2012年05月26日

HR/HM の敷居というものがとても高く STEFFANIE

1980年代後半と言えばジャパニーズ・メタルが驚くほどの躍進をした年で、VOW WOW、LOUDNESS、EZO (FLATBACKER) らが次々と海外に飛び出すなど、景気の良い話が毎日、当たり前のようにアナウンスされていました。

そのシ−ンの中で、浜田麻里、本城美紗子、SHOW-YA など多くの女性アーティストらが登場しましたが、アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフで、元モデルという肩書きを引っさげて登場したのが、今回紹介するステファニーです。

元々、日本語で歌う 「ジャパメタ」 という類いは苦手で、個人的には全く好きになれませんでした。まず、日本語自体がHR/HM のパワフルかつスピード感溢れるメロディ・ラインに合わないというのが私の持論であり、ちっともカッコイイとは思えません。彼女の場合はアメリカからの帰国子女という事もあり、流暢な英語を使っての歌声はなかなかのものでした。アゲ嬢の様な(笑)キュートなルックスも私好みだ。

86年発表のセカンド・アルバム 「PINK NOISE」 は、北島健二、青山純などのスタジオ・ミュージシャンらの分厚いサポートにて、よりパワフルになったサウンドが発表当時は私の回り (だけ?) では結構な話題となりました。

@はテレビ番組の主題歌というタイアップで、キャッチャーさとハードさが程良くミックスされた佳曲。初期のBON JOVI が歌っていそうなポップ・チューンと言ったら、ちょっと褒め過ぎか。

AとCは元FASTWAY のリー・ハートの書き下ろしで、後の91年にNWOBHM の残党らと発表したプロジェクト、START EM YOUNG でも再び取り上げられた名曲。特にAは良い曲だ! リー・ハートはアン・ルイスのバックでギターを弾いていた経緯もあり、そういった所から繋がりがあったのかも。

DはカナダのHEADPINS が82年に発表した同タイトルのタイトル・トラックのカヴァー。これはオリジナルのダービー嬢のセクシーかつパワフルなヴォーカルの方が良い出来かな?

アメリカの元祖ショック・ロック、ALICE COOPER の名曲中の名曲で、世界中のアーティストにカヴァーされているEは、確か日本でも本アルバムよりシングル・カットされました。 「学校なんか辞めちまえ!」 というサビは、多くのティーンエイジャーが共感したと思います。

女性アーティストとしてまずまずの作品を発表しながら、何故か彼女はシーンで苦戦します。当時のHR/HM に携わる女性達には、HR/HM の敷居というものがとても高く、アイドル的な色眼鏡で見られる事が非常に多かったのです。確かに芸能チックなノリのバンドが男女ともかなり目立ったのは事実ですし、そういった日本の悪しき体質に抹殺されたのが現実なのですよ、グスン。

しかし、91年に寺田恵子の脱退した日本のレディース・メタル・バンド、SHOW-YA にステファニーが電撃加入! その唐突な出来事に私は思わずのけぞってしまいました。(笑)



Pink%20Noise.jpg


PINK NOISE / STEFFANIE (1986)

@Burnin' Up the Night
AMiles Away
BBreak You Down
CHe Won't Rock
DTurn it Loud
ESchool's Out
FNo Hold on You
GOn the Run
HBreakout
IShe Wants Everything


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 曲は粒揃い、セクシーやわ〜(笑)


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村




posted by ハムバッカー at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月12日

私を含むほんのごく一部のマニアが WARLORD

85年にオリジナル・アルバム1枚を発表して消息を絶った音も存在もミステリアスだったバンド、WARLORD が2002年に突然再結成を発表。アルバムを制作するとの情報を聴いたとき、私を含むほんのごく一部のマニアが (笑) 狂喜乱舞したのは言うまでもありません。

LA のバンドとは想像し難い湿り気をたっぷり含んだ叙情的なヨーロピアン・サウンド、私好みの様式美的展開な曲がまた聴けるなんて! ただ、そういった期待と裏腹にMOTLEY CRUE やDOKKEN など、多くの再結成バンドに見られた自らのカラーをかなぐり捨てた現代的なサウンド・アプローチへの変貌を選択しないかとの不安もあったのは事実です。

さらに、ヴォーカルにジャーマン・メタルのHAMMERHALL のヴォーカル、ヨアキム・カンスを迎えるというニュースはさらに不安を増幅させる事に。し、しかし、そんな思いを軽く吹き飛ばす従来通りのサウンドを引っ提げて本作 「RISING OUT OF THE ASHES」 は無事発表されました。

注目の楽曲はWARLORD の初期ナンバーや未発表曲のリメイクがほとんどなので、悪いわけがありません。音質が良くなったせいかミステリアスな雰囲気が多少後退しましたが、叙情的かつ陰りのあるメロディ・ラインは健在です。

ミディアム・テンポながら小気味良い疾走感を持つ@からWARLORD ワールド全開、Hのドラマティックかつ壮大な展開には思わず悶絶!

個人的にマーク・ゾンダーのドラミングが大好きで、複雑な展開をシャープに引き締めるプレイぶりは15年以上経っても全然変わってません。

また、名曲FIのセルフ・リメイクはWARLORD を初めて聴く多くのHR/HM ファンにアピールする意味合いを持ち、かゆい所に手が届くと言うか、もう言う事無しです。

素晴らしい作品を発表したにも拘らず、結局彼らは本アルバムを発表後、再び永遠の眠りにつきました。こういったジャンルのサウンドに日が当たるほど現代ミュージック・シーンに余裕は無く、同じようなサウンドが巷に溢れかえる現状にはちょっと悲しさを覚えます。年なのかな〜。

とにかく、アメリカよりイギリス寄りのサウンドが好きだ、コージー・パウエル在籍時の様式美BLACK SABBATH のアルバムが好きだ、三度の飯よりホラー映画が好きだ、 (?) こんな方々は必聴ですよ。唯一のオリジナル作 「DELIVER US」 と抱き合わせで聴く事を強くお勧めします。Must !!


51gp7uQdvpL__SL500_AA300_.jpg


RISING OUT OF THE ASHES / WARLORD (2002)

@Battle of the Living Dead
AEnemy Mind
BInvaders
CWinds of Thor
DWar in Heaven
EMy Name is Man
FLucifer's Hammer
GSons of a Dream
HAchilles Revenge
ILost and Lonely Days *

* BONUS TRACK


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 叙情的なクサ・クサメロディに心がしびれまくり


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村




posted by ハムバッカー at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月01日

英国の空気ってどんなものか ? PHENOMENA U

85年発表の1作目が素晴らしい内容のブリティッシュ・サウンドで、大好評を博したプロジェクト・アルバム、PHENOMENA は、第2弾が制作されるまでには紆余曲折があったようです。

元々、イギリスのBronze レーベルより1作目は発表されましたが、なんとその権利を持っていたBronze が倒産。2作目発表のために当時のA&R、ジョアン・マリンデン嬢が骨を折って各レーベルと交渉、苦労の末にドイツのレーベル、Aliola と契約を締結。無事に発表にこぎつけました。

前作はトム・メルのギャレイ兄弟を中心に、グレン・ヒューズ、コージー・パウエル、ドン・エイリー、ニール・マーレイ、テッド・マッケンナ、ジョン・トーマス、リチャード・ベイリーらHR/HM の重鎮らが大挙参加しましたが、本作も負けず劣らずの豪華メンツが参加しております。

ギャレイ兄弟やグレン・ヒューズ、ニール・マーレイ、リチャード・ベイリーらは引き続き参加。その他に先出のジョアン嬢が当時ツアー・マネージャーをしていた縁から日本のVOW WOW より山本恭司と新見俊宏が、また彼女のコネクションよりKING CRIMSON、U.K、URIAH HEEP、ASIA とスーパー・バンドを渡り歩いてきた歌えるベーシスト、ジョン・ウエットンや、BLACK SABBATH、BADLANDS のレイ・ギラン、BRONZ のヴォーカリスト、マックス・ベーコン、さらにはTHIN LIZZY のギタリスト、スコット・ゴーハムなど、非常に面白いメンバーが集結しました。(何故かA~Ha のメンバーも参加、え!)

前作がグレン・ヒューズのみのヴォーカルだったのが、本作ではなんと一気に4人となり、本作を良い意味で彩ってます。レイ・ギランはブルージーな唱法のイメージが強かったんですが、このスペイシーな楽曲に乗ってのびのびと歌い上げてます。オープニングの@から彼の甲高いハイトーン・シャウトが全開。山本恭司のネバっこいギター・ワークも印象的です。

個人的にBRONZ が解散して動向が不明だったマックス・ベーコンが参加したのが非常に嬉しいなー。元々、歌の上手さに定評のあった彼はどうしちゃったんだろう ? と思ってましたが、スーパー・ヴォーカリストに囲まれても遜色の無い見事なヴォーカルをDIで披露しており、マックスの才能を改めて実感。

そしてグレン・ヒューズ、やはり彼の歌声はもはや別格だ。 " ヴォイス・オブ・ロック " と呼ばれるだけのソウルフルなヴォーカルは健在。ACEで壮絶な歌声を見せつけてます。特にAの堂々たる歌いっぷりは凄いぜ!

楽曲も前作同様、スペイシーかつ壮大なサウンドが全編で展開。ほとばしる疾走感や派手なギター・プレイはありませんが、絶対にアメリカ人には真似する事ができない重厚なブリティッシュ・サウンドが満載で、英国って素晴らしいな〜。と思わず感動してしまいます。

素晴らしいミュージシャンが集まれば、素晴らしい作品が出来るという見本のような作品ですよ、本作は。英国の空気ってどんなものか ? と考えた場合、本作を聴けばよ〜く分かる (?) と思うんですが・・。



51tOQVQsOML__SL500_AA300_.jpg


DERAM RUNNER / PHENOMENA U (1988)

@Stop !
ASurrender
BDid it All for Love
CHearts on Fire
DJukebox
EDouble 6,55, Double 4
FNo Retreat , No Surrender
GMove - You Lose !
HEmotion Mama
IIt Must be Love


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 グレン・ヒューズの声はブリティッシュ・サウンドが一番合っている!


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村




posted by ハムバッカー at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする