2011年04月21日

マイクをわし掴みにして、黒髪を振り乱しながら HELLION

JUDAS PRIEST の曲名から取ったのかどうかは分かりませんが、82年に結成されたHELLION は女性ヴォーカリストを配したへヴィ・メタル・バンドとして話題となりました。

良くも悪くもアン・ボレイン嬢がこのバンドの顔であることは間違いありませんし、その男勝りのパワフルなヴォーカルは女性版ロニー・ジェイムズ・ディオと当時注目されました。また彼女はあの女性初のハード・ロック・バンド、RUNAWAYS のセッション・キーボード奏者として活動した経歴があるようです (!)

一度脱退したバックのメンバーが出戻って88年に制作されたミニ・アルバム 「Postcards From the Asulum」 はそのバンド名に関係してか、同じくJUDAS PRIEST の超名曲Bをカヴァーしており、アンのヴォーカルはロブ・ハルフォードに負けんばかりの力強いスクリームを駆使して、女性ヴォーカリストの頂点である事を堂々と誇示してます。

バックのサウンドもJUDAS のスタジオ・バージョンの少々薄っぺらいサウンドを軽く凌駕する分厚い音圧でズンズンと迫って、もう迫力満点!

オリジナル曲もスローかつ重厚なメロディから一転、転調して疾走するAや、サビの物哀しいメロディが切ないファストなCなど、非常に充実してるんじゃないでしょうか。

ただ、4曲のミニ・アルバムだから良かったというのが正直なところで、彼らのフル・アルバムを聴くとその正統派サウンドは没個性的で、悪くは無いがアルバム1枚をス〜ッと聴き流してしまう感じもあり、突き抜ける何かが見当たらないのも事実なんです。

しかしアン嬢の凄いところは、HR/HM のサウンドから決してブレること無く、解散まで初志を貫いた事じゃないでしょうか?

同時期に活躍したリー・アーロンやドロ・ペッチィ (WARLOCK) らの女性ヴォーカリストは、作品を重ねるごとに軟弱なポップかつAOR サウンドに移行して私をガックシさせましたし。

彼女のマイクをわし掴みにして、黒髪を振り乱しながら熱く歌うその印象的な姿が忘れられません。



Hellion - Postcards from the asylum - 1988.jpg


POSTCARDS FROM THE ASYLUM / HELLION (1988)

@Nevermore
AThe Evil One
BExciter
CRun for Your Life


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 国内未発売
雷イチ押しポイント雷 アンの熱いヴォーカルを聴け!


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村




 
posted by ハムバッカー at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月10日

これがジャーマン・メタルの原点なんだ SCORPIONS

ジャーマン・メタルの元祖どころか、英米以外の第3世代のバンドのパイオニアともいえるSCORPIONS は、デビュー時から現在まで柔軟に様々なスタイルに変化しながら生き続け、いよいよ解散というゴールに辿り着こうとしています。

OZZY OSBOURNE やKISS の例もあるように、「解散は撤回するよ」 と言ってくれれば個人的には凄く嬉しいのですが‥。

72年のデビュー・アルバム 「LONESOME CROW」 は、 「LOVEDRIVE」 以降のストレートなハード・ロックとも、ウルリッヒ・ロート在籍時の泣きのマイナー・メロディ満載の演歌的サウンドとも違い、その時代背景を反映してかジャジーかつ前衛的なサイケデリック・サウンドを全編で構築しております。

なんと当時のマイケル・シェンカーは16歳! まだ私が16歳の頃などは必死にRAINBOW やKISS のフレーズをコピーしていたのに過ぎませんでした。 (悲) やはりプロとして世界的に輝くギタリストってのは早熟で違うんですね、いやはやなんとも。

どんよりとダークかつプログレッシヴな楽曲のうえで弾きまくるマイケルは現在のメロディアスなプレイの片鱗を垣間見せてますが、彼が師匠と仰ぐレズリー・ウエストのような荒々しくもねちっこいギター・プレイを本作では聴くことが出来ます。

クラウス・マイネのヴォーカルはこの頃から非常に巧く、その伸びやかな声はとても印象的なのですが、プログレッシヴな楽曲展開のせいか驚くほどヴォーカル・パートが少ないのです。

さらにサイド・ギターのルドルフの存在感、全くありません。(笑) どこにいるの? って感じです。逆にドラムとベースが縦横無尽に演奏されていて、私みたいに 「BLACKOUT」 をリアル・タイムで聴いて、そこから遡って聴いていったクチの人間にはまさに衝撃のサウンドでした。

サイケデリックかつうねるようなエネルギーを放出しながら演奏される@から始まり、ラストの13分以上にも及ぶタイトル・トラックのFはその展開力、じどっとした暗い湿り気をおびた憂鬱なサウンドは正直息が詰まってしまう雰囲気を持っており、これがジャーマン・メタルの原点なんだと、当時子供心に圧倒された記憶があります。

どのバンドもファースト・アルバムとは、メンバー達が一番演りたかったサウンドが反映される事がほとんどで、それを聴けばバンドの原点というか体臭を感じ取ることが出来るんですが、そういった意味で捉えるとSCORPIONS の場合は非常に特殊というか、その音楽性の変貌ぶりには、ただただ驚かずにはいられません。まあギタリストが替わるたびに音楽性が激変しているのが現実なんですが。

また他のバンドと比べて突出して (笑) 発禁のアルバム・ジャケットが多い彼らですが、このファーストのオリジナル・ジャケットとは別に英国で再発されたジャケット・デザインが超カッコ良く、MAGNUM やPRAYING MANTIS、DIAMOND HEAD らの作品も手掛けている敬愛なるクリスチャン、ロドニー・マシューズ作のファンダジックかつ大胆な蠍の絵のタッチは、SCORPIONS の作品中のアルバム・ジャケットではNo.1じゃないでしょうか? ちょっとオリジナル・ジャケットはダサいんですよ、ぷぷぷ。



Rodney-Scorpions.jpg


LONESOME CROW / SCORPIONS (1972)

@I'm Going Mad
AIt All Depends
BLeave Me
CIn Search of the Peace of Mind
DInheritance
EAction
FLonesome Crow


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 国内未発売
雷イチ押しポイント雷 現在の彼らからは、想像も出来ないサウンドだ!


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村




posted by ハムバッカー at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする