2010年11月28日

マイケルを殴った武勇伝を持つ男 PAUL RAYMOND PROJECT

バンドの勝手な都合でUFO を出たり入ったりしているちょっと可哀想なサウスポーのマルチ・プレイヤー、ポール・レイモンドが89年に発表した初のソロ・ミニ・アルバム 「UNDER THE RISING SUN」 は、発売当時日本の評論家筋からは悪評サクサクにブッ叩かれていましたが、個人的にはそんな悪い作品じゃないとは思うんですよ。

確かに国内のミュージシャンをサクッと集めて安直に作られたイメージはあります。しかし、メンツは大谷令文 (MARINO) 山下昌良 (LOUDNESS) 中間英明 (HURRY SCUARY 〜 ANTHEM) らジャパメタの錚々たるメンバー、そして日本人妻と結婚して国内在住だったANGEL のフランク・ディミノがヴォーカルで参加してるのにはビックリ!

肝心の楽曲群は、UFO 時代を想起させる叙情的なサウンドが全開の@を聴くと思わずニヤリとしてしまいます。フランクのヴォーカルもこういうメロディ・ラインにはピッタリの声で見事にハマってますし。

さらに本作のハイライトとも言えるAは、まるで北欧のバンドを彷彿させる哀愁溢れるキーボード・サウンドが大活躍。80年代初期のB級北欧メタル大好き人間の私なんかは、思わず 「オッ」 と身を乗り出してしまいました。しかし、この曲のみポール自身がヴォーカルを担当してるんですが、これがちょっと情けないくらい (笑) か細い声で可笑しいです。 (まあ、これがまた不思議と楽曲に有ってるんですが)
中間英明のソロもなかなかカッコいいですし。彼のトレードマークであるリッチー仕様の白いストラトキャスターで弾いたんでしょう。

他にANGEL の捨て曲の様な (?) Cや、中近東風のイントロが印象的なD等、なかなか面白いナンバーも収録。ミニ・アルバムとしては良く出来ていると思うんですが、ただ日本で作ったと異常に思わせてしまうアルバム・タイトルやジャケット(特に裏ジャケの歌舞伎&フジヤマの絵は酷い!) や、こんなの収録しちゃあいかんぞと渇を入れたくなるEを聴くと、ちょっと悲しくなってしまいますが。

そう考えるとミニ・アルバムとして良く出来ているというより、ミニ・アルバムだから良かったというのが正解なのでしょうか? (笑)

まあ、なんかマルチ・プレイヤー然とした、ノホホンとした印象を思わせる作品ですね。

でもこの人、UFO 再結成時のライヴ終了後の控室でマイケル・シェンカーと大喧嘩してマイケルを殴った (指を折った?) 武勇伝を持つ人なので、本当の性格は見た目のイメージとはだいぶ違うのかもしれません。

ただ、UFO のメンバーはフィル・モグを筆頭にほぼ全員がアル中だから、仕方がないのかも。 (爆笑)



img018.jpg


UNDER THE RISING SUN / PAUL RAYMOND PROJECT (1989)

@Now and Till Forever
AUnder the Rising Sun
BBrain Demolition
COne Day at a Time
DOne Love
ESHIMO KITAZAWA


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 ミニアルバムで良かったのかも


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posted by ハムバッカー at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月20日

こんな素晴らしいギタリストの加入に難色を示すなんて DOKKEN

80年代後半に全米にてブレイクしたDOKKEN は、ドン・ドッケンのメロディアスなヴォーカルとジョージ・リンチのテクニカルなギター・プレイが融合された絶妙なサウンドで、多くのファンの心をムンズとわし掴みにしました。

しかし、DOKKEN 結成までには紆余曲折があり、元々はジョージ・リンチは加入する予定ではなかったのです。

結成当時はトリオ編成のバンドでドン自身がギターも兼任していたので、ギタリストの必需性は全く感じてなかったとの事。ドラマーのミック・ブラウンをバンドに加入させるのに、ミックが 「ジョージと一緒なら。」 という条件を出し、ドンがそれを呑んだのがジョージ加入の真相らしいのです。

こんな素晴らしいギタリストの加入に難色を示すなんて、全くこの人は‥。 (驚)

そのジョージ、ミック加入以前の音源 「BACK IN THE STREETS」 は、ドン・ドッケン、ベースにはその後RATT に加入するファオン・クルーシェ、ドラムにグレッグ・ペガのメンバーにて録音されております。

ドンのヴォーカル、今とは全然違うじゃあ〜りませんか ! まるでヴィンス・ニールのような軽薄な歌声に思わず爆笑。

そして注目のギター・プレイなんですが、まー正直言ってジョージと比べるまでも無い雑なプレイで、ジョージが加入して良かったなと (笑) ホッとする程度のシロモノですよ。

まあ、本作の音源は78年にデモ・テープとして録音されたものが元ネタらしく、ある程度のラフさはしょうがないと思いますが。その後のDOKKEN がトリオ編成じゃなくてホントに良かったなと思わせます。

プロデュースもメジャー昇格後のDOKKEN のヒット・アルバムや、SKID ROW、ACCEPT、KEEL らを手掛けて一流プロデューサーの仲間入りを果たす若き日のマイケル・ワグナーが担当。このサウンドを聴くと本当に ”若き日” という形容詞がピッタリと当てはまりますが。(笑)

なお@〜Cがスタジオ曲、DEがドイツ・ハンブルグでのライヴ音源という何とも変なアルバム構成で、ドン自身はきっと発表して欲しくなかった物じゃないんでしょうか ? 謎だ。

全然関係はありませんが、ゲイリー・ムーアの同名アルバム 「BACK ON THE STREETS」 は素晴らしい作品ですよ ! こりゃレビューに全くなってませんね、DOKKEN の。 (悲)



ALBUM1.gif


BACK IN THE STREETS / DOKKEN (1979)

@Back in the Streets
AFelony
BDay after Day
CWe're Going Wrong
DLiar (LIVE)
EPrisoner (LIVE)


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 若き日の事は、誰でも恥ずかしいものです


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posted by ハムバッカー at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月09日

まだ17歳という多感な年齢の女の子達には THE RUNAWAYS

77年にセカンド・アルバム 「QUEENS OF NOISE」 を発表、RUNAWAYS はそのアルバムを引っさげて6月に待望の初来日を果たしました。

本国アメリカとは比べものにならない大歓迎ぶりに彼女らの飛躍が期待されたんですが、そこにバンド崩壊の落とし穴があったんですよ・・。

実際に注目されたのは、ライヴにてガーター・ベルト&コルセット姿で悩ましく歌うシェリーの姿のみで、ライヴ会場では双眼鏡を持った男達が押しかける始末。さらに決定的な事件が、あの篠山紀信がRUNAWAYS の写真集を出版したのですが、内容はシェリーのみがクローズ・アップされた彼女個人の写真集みたいな出来栄えに他のメンバーらが激怒。

するとベーシストのジャッキー・フォックスは来日スケジュールを残して突如帰国、極度の精神的疲労というのが表向きの理由でしたが、自分達の置かれた何ともやるせない現状に激怒・絶望して自殺未遂を図り、強制帰国させられたとの噂もあります。
結局彼女はそのままバンドと合流すること無くバンドを脱退。グループ内には暗雲が立ち込めてメンバー間にも不協和音が。

まだ17歳という多感な年齢の女の子達には、音楽に対するプロ意識を求めるのは酷だったんじゃないでしょうか?女性同士だとやっかみとか妬みとかいろいろあるみたいで難しいですね。まあ、音楽業界だけでなく、どこにでもゴロゴロある話ですが。

その後シェリーまでが9月に突如バンドを脱退、美人看板ヴォーカリストを失ったバンドは活動も先細りしていき結局レコード・ディールをも失い、残念ながら結成4年で解散の憂き目に合います。

ただ、彼女らの登場でその後多くの女性バンドがデビューして、その多大な影響力は今でも語り草となってます。そのセカンド・アルバム 「QUEENS OF NOISE」 は彼女らの最高傑作と言えるでしょう。

ファーストは全体的にロックン・ロール色の強い作品でしたが、本作は各メンバーの個性が曲にはっきりと出ており、ジョーン・ジェットのR&Rサウンドが炸裂するAEFG、 (Aの歌い出しはジャニス・ジョプリンのMove Over みたいだ) シェリー・カーリーのペンによるフォーク調な雰囲気から始まるBH、そしてハード・ロック色の強いリタ・フォードのDIとバラエティ豊かな内容に。

特にエンディングまで3分近くギター・ソロを延々と引き続けるIは、私達はハード・ロック・バンドよ!と高らかに叫ぶリタの意地か垣間見えて非常に興味深いですね。

なんと近年RUNAWAYS の自伝映画が制作・公開されるとの情報が有り、是が非でも見たいと思うんですが。都市部以外でも公開されるのかな〜?

しかし、最近のジョーン・ジェットの顔は宮里藍にソックリだな。 (笑)



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QUEENS OF NOISE / THE RUNAWAYS (1977)

@Queens of Noise
ATake it or Leave it
BMidnight Music
CBorn to be Bad
DNeon Angels on the Road to Run
EI Love Playin' with Fire
FCalifornia Paradise
GHollywood
HHeartbeat
IJohnny Guitar



歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 ガールズ・バンドの最高傑作じゃ!


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posted by ハムバッカー at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする