
H Listen to Ya


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 @は聴かずに死ねるか! これは名曲だ


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posted by ハムバッカー at 12:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする