2010年12月27日

1980年 MY 年間アルバム・ベスト10 Part2

前回に引き続きまして、1980年 MY 年間ベスト10の第5位からの発表です。ジャン!


雷第5位雷


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IRON MAIDEN / IRON MAIDEN

@Prowler
ARemember Tomorrow
BRunning Free
CPhantom of the Opera
DTransylvania
EStrange World
FCharlotte the Harlot
GIron Maiden


いよいよNWOBHM の真打ち登場です。

以前にも書きましたが、その昔私の友人のケンジ君が遊びに来たときに持ってきたレコードの一枚で、それまでKISS、QUEEN、DEEP PURPLE の一部しか聴いたことが無く、まだHR/HM の入口にいた私の好奇心をオーッと駆り立てるにのには十分すぎるインパクトをもったジャケットでした。

レコードに針を落とすと、@の荒々しいリフからワウのかかったイントロの流れに絶句したのを今でも覚えています。世の中にはこんな凄い音楽があるんだ! と思ったものです。体中に電気がビビッと走った、そんな感じですか。

劇的展開の名曲AやCは、中学生の私にとって 「子供の俺にはまだ早い、難しいな。」 と素直に感じた気がします。その頃はMAIDEN より、まだまだPURPLE、RAINBOW の方が判り易くて人気が有りましたし。当時学校のDEEP PURPLE 命の物判った風の先輩が、 「MAIDEN なんかありゃパンクだよ、全然駄目だ。」 と自慢げに私に豪語してました。今となっては大笑い者ですが。

これだけ切れ味鋭くスピード感溢れる斬新なサウンドにて劇的に登場すれば、世の中をひっくり返せる程のインパクトを世界に与えたのは頷けます。しかし、ヴォーカルがポール・ディアノからブルース・ディッキンソンに交代しなければここまでバンドは大きくならなかったと思うし、きっと英国のカルト・ヒーロー程度で終わっていた事でしょう。

でも、個人的にはポール在籍時の1st. 2nd. が一番のお気に入りなんですよ。





雷第4位雷


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HEAVEN AND HELL / BLACK SABBATH

@Neon Knights
AChildren of the Sea
BLady Evel
CHeaven and Hell
DWishing Well
EDie Young
FWalk Away 
GLonely is the Word


RAINBOW を脱退したロニー・ジェイムズ・ディオがこのバンドに化学反応をもたらしたのは、本作を聴けばお判りになることでしょう。メロイック!

それまでの徹底的にへヴィで、鈍重なサバスのイメージをちゃぶ台ごと (?) ひっくり返すスピーディーな@を聴き、 「これ、これだよ。RAINBOW に求めてたのは。」 と多くの人が感じたと思います。ジョーが加入してサウンド・シフトを図ったRAINBOW のコアなファンが大多数流れていったのも頷けます。この曲はアルバム制作において1曲足りず、最後に疾走感のある曲が必要だとの理由で書かれたそうです。

ABCEなどロニーのマジカルさとSABBATH の重厚さが絶妙にミックスされた名曲が並ぶし、他の曲も素晴らしく、本作は捨て曲の無い作品だと断言します! 個人的には妙にポップなんだけどよく聴くとやっぱり重いBがお気に入りです。ネットリとしたコブシ回しのロニーのヴォーカルがSABBATH のカラーにこんなにピッタリとはまるなんて、驚き・驚き。

もう一度、本作を超越する様式美的な作品をロニーには作って欲しかったです。それがRAINBOW であれ、BLACK SABBATH であれ ‥。残念。





雷第3位雷


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THE GAME / QUEEN

@Play the Game
ADragon Attack
BAnother One Bites the Dust
CNeed Your Loving Tonight
DCrazy Little Thing Called Love
ERock It
FDon't Try Suicide
GSail Away Sweet Sister
HComing Soon
ISave Me


BDのシングル・ヒットの勢いそのままに、彼らが初めて全米ビルボード・チャートにてNo.1 を獲得した記念すべき作品ですが、昔からのファンにはイマイチ人気のない作品なんですよ、本作は。

まあ、私がリアルタイムで聴いた最初のアルバムがコレで、個人的にはここから遡っていったので 「QUEEN U」 や 「NIGHT AT THE OPERA」 が最高で、その後のポップなQUEEN は認めない!と叫ぶコアなファンの方とは思い入れがだいぶ違うとは思いますが。

「No Synthesizer」 と声高らかに言っていたQUEEN 自身のポリシーに反する様にシンセから始まる@を聴いて、フレディ・マーキュリーの 「俺達にルール・ポリシーなんて無いぜ、そんなものブッ壊せ!」 と言いながら高笑いする姿がなんとなく浮かんできて笑えてきます。

ディスコ・ソウルのブリブリ・リズムを導入したジョン・ディーコン作のBや、フレディがホテルにてシャワーを浴びている最中に突然メロディが浮かび、裸のままで一気に書き上げたエルヴィス・プレスリーを彷彿させる必殺ロカビリー・ナンバーのDなど、シンプルに研ぎ澄まされたサウンドが全編を支配してます。

個人的にはソリッドなリズムに五感全てを襲う様なサウンドのブライアンの強烈なギター・ソロをフューチャーしたAと、メロイックかつセンチメンタルなメロディ・ラインがとろけるほど美しい、 ”Love of My Life ” と同じ位好きなバラードのGが本作の最高峰で、このGはGUNS 'N ROSES の来日公演時にアクセル・ローズがいきなりアカペラで歌い出した逸話のある名曲。

プロデューサーのマックの作り出す硬いドラム・サウンドもカッコよく、整合感のある立体的なサウンドはバンドの新機軸となりました。しかしブライアン以外、昔と比べてルックスも激変したのには皆ビックリだったと思います。

しっかし、だいぶ年を取りましたが、ブライアンって今でも変わらないですね。(笑)





雷第2位雷


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UNMASKED / KISS

@Is That You?
AShandi
BTalk to Me
CNaked City
DWhat Makes the World Go 'Round
ETomorrow 
FTwo Side of the Coin
GShe So European
HEasy As it Seems
ITorpede Girl
JYou're All That I Want


ここにきてやっとアメリカ勢の登場です。80年は英国勢がまだまだ強く、アメリカといえばこのKISS とAEROSMITH が過渡期を迎え、MONTROSE は解散。残りのコマもSTARZ、ANGEL、RIOT と非常に小粒で、LA.METAL がマグマのの如く噴火するまでアメリカ勢の快進撃は待たねばいけませんでした。

当時地元のローカル・ラジオの洋楽ベスト10番組でAが大ヒットしており、全国的に大ヒットしてるんだと勝手に思っていましが、実は局地的ヒットみたいでした。(笑)

本作はKISS らしくない、ポップすぎると前出のQUEEN と同じく、コアなKISS ファンには評判の悪い作品と一般的に言われてますが、全編ポップでノリノリのメロディが散りばめられた楽曲が満載の個人的に彼らのアルバム中ベスト5 に入る屈指の名盤だと断言します!

珍しく他人のペンによる@はポップさとハードさのさじ加減が絶妙。ポール・スタンレーがブルース・スプリングスティ−ンの ”Sandy ” にリスペクトされて書いたAのセンチメンタルなメロディは出色の出来です。
またエース作のBFIは充分ロックしてますし。個人的にはEGHの3曲がベスト3だ!

一番ヘヴィなCは本作品の中では妙に浮いていて、なんか変なんですけど。悪くは無い曲なんですが‥。

アメコミ調のジャケットも面白く、まさにKISS ならでは。まだ小遣いも少なくてLP レコードなんか買えなかった中学生の頃によく近所の輸入レコード店に行って、本作のジャケットを手に取って眺めてた事を思い出します。く〜っ、懐かしい。





雷第1位雷


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BLIZZARD OF OZZ / OZZY OSBOURNE

@I Don't Know
ACrazy Train
BGoodbye to Romance
CDee
DSuicide Solution
EMr. Crowley
FNo Bone Movies
GRevelation (Mother Earth)
HSteal Away (The Night)


80年のベストアルバムはこれしかないでしょう! 80年と言わずとも、HR/HM の全ての作品においても五本の指に入る素晴らしい作品だと声を高らかに叫びたいです。

オジーが脱退したBLACK SABBATH が 「HEAVEN AND HELL」 という強力な作品をぶつけて来たのに対して、そのオジー自身がこのアルバムを発表だなんて、思わず唸ってしまう嬉しさ。あぁ、80年は良い年だったんだなー。

間違い無く本作の主役はオジーの他に、儚くも25歳でその生涯を終えてしまった天才ギタリスト、ランディ・ローズその人であり、EやGに代表される劇的展開のクラシカル・プレイは他の追従を許さないほどの美しさを燦然と放ってます。

初めてAのイントロ (ジャラジャッジャッジャ・ジャラララ・ジャラララ♪ ) を聴いた時、ゾゾッと鳥肌が立ったのを今でも鮮烈に覚えています。音を聴いて鳥肌がたった作品なんて、VAN HALEN の1st.とか、DEEP PURPLE の 「LIVE IN JAPAN」 、QUEEN の 「QUEEN U」のB面 、URIAH HEEP の1st.などそう多くはありませんが、このイントロは何なんだ!凄いぞ、とオジー&ランディの作り出した作品の凄さに見事に平伏した瞬間でした。

こういった驚きは他のジャンルの音楽では全くもって体験出来ない醍醐味であり、その証拠に未だにHR/HM にどっぷり浸かっている訳ですよ。まあ皆さんも大体同じだとは思いますが。

とにかく劇的展開の様式美からポップな楽曲、メロウなバラードなど、最初から最後まで息つく暇の無い名盤をシャキッと正座して (?) 聴いて下さい。聴いてなきゃモグリだぞ、おい!







あぁ、すっかり長丁場になってしまいましたが、2010年本ブログを訪問して頂いた多くの皆さん、どうもありがとうございました。来年もこまめに更新していきますので是非ご贔屓に (笑) お願い致します。それでは良いお年を!


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posted by ハムバッカー at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月24日

1980年 My 年間アルバム・ベスト10 Part1

年の瀬も押し迫り、いよいよ2010年も終わろうとしています。そこでMy 年間アルバム・ベスト10の発表! といきたい所ですが、本ブログの趣旨が80~90年代のHR/HM ということで、20年前にタイム・スリップして (笑) 1980年のMy 年間アルバム・ベスト10をここに発表します。

その前にまず、1980年はどんな年だったかというと

・大平首相が心筋梗塞のため死去
・アメリカでレーガン大統領が就任
・巨人軍長嶋茂雄監督が辞任、王貞治が引退
・モスクワ・オリンピックが開催、日本はアメリカら67ヶ国と共に不参加
・山口百恵が引退、三浦友和と結婚
・黒澤明監督の 「影武者」 がカンヌ映画祭でグランプリを受賞
・ルービックキューブ、ゲーム&ウォッチ、チョロQが発売

などの出来事がありました。音楽では4月にポール・マッカートニーが成田空港で大麻所持にて逮捕、国外強制退去となり、12月にはジョン・レノンがダコタ・ハウス前にて射殺されるというBEATLES で始まり、BEATLES で終わった1年でもありました。


では、いよいよアルバム・ベスト10の発表です。ジャン!



雷第10位雷


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WILD CAT / TYGERS OF PAN TANG

@Euthanasia
ASlave to Freedom
BDon't Touch Me There
CMoney
DKillers
EFireclown
FWild Catz
GSuzie Smiled
HBadger Badger
IInsanity


1980年はイギリスにてNWOBHM のムーヴメントが勃発。その中で誕生したバンドの一つがこのTYGERS なんですが、当時の純朴な私はNWOBHM なんて言葉は全く知らなかった訳で、とにかくジャケットのインパクトが凄かったのを覚えてます。IRON MAIDEN、SAXON など、皆素晴らしいジャケットでしたよね。当時のイギリスのバンドは。

本作ではまだジョン・デヴァリル、ジョン・サイクスのWジョンがまだ居なかったわけで、ヴォーカルのジェフ・コックス、歌がド下手です。 (笑) 声域も極狭です。 (爆笑) ロブ・ワイヤーのギターもどーって事ありませんし。

しかし、リフまたリフの嵐と、若さに任せた直線的な疾走感に乗って髪を振り乱してシャウトするジェフはとんでもなくカッコ良かったっすよ。Aのハーモニクスを多用したギター・ソロもちょっとサイケデリックで、ロブのTYGERS 時代のベスト・プレイだと断言します!

確か、IRON MAIDEN のスティーヴ・ハリスも初期のライヴを観て 「俺たちに続くバンドは彼らだと思う。」 と言ってました。評判は上々だったんですが。

まあ、彼らは次作の 「Spellbound」 が最高傑作だと自他共に認めるとこではありますが、本作も別のバンドだとして聴けば (?) なかなかのもんですよ。





雷第9位雷


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BACK IN BLACK / AC/DC

@Hells Bells
AShoot to Thrill
BWhat Do You Do for Money Honey
CGiven the Dog a Bone
DLet Me Put My Love Into You
EBack in Black
FYou Shock Me All Night Long
GHave a Drink on Me
HShake a Leg
IRock and Roll Ain't Noise Pollution


死去したボン・スコットへのトリビュートの意味を込めた真っ黒なジャケットの本作は、冒頭@の 「ゴ〜ン」 という鐘の音でとにかく彼らの世界に引き込まれてしまいます。

AC/DC って個人的にそれ程好きじゃないんです。アルバムによってはスッカスカのR&R サウンドで聴いててちょっと辛いんですが、これはジョン・マッド・ラングの分厚いサウンド・プロデュースが功を奏した傑作だと思います。

一度聴いたら忘れる事の出来ないインパクトがあるEのリフ (ジャッ・ジャララ・ジャララ・ピロロピロロ〜 ♪) はアンガス・ヤングの真骨頂。この人ほどSGギターが似合う人はいないし、それ以外のギターを持つ姿は考えられなーい。

もしアンガスがストラトとか持ってステージに飛び出してきたら、思わず大笑いしちゃいそうですし。

人間とは思えない新ヴォーカリスト、ブライアン・ジョンソンの金切り声も凄いんですが、個人的ベスト・トラックはずばり、ノリノリのHだ。文句ある?





雷第8位雷


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BRITISH STEEL / JUDAS PRIEST

@Breaking the Law
ARapid Fire
BMetal Gods
CGrinder
DUnited
ELiving after Midnight
FYou Don't Have to be Old to be Wise
GThe Rage
HSteeler


彼らの代表作である一つですが、ジャケットのカミソリの如く鋭い一撃を脳天に食らいまっせ。

非常にコンパクトかつソリッドな作風は大革新で、それまでの複雑な展開を有した曲展開よりこっちの方が個人的には断然好きです。長い長ーいギター・ソロはこの時点で過去の遺物となったのです。

整合性を持った超名曲@から雄大な雰囲気のBD、 (Bのタイトルなんて彼らしか付けられないと思う) 思わず口ずさんでしまうポップなサビを持つEにラストのソリッドなHとアルバムの流れもほぼ完璧!

レザー&スタッドに身をまとったのもこの頃からで、Heavy Metal とは彼らを評して生まれたと言っても過言ではないでしょう。まだこの頃はロブの髪も長いですし。(笑)

当時レコーディング前のマスター・テープが盗まれて、それを取り戻すのに10万ドルを犯人に支払ったとの噂もありましたし、とにかく話題性・インパクト十分の本作は聴かずに死ねないぞ!ギャ〜。





雷第7位雷


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ACE OF SPADES / MOTORHEAD

@Ace of Spades
ALove Me Like a Reptile
BShoot You in the Back
CLive to Win
DFast and Loose
E(We Are) the Road Crew
FFire Fire
GJailbait
HDance
IBite the Bullet
JThe Chase is Better than the Catch
KThe Hammer


極悪最強トリオの登場です。今もアルコール、SEX など現役バリバリのR&R を満喫するレミー様を見るだけで思わず拝んでしまいます。HR/HM が好きな人なら、彼の生き様は誰もが憧れると思いますし。(最近レミーのドキュメント映画が公開されました。)

”スラッシュ・メタルの元祖” なんて巷では言われてますが、本ブログで声を高らかに何回も言ってる様に、彼らはデカい音を出すR&R バンドなんです!

アルバムは終始一徹その疾走R&R サウンドで占められ、当時そのライヴでのサウンドのあまりの大きさにオーディエンスが音圧で押し潰される程の迫力があったとの事。その強烈な雰囲気が本作にはギュッと封じ込められてます。Eの冒頭の 「クゥルゥ〜ッ」 の絶叫には思わず悶絶。

現在でも演奏されている名曲@は後世のバンドらに多大な影響をもたらしました。彼らが居なかったらMETALLICA はおろか後続のスラッシュ、ヘヴィ・ロックのバンドなんぞは生まれてなかったと思いますよ、きっと。

この作品はなんと全英チャート初登場第四位を記録。いい時代だったんですね‥。





雷第6位雷


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THE MICHAEL SCHENKER GROUP / THE MICHAEL SCHENKER GROUP

@Armed and Ready
ACry for the Nation
BVictim of Illusion
CBijou Pleasurette
DFeel Like a Good Thing
EInto the Arena
FLooking Out from Nowhere
GTales of Mystery
HLost Horizons


薬物、アルコール、精神的葛藤により破滅の一歩手前まで行った神の鬼気迫るプレイが全編にて展開されており、UFO 時代を凌ぐ凄まじいギター・プレイが本作の聴き所。

@のリフは後世に残るカッコ良さであり、誰もが弾いた事があるんじゃないでしょうか? センチメンタルなメロディのAも美しい。ライヴでは危険極まりないゲイリー・バーデンのヴォーカルも (笑) スタジオではいい感じですし、とにかくメロディ・ラインがすべての曲においていいんですよ。壮大なHなんか出色の出来。

ゲイリーは基本的に下手なんですが、マイケルと組むと何故か素晴らしさを発揮する不思議なヴォーカリストです。2008年発表の 「IN THE MIDST OF BEAUTY」 でも驚くほど相性の良さを発揮してますし。最近は簡単にこの言葉が使われすぎて嫌なんですが、”ケミストリー” とはまさにこの事だと思います。

起承転結の劇的展開に息を飲むインストのEもマイケルを代表するギター・プレイの名演であり、日本中の少年ギタリストがこぞってコピーしたでしょう。 (私もその一人だ!)

彼の当時のファッションだったフェイク・レザーのジャンパーにコンバースのバッシュ姿は、そっくりさんのロック少年が巷に溢れかえるほどの影響力がありました。当時の自分の写真もこれと全く同じ格好のものがあり、今見ると思わず微笑んでしまいます、ハハハ。






5位から1位は、Part 2 に続く‥。


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posted by ハムバッカー at 00:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月12日

俺のケツの穴に君のヒールを突っ込んでくれ STRAPPS

まー、なんとも妖しいジャケットじゃありませんか。

76年にデビューしたSTRAPPS はオーストラリア人ヴォーカリストのロン・スタッグを中心にイギリスで結成されました。ハードロックとグラム、ニュー・ウェイヴを融合した何とも不思議なサウンドと、ロンのジム・モリスン (DOORS) やイアン・ハンター (MOTT THE HOOPLE) らを彷彿させるネットリとからみ付くヴォーカルは、当時の音楽シーンではまさに "異端" という表現がピッタリだったと思います。

彼らと出版契約を結んでいたのがMOTT THE HOOPLE やMR.BIG (イギリスの方ですよ)の元マネージャーだったという事実から、彼らの音がグラム、ニュー・ウェイヴの影響下のあるサウンドだった事が何となく頷けますし。

とにかく歌詞の内容は性倒錯、両性愛、偏執狂を題材したもの等、ちょっと危ない内容ばかりで、本国の評論家筋では悪評サクサクだったらしいです。しかし話題性的に、これはロンの元々の狙いだったんじゃないでしょうか?

だって「エクスタシーの本質こそが俺達の目標」 だとか 「俺のケツの穴に君のヒールを突っ込んでくれ(笑)」 とかもう歌詞はメチャクチャです。危ない、危なーい。

日本盤の邦題も 「貴婦人たちの午后」 という何か思わせぶりのタイトルで、曲名もCは 「妖しく淫靡な夜」 、Dは 「黒いブーツの女」 、Fは 「倒錯への招待」 など、狙いからまったくブレでませんし。(汗)

このバンドのサウンドの要はロンのヴォーカルだけではなく、ドラマーであるミック・アンダーウッドにもあり、その重厚かつカッチリとしたなドラム・サウンドは、この不思議なサウンドをハード・ロックの枠の中に留める素晴らしい働きをしています。

あのインスト・バンドのSHADOWS や高度なテクニックを誇ったQUATERMASS、そして御大リッチー・ブラックモアと共演したOUTLAWS にイアン・ギランやロジャー・グローヴァーらDEEP PURPLE 組が
在籍していたEPISODE SIX などを渡り歩いたキャリアから得た豊富な経験に裏打ちされたドラミングは必聴! 一番ハード・ロック然としてる@なんかは超カッコイイですよ。

またミックの人脈をフルに活用したのか、本作のプロデューサーにはロジャー・グローヴァーを起用。さらにイアン・ギラン所有のキングスウェイ・スタジオでレコーディングを行うなど、当時の新人バンドとしては破格の待遇でした。

ただ後にロジャーは 「友人だから断れなかったが、あの類いのバンドのプロデュースは本当は嫌で嫌でたまらなかった」 とこぼしておりましたが‥。

本作を含めて計4枚の作品を発表、そしてそのサウンドの要であったミックがIAN GILLAN BAND に引き抜かれた事により最終的にバンドは終焉を迎えます。

DEEP PURPLE の恩恵にて幸福なデビューを果たして、結局そのDEEP PURPLE 絡みのメンバー・チェンジで解散するなんて、PURPLE に翻弄された不運のバンドのような気がします、彼らは。

あなたもこの倒錯のサウンド、体験してみませんか?



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STRAPPS / STRAPPS (1976)

@School Girl Funk
ADreaming
BRock Critic
COh! the Night
DSanctuary
EI Long to Tell You too
FIn Your Ear
GSuicide


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 英語のわかる人の前では聴いちゃだめ、性格疑われるぞ(笑)


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posted by ハムバッカー at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月05日

私好みの女王様的イメージ WARLOCK

SCORPIONS、ACCEPT に続くジャーマン・メタル第三の勢力は誰になるのか? 84年はGRAVE DIGGER、BRAINFEVER など有望なバンドが続々とドイツから登場しましたが、その中で私的に大本命だったのがドロ・ペッシュ嬢率いるWARLOCK です。

バンド名は英語で男性の魔術師という意味なんですが、何故かフロントマンは女性。 当時のジャーマン・メタル・シーンで女性ヴォーカルというのはかなり珍しく、またこのドロ嬢が結構色っぽいルックスながらも強さを秘めた私好みの女王様的イメージ (笑)で、強く惹かれたのを覚えてます。

そのパワフルなヴォーカルは女性の優しさ・柔らかさが微塵も無い、WENDY O. WILLIAMS をもっと伸びやかにした力強い歌声で、本デビュー作 「BURNING THE WITCHES」 でその魅力は炸裂、Gのイントロのシャウトなんかチビってしまう程に悶絶、あぁ。

ベルギーのマイナー・レーベル Mausoleum らしいマイナー臭さがプンプン漂ってくるC級のジャケット・デザインはこっちに置いといて、パワフルな疾走するリフから始まる@は先輩のACCEPT を彷彿させる想像以上のカッコよさで、ドロのヴォーカルもそれに負けじとシャウトする姿が目に浮かびます。

高速シャッフルのCや哀愁を帯びたサビが印象的なG、ツイン・リードのイントロがムーディなミディアム・テンポのHなど聴き所が満載。唯一のバラードDはアルバムの流れにて良いリズム・チェンジとなってますが、どうもドロ嬢のパワフルな声で歌うバラードっちゅーのはイマイチ彼女の声に合ってない感じがするんですが。

ドイツの顔役でもあるラルフ・ヒューベルト (MEKONG DELTA) がエンジニアとしてクレジットされている本デビュー作は、ヨーロッパ全土でなんと3万枚を売上。それを布石にメジャー・レーベルのVertigo と契約。その後順調に3枚の作品を発表し飛躍が期待されましたが、同郷バンドのRAGE やU.D.O. にメンバーを引き抜かれたり、アメリカ進出を目指してからの音楽性の変化によるメンバー間の意見の相違等からドロ嬢が脱退、バンドは結局89年に解散してしまいます。

ヨーロッパ方面からアメリカへの進出ってのは、HR/HM 系のバンドにとって当時は本当に果てしなく遠かったんでしょうね。ま、最初に言った84年デビュー・バンドのドイツ第三の勢力争いも85年にHELLOWEEN が登場した時点で、みな宇宙の彼方に吹っ飛んでしまいましたが。(笑)



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BURNING THE WITCHES / WARLOCK (1984)

@Sign of Satan
AAfter the Bomb
BDark Fade
CHomicide Rocker
DWithout You
EMetal Racer
FBurning the Witcher
GHateful Guy
HHolding Me


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 国内未発売
雷イチ押しポイント雷 彼女の歌いっぷりに注目 でもドロって良く考えると変な名前、ドロンジョみたい(笑)


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posted by ハムバッカー at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする