2011年09月15日

ションベンをちびっちゃう位の恐怖 CELTIC FROST

まだKROKUS 位しかタマが無かった欧州スイスから、84年に突然現れたブラック・メタル・バンド、CELTIC FROST の邪悪かつ狂気に満ちたサウンドは、多くの人々に驚きを与えると共に後続のバンド達にも強い影響を与えたのではないでしょうか?

本作は84年にわずか15日でレコーディングされた6曲入りミニ・アルバムに、12インチで発表された曲などを追加して全12曲で新装されたデビュー・アルバムです。本作を聴くと彼らのサウンドは、元祖ブラック・メタルの魔王、VENOM の影響下にあることを伺わせますが、それを遥かに超えた悪魔主義を唱えた世界観には圧倒されまくりますよ。

まずVENOM を想像すると、その音の凶暴さとは対照的になんか一生懸命凄んでるなーという印象があり、コケ脅し的というか、ちょっと微笑ましくて思わず笑ってしまうんですよ。CRONOS が手斧をもって 「グァ〜ッ」 とした顔でポーズをとってる姿を思い出して下さい。 (ぷぷぷ)

CELTIC FROST も全身レザー&スタッドで白塗り隈どりのメイクも施してますが、VENOM と比較すると本気度というか、もっと危険でヴァイオレントなイメージがヒシヒシと感じられ、その音は暗黒世界へと誘う禁断のサウンドとも言えるでしょう。

断末魔のような叫び声が延々に続く狂気のインスト@から雪崩れ込むAのドラマティックさ (?) と狂おしく疾走しながらも非常に重みのある狂気のサウンドにいきなり頭をガツーンとやられた感じ。Bなんか、リズムはシャッフルなのに曲自体がなんてこんなに重いんだ!

魔女の語りを挿入したイメージを醸し出すFはVENOM の影響がモロ感じられて思わずニヤリ。そしてインストのGは、もはやインストを通り越して恐怖映画のサウンドトラックと呼んだ方が相応しく、まるで悪夢の中を彷徨ってるような不気味な感じに思わずのけぞり。夜一人でこの曲を真っ暗な部屋で聴けば、ションベンをちびっちゃう位の恐怖、怖いよ〜っ。

現在も吐きそうな嗚咽で叫び、ゴリゴリとしたヘヴィなサウンドで武装したブラック・メタル・バンドは星の数ほど存在しますが、CELTIC FROST のある種高潔とも言える禁断のサウンドの足元にも及びません。それ位本作は全編インパクトがありますよ。

しかし、その後本作を軽々と超越するアルバムを彼らは発表するのです・・。



cf008.jpg


MORBID TALES / CELTIC FROST (1984)

@Human
AInto the Crypts of Rays
BVisions of Mortality
CDethroned Emperor
DMorbid Tales
EProcreation
FReturn to the Eve
GDanse Macabre
HNocturnal Fear
ICircle of the Tyrants
JVisual Aggression
KSuicidal Winds


歴史的インパクト★★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 覗きこんでごらん、狂気の世界を


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posted by ハムバッカー at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

その聖子ちゃんカットの様な金髪に SHY

BON JOVI の86年の空前のヒットを受け、アメリカのバンドだけでなくイギリスからも全米制覇を夢見て次々とアメリカのレコード会社と契約、沢山のバンドがポップなサウンドで武装したハード・ロックで勝負を挑んできました。

83年にデビューしたSHY も、UFO やBLACKTHORNE を手掛けるマネージメントと契約。本作「EXCESS ALL AREAS」でプロデューサーにDOKKEN やQUENSRYCHE のプロデュースで名を馳せたニール・カーノンを起用。ソングライターにドン・ドッケン、マイケル・ボルトン、デュアン・ヒッチングス (CACTUS) マイケル・ジェイ、ジョン・パーカーなど外部のソングライターを大挙起用して脇を固め、レコード会社の強力プッシュの元に本作は発売されました。

まずジャケットをみてヴォーカルのトニー・ミルズの変貌にビックリ!その聖子ちゃんカット (古っ) の様な金髪に思わずのけぞり (笑)。この人、1st. では白塗りのメイクで登場し、2nd. では渋いオールバックと、節操の無い変わり様には大笑い。

そしてサウンドもポップになった2nd. をさらに押し進めた、産業ロックと呼ばれても差し障りの無い楽曲がズラリと並び、これまたビックリ!

キラキラしたキーボードから始まり、サビの 「いま〜んじぇし〜、いま〜んじぇし〜」 がキャッチャーな@は彼らの代表作と呼んでも相応しい名曲。壮大なキーボード・サウンドが印象的なBGや、メロディアス・ハードのお手本とも言えるE、バラードのCなど、全曲シングル・カットしてもおかしくないクオリティを誇ってます。
ギタリストのスティーヴ・ハリス (鋼鉄の人じゃないよ、紛らわしいな!) のギター・プレイは、曲の邪魔をすること無くサウンドを支えておりますし。

ただ、そのヒット性のある曲を次々と聴いていくと、トニー・ミルズのキンキンとしたハイトーン・ヴォーカルが必要以上に耳につくのも事実であり、歌い方にもう少し抑揚をつけれれば最高なのに。

そう考えると、JOURNEY のスティーヴ・ペリーやSTYX のデニス・デ・ヤングあたりの深みのある歌唱力はさすがだなーと、思わず感心。

その1枚のヒット・シングルを生む事がHR/HM バンドにとっては果てしなく難しく、ましてやDEF LEPPARD ら一部のビッグ・ネームを除いて、イギリスのバンドには付け入る隙すらなかったのが事実であり、結果の出なかったSHY との契約をレコード会社は本作1枚であっさりと切ってしまいます。

考えてみて下さい。80年代中期にHR/HM バンドがチャートを席巻した事実は、よくよく数えてみれば15〜20組のバンドがアルバムを何百万枚を売っただけで、その底辺にある何百万、何千万というバンドにはその実力すら無く、お呼びじゃなかっのが現実なのです。

厳しい言い方をしますが、売れた誰かを真似るだけでは王冠を勝ち取る事は出来ません。MOTLEY CRUE、BON JOVI、METALLICA、GUNS 'N ROSES など自らの信念を持ち、個性的かつ斬新なサウンドを引っ提げて登場したバンドのみが勝利の美酒を味わう事が出来たのです。



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EXCESS ALL AREAS / SHY (1987)

@Emergency
ACan't Fight the Nights
BYoung Heart
CJust Love Me
DBreak Down the Walls
EUnder Fire
FDevil Woman
GTalk to Me
HWhen the Love is Over
ITelephone


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 産業ロック好きの方はどうぞ


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posted by ハムバッカー at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする