2012年09月25日

首を絞められた様な感じのハイトーン (笑) VICTORY

まあ、何とも悩ましげなアルバム・ジャケットですね。
決して、楽しんごの 「新東京国際空港」 ではありません。(爆笑)

85年デビューの彼らにも歴史があり、SCORPIONS の現ギタリストでもあるマティアス・ヤプスも在籍していた事もある前身バンド、FARGO が70年代のデビューと考えると、かなりの古株だと言えるでしょう。

そのFARGO 時代のオリジナル・ベーシストであるピーター・ノーンと、後にバンドに加入するトミー・ニュートンが中心となってVICTORY は結成されました。
テッド・ニュージェントやゲイリー・ムーアのところで歌っていたチャーリー・ハーンや、WILD HOUSES のギタリストだったジョン・ロクトンを迎え入れ、メンツ的には腕利きミュージシャンの集団と見ても良いのではないか。

一応、ジャーマン・メタルの括りで彼らはよく紹介されますが、音楽的にはあの大仰なドイツ臭さは全く無く、どちらかと言うとBRONZ などに代表されるアメリカナイズされたサウンドを目指しているブリティッシュ・バンドみたいな感じです。

シャッフル・ビートが効いた@が本作のリーダー・トラックか? 本作中、一番英国っぽい雰囲気を持ってますし、疾走感溢れる感じがナイスですね!

ただ、ゲイリー・ムーアの 「DIRTY FINGERS」 で歌っていた頃はそんなに気にならなかったんですが、本作でのヴォーカルはざらついた声質に、なんか首を絞められた様な感じのハイトーン (笑) がちょっと耳障りで、荒削りなギター・サウンドと音を殺しあっているような気がしてなりません。

今となってはバンドマンよりもプロデューサーとしての方が有名になったトミー・ニュートン自身がプロデュースすれば良かったのに‥。

AEROSMITH もカヴァーした、THE BEATLES のポール・マッカートニーがリトル・リチャードを強烈に意識して作った超有名曲Dは、オリジナルが素晴らしいだけにちょっと分が悪いか? 但し、アルバム内のサウンド・チェンジとしての良い役目を果たしてますよ。

本作ではむしろ、バラードのGやメロディアスな旋律がふんだんに用いられたHの出来が良く、彼らの指向するサウンド自体がとても中途半端な気がします。

その後、キャリアだけは長くて誰もが一度は聴いたことのあるバンド名だが、実際にどんなサウンドのバンドなのか誰もわからないという感じのどうしようもない地味さを払拭出来ないまま、時は過ぎていくのです。(悲)

でも、本作を久しぶりに聴いたんですが、たまに聴くとなかなかいいですよ。たまにですが。(笑)



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VICTORY / VICTORY (1985)

@The Hunter
AOn the Run
BChicks on Display
CGonna Be Trouble
DI'm Down
EWreck Man
FDon`t Count on Me
GCan't Stop Missing You
HRed Alert


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 名前だけじゃなく、曲も覚えてね(笑


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posted by ハムバッカー at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月08日

「今のソロを逆から弾け!」 HOLY MOSES

最初聴いたとき、 「これが女性?」 そう思った人が大多数でしょう。

HOLY MOSES のヴォーカリスト、サビーナ・クラッセン嬢はそのキュートな顔立ちとは裏腹に、吐き捨てるようなデス・ヴォイスというとんでもない落差を我々に見せつけ、一躍時の人 (!) となりました。

当時は夫婦であったサビーナとギタリストのアンディ・クラッセンが中心となり86年にデビュー。その後作品を発表するごとにハードコア度がどんどん増していった彼らですが、1st. 「QUEEN OF SIAM」 は比較的正統派パワー・メタルっぽい曲調が聴きやすい私好みの快作です。

本作のプロデューサーはあのドイツの変態テクニカル・スラッシュ・バンド、MEKONG DELTA の中心人物であるラルフ・ヒューベルトで、彼自身の立ち上げたレーベル、Aaarrg Records の記念すべき第一弾アーティストとして世に出たのですから、その期待度も並々たるものだったでしょう。

なんでもアンディがある曲のギター・ソロを練習していたら、それを聴いたプロデューサーのラルフが、 「今のソロを逆から弾け!」 と言い、 (笑) アンディがその通り逆から弾いたとの逸話が残ってます。

エキセントリックな人物は、目のつけ所も普通の人と違うんでしょう、たぶん ‥ 。

ザクザクとしたリフから始まり、Aメロから疾走する@のなんとも気持ちの良いこと。現在世に氾濫するまったく隙間の無く、音の壁だらけで窒息しそうなブルータスなデス・メタルとは違い、適度に隙間のあるサウンドは非常に心地良いです。その上からサビーナ嬢の 「ぐぅをおおおおおっ ♪」 という断末魔のごとき叫び声がかぶさる姿は、まるで大福の中にイチゴが入るというミスマッチながらも、とっても美味しいイチゴ大福の様 (?) だ。

重戦車のようなイントロから、ずっしりとしたツー・バスの連打が全編に炸裂するAも 「おおっ」 思わせるカッコ良さで思わず唸ってしまいます。ギターも意外と正統派プレイなのがナイスですね。

Bのサビを聴くと、何故か 「食べたって、いいじゃない」 と聴こえますよ。空耳アワーか!

Cは男性メンバーの誰かが歌ってるんですが、そのダミ声はまんまレミー。 (爆笑) ストレートな曲調やタイトルも伴って、彼らのお里がMOTORHEAD だという事が丸わかりだ。ハハハ。

聴き応えと笑いが交錯する本作、女性デス・ヴォイスのパイオニア的作品でもあり、多くのデス、ハードコア・メタルのバンドに多大なる影響を与えた本作、世間で知られている以上に重要な作品だと思うんですが。 Here to Die !

現在もHOLY MOSES はバリバリに活動中。サビーナ嬢もそれなり ? の貫録を身につけ、今も吠えまくってますよ。



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QUEEN OF SIAM / HOLY MOSES (1986)

@Necropolis
ADon't Mess Around with the Bitch
BDevils Dancer
CQuuen of Siam
DRoadcrew
EWalpurgisnight
FBursting Rest
GDear Little Friend
HTorches of Hire


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度★★
雷イチ押しポイント雷 女性デス・ヴォイスのパイオニア 心して聴け!


若き日のサビーナ嬢、so cute!
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posted by ハムバッカー at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする