2012年03月17日

私はベースを弾きながら三船敏郎になっている MANOWAR

「Death to False Metal」 (偽メタルに死を) のキャッチフレーズを掲げて活動を続ける漢メタルの帝王、もしくは嵐のマッチョマン (笑) MANOWAR は、数あるメタル・バンドの中で異彩を放っている孤高の存在です。

ベーシストであり、マムシ酒とあん肝が大好物の (笑) 総帥ジョー・ディマジオの美学がMANOWAR そのものであり、彼の男気ある数々の名言は、いたって大真面目に言ってると思うのですが、かなり大笑いさせてもらえますよ。

「他のバンドは " 演る " が、MANOWAR は " 殺る " だ!」 (笑)
「アンプリファイアーのヴォリュームを10から下げるのなら、私は死を選ぶ!」 (爆笑)
「私の前世はきっとサムライだ、実際私はベースを弾きながら三船敏郎になっている。」 (ガハハー)

まあ、音楽も存在自体も非常に " 濃い " ですが、82年発表のデビュー・アルバム 「Battle Hymns」 は、現在の大仰にデフォルメされたHMサウンドとストレートなHRが入り混じった、彼らの本流に辿り着く前までの過程となった作品となってます。

忠誠を誓うという意味で、Liberty Records との契約時に総帥が自身の胸にナイフを突きつけて、そこから流れた血で契約書にサインしたという (!) 凄い逸話がある本作、バイクのエンジン音から始まる@は、意外に普通のHRでした。

個人的にはリアル・タイムでこの作品を聴いており、当時はエリック・アダムスのキレっぷりの凄いヴォーカルが衝撃的だったのを憶えてます。まさか後にメタルの権化に変貌するなんて思っても見ませんでしたし。

「へ〜び〜、め〜たぁ〜 ♪」 の男声コーラスが後の姿を想像させるAは、現在のライヴでも演奏される名曲の一つで、思わず先出のコーラスを口ずさんでしまいます。さあ、みんなも一緒に歌おう ! (笑)

ライヴのオープニング・ナンバーの定番でもあり、バンド名を冠にしたDが、本作の中で最も普通のHRというのがなんとも面白いですね。曲を聴いてるとむしろRAMONES あたりを彷彿させるR&R サウンドで、もうノリノリです。

総帥のベース・インストで、ロッシーニ作曲のクラシック楽曲、ウィリアム・テル序曲のFは、他のバンドが演ればただのギミックだと軽く言われそうですが、MANOWAR だと納得してしまうのは何故でしょう ?不思議だ !
本インストは、実際の演奏を3倍速に早められて収録されたとの噂がありましたが、真実は如何程に ??

ラストの7分近くにも及ぶ大作のGは、現在でもライヴにおけるラストを飾っている名曲中の名曲で、物哀しいアルペシオの導入部から、雄大なリフ・メロディに移行して曲の存在感を堂々と主張、中間部で柔らかかつ静かなパートを経て再び雄大なサビへ、そしていつ終わるのか?と思ってしまうドラマティックなエンディングまで、圧巻の曲展開は聴く者を磁力のごとく引き付けて全く飽きさせません。エリックの 「Kill、Kill」 「Victory、Victory」 との叫びはまさに壮絶!

確かに今考えると、このGが後にMANOWAR の進む道となった作風であり、ブルータスなサウンドの記念碑的な楽曲なのです。

現在の彼らからすれば、非常にストレートなサウンドである本作は全作品の中で異質な部類に入るでしょう。しかし、2000年に本アルバムがり・レコーディングされて再発されている事実は、本作の重要性を物語っていると思います。

私にとって、このデビュー・アルバム 「Battle Hymns」 がMANOWAR そのものであり、最高傑作である事に変わりはありません !



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BATTLE HYMNS / MANOWAR (1982)

@Death Tone
AMetal Daze
BFast Taker
CShell Shock
DManowar
EDark Avenger
FWilliam's Tale
GBattle Hymn


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 彼らの原点となる本作はお聴き逃し無く!名盤







posted by ハムバッカー at 21:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月03日

「Mr.Crowley」 のメイン・メロディは ANGEL

70年代に猛威を揮った三大バンドといえば、KISS、QUEEN、AEROSMITH ですが、それに続けとばかりに登場したANGEL は、結局先出のバンドほど大きな成功を収める事が出来ませんでした。

ジーン・シモンズの強力な口利きで、当時KISS も在籍していたレーベルのカサブランカと契約、本デビューアルバムが制作。 (なんとデビューから4ヶ月というスピード !)

元々SWEET MAMA FRON HEAVEN と名乗っていたバンド名は、悪魔的イメージで売っていたKISS と対比させる意味合いを込めてANGEL と改名。美形で白装束の華麗なルックスは瞬く間に日本中の女の子のハートをガッチリと掴みました。

彼らのストロング・ポイントは、ギターの比重が高いハード・ロック・バンドが多い中、グレッグ・ジェフリアのキーボードのフューチャー度の高さから、ドラマティックなサウンドを全編にて構築しており、さらに英国の香りがする重厚なメロディ・ラインが融合したサウンドは、言って見ればアメリカ版QUEEN って感じか ?

アルバムのトップを飾る@はまさにANGEL の最高傑作に推す名曲中の名曲で、今となってはちと古臭いイントロのシンセサイザーが何故か新鮮に聴こえるのにはあら不思議。フランク・ディノミのヴォーカルも線が細いながらも圧倒的な存在感だ。また曲のエンディングに突き進んでいくまでの盛り上がり方が凄い凄い!

Bは小気味よいハード・ロックながらプログレッシヴなひねりの効いた可曲。このバンドはリズム・セクションが最高で、 (特にドラマー、バリー・ブランドのドラミングがイイね) ギタリストが一番目立たないバンドってのもこれまた珍しい。

儚くも壮大なバラードD、サビで 「おんあ、おんあ、お〜んっ ♪」 とサビを思わず口ずさんでしまうBOSTON を彷彿させるFも良いが、ラストを締めくくる幻想的なインストGがこれまた圧巻。

この神聖な雰囲気を醸し出す重厚なインストは、後にオジー・オズボーンの元で才能を開花させたギタリスト、ランディ・ローズが 「Mr.Crowley」 のメイン・メロディにてGから拝借したと後に告白、この曲がなければ 「Mr.Crowley」 が生まれなかったという、もの凄い逸話が残っております。

以上のような話題も加味しながら、このスペイシーかつプログレッシヴなハード・ロック・サウンドを存分に堪能してみて下さい。70年代は音楽の宝庫で、素晴らしい時代だったんですね〜。グスン。



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ANGEL / ANGEL (1975)

@Tower
ALong Time
BRock & Roller
CBroken Dreams
DMariner
ESunday Morning
FOn & On
GAngel (Theme)


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 古臭いの一言で片付けるのは勿体無い作品じゃ!


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posted by ハムバッカー at 02:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする