2013年02月26日

「燃えよ・マイケル」(笑)「ひとりメタル」(爆笑) MICHAEL BOLTON

全米NO.1ヒット・グラミー賞の獲得など、現在ではAOR / ソウル・ヴォーカリストとしての地位を確立しているシンガー、マイケル・ボルトンは、元々HR 畑のシンガーだったことは知ってるでしょうか?

75年、76年発表のソロ作2枚は鳴かず飛ばず。元KISS のブルール・キューリックと79年に結成したバンド、BLACKJACK にて発表したアルバム2枚も不発に終わり、本名のマイケル・ボロティンからマイケル・ボルトンへ改名。マネージメントやレコード会社もすべて一新して本ソロ作 「MICHAEL BOLTON」 を発表しました。

そのソウルフルな歌声は本作でも十分生かされており、全米スマッシュ・ヒットした@を筆頭に、メロディアスなハード・ロックが並んでます。中でもマイナー調のAGや、バラードのHがイイですね。

しかし、このマイケルのソウルフルなヴォーカルが好き嫌いの分かれ目となってるのも事実であり、個人的にも歌声のクドさが耳に付いて、全曲ソウルフル全開で歌われるのはちょっと暑苦しいなと感じちゃいます。

そう考えると、JOURNEY のスティーヴ・ペリーやSTYX のデニス・デ・ヤングなんかは、同じ熱唱型のシンガーなのに個性的なんだなと実感してしまうんですよ。

またNY やカナダなど、HR/HM フィールドの狭いエリアでは、同郷のミュージシャン同志がゲストで参加し合うパターンが非常に多いのですが、この作品も同様に、NY 界隈のミュージシャンが多数参加しております。

BLACKJACK の盟友、ブルース・キューリックとその兄であるボブ・キューリックを筆頭に、マーク・クラーク (URIAH HEEP / RAINBOW / MOUNTAIN) マーク・マンゴールド、クレイグ・ブルックス (TOUCH) チャック・バーギ (RAINBOW / RED DOWN / BLUE OYSTER CULT) アルト・ノヴァなど、メンツの見た目はかなーり豪華です。

ただ、このミュージシャンたちが皆、スタジオ・ミュージシャン崩れの様なアーティストばかりのため、楽曲に突き抜け感が無いというか、妙にカッチリとまとまって面白みに欠けるのも事実なんですよ‥。

マイケル本人も@BDでギター・ソロを弾いているんだから、いっそのこと全曲自分でソロを弾いちゃえば、もっとイイ感じになったのでは?

結局マイケルは本作と85年発表のセカンドでも成功を収めることは出来ず、サード・アルバム 「THE HUNGER」 にて音楽性を完全に軌道修正し、脱HR 化したスタイルを完全に打ち出しました。そして、あのソウルの帝王であるオーティス・レディングのカヴァー曲が全米11位まで昇りつめるヒットを記録。押しも押されぬAOR シンガーへと変貌していくのです。

彼の場合、軌道修正が成功したのはいいんですが、その後にHR/HM に関わっていた事実を完全に封印して、まるで最初っから 「ソウルが僕のルーツだ」 等の発言をしたことが、現在HR/HM のリスナーに彼が毛嫌いされている理由じゃないのでしょうか?

まあ、本作の日本盤のキャッチ・コピーが「燃えよ・マイケル」(笑)「ひとりメタル」(爆笑) など、トホホな内容。この時点で彼がHR 畑で成功することは、既に無理だったのかも‥。あぁ。



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MICHAEL BOLTON / MICHAEL BOLTON (1983)

@Fools Game
AShe Did the Same Thing
BHometown Hero
CCan't Hold On, Can't Let Go
DFighting for My Life
EParadise
FBack in My Arms Again
GCarrie
HI Almost Believed You



歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 ソウルフルな歌声にシビれたい方へ


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posted by ハムバッカー at 00:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月03日

3人のロバート・プラントに FASTWAY

GUNS N' ROSES のバンド名は、トレイシー・ガンズとアクセル・ローズ2人の結成メンバーの名前から取られたのですが、バンドのデビュー時に既にトレイシー・ローズはバンドから脱退していたという、おマヌケな事実は記憶に新しいところです。

しかし、80年代に既に同様の事件が起こっていたバンドがあります。そう、今回紹介するFASTWAY です。

レミーとの女性絡みの確執からMOTORHEAD を脱退したエディ・ファスト・クラークと、アルコール中毒の集まりだったUFO から飛び出したピート・ウェイが劇的に合体、FASTWAY が誕生しました。

彼らのメンバーの探し方が面白く、ドラマーのジェリー・シャーリーのバンド加入のいきさつは、エディとピートがHUMBLE PIE の名盤ライヴ・アルバム 「PERFORMANCE ROCKIN THE FILLMORE」 のようなエネルギッシュなサウンドを構築したいと常々話していたら、それを聞いていた仲間から実際にこのアルバムに参加したジェリーが近くに住んでいること教えてもらい、早速コンタクトを取ってメンバー加入が決まったという、嘘のような本当の話なのです。

残りのヴォーカリストは世界中から送られた多くのデモ・テープの中から、オーストラリアのロバート・プラント、イギリスのロバート・プラント (笑) アイルランドのロバート・プラント (爆笑) の、3人のロバート・プラントに絞られました。元々バンド結成時にLED ZEPPELIN のイメージがあったのでしょう。

その中から、弱冠21歳のアイルランド・ダブリン出身のデイヴ・キングが選ばれ、JIMI HENDLIX やKISS らを手掛けたエディ・クレイマーをプロデューサーに迎えることが決定。そして、いよいよアルバム制作という時にとんでもない事件が起こりました。

なんと、ピート・ウェイがベーシストを探していたオジー・オズボーンのバンドに加入するため、早々とFASTWAY を脱退してしまいます。そう、これが名前だけが残ってしまったGUNS のパターンと同様なのです。(笑)

その後、バンドは名前を変えること無く、セッション・メンバーのヘルプを得て本作を完成させましたが、本作はその大きなトラブルの影響を微塵も感じさせない、素晴らしい仕上がりとなっております! チェッカー・フラッグをモチーフとしたアルバム・ジャケットもイカしてるぜ。

ZEP の " Rock and Roll " を彷彿させる、ストレートかつハードな@からパワー全開です。デイヴ・キングのロバート・プラントが乗り移ったような堂々とした歌いっぷりは凄い凄い。

ボトムを支えるジェリー・シャーリーも、ジョン・ボーナムやコージー・パウエルら古き良きブリティッシュ・ドラマーに肉薄するハード・ヒッターぶりを発揮。

元々ブルージーなプレイをMOTORHEAD 時代からしていたエディのギター・プレイは本サウンドに絶妙にマッチングしており、スピード感あるスリリングなプレイはもうノリノリですよ。

アコースティック・サウンドから始まり、重厚なミディアム・テンポへと移るCは静と動のコントラストが見事で、本作のハイライトの一つとなっております。

GはMOTORHEAD の名曲、" No Class " そっくりのリフで思わず笑ってしまいます。エンディングの締め方もほとんど同じなのには大笑いだ。わはは!

全体的にZEP からプログレッシヴさやフォーク色を排除したソリッドな英国HRサウンドは出色の出来で、個人的には見事にノック・アウト寸前です。BRILLIANT !!

本作は全米チャートでも40位近くまで上昇してかなりの期待がされましたが、セカンド以降は何故か失速。サードでは全く違ったアメリカ・ナイズされたサウンドを打ち出して、我々の度肝を、いい意味でも悪い意味でも抜いたのです。う〜ん。



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FASTWAY / FASTWAY (1983)

@Easy Livin'
AFeel Me, Touch Me (Do Anything You Want)
BAll I Need is Your Love
CAnother Day
DHeft!
EWe Become One
FGive it All You Got
GSay What You Will
HYou Got Me Runnin'
IGive it Some Action
JFar Far from Home


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 もしかしてZEP以上!?と言ったら褒めすぎか


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posted by ハムバッカー at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする