2010年09月26日

何度聴いてもやっぱり 「アン!ポン!タン!」 KANE ROBERTS

アリス・クーパー、シアトリカルなライヴの第一人者でありショック・ロックの帝王とも呼ばれた彼の元で多くの才能有るミュージシャンらが輩出されました。

ざっと有名どころを挙げると、古くはディック・ワグナー、スティーヴ・ハンター。80年代はキップ・ウインガー、エリック・シンガー、レブ・ビーチ、ケン・メリー、トッド・ジャンセン、グレッグ・スミスなど、その人材の豊富さはまさに驚き。

特にその中でインパクトが強かったのは、アリスの復活作 「CONSTRICTOR」 「RAISE YOUR FIST AND YELL」 の2作で彼の片腕としてソングライティングにも関わったマッチョ・ギタリスト、ケイン・ロバーツじゃないでしょうか。

アリス・クーパー・バンドに参加するきっかけが、ライヴ中に暴れた観客をステージから降りてぶちのめし、その後何事も無かったようにステージに戻って演奏を続けたケインの姿を見たアリスが、その喧嘩っぷりに惚れて (笑) バンドに誘ったとの嘘の様な本当の話なのです。

でもこの話、思わず納得。当時シルベスター・スタローン主演の 「ランボー」 の主人公と良く比較された立派なガタイはまさにプロレスラー!
しかも、マシンガンの形をしたギターはいろんな意味でインパクト大のバカバカしさ。

そして87年発表のソロ・アルバム第一弾 「KANE ROBERTS」 は、その異様なルックスを全開に押し出した売り出しを展開し、アルバム・ジャケットはまるでB級SF映画のチラシみたいだ。 (ぷっ)
トリオ編成からなるバンドのベーシストもケインに負けず劣らずの筋肉っぷりで、まるでMANOWAR を彷彿させる大仰さ。

@はMTV でもかなりの頻度でPV が流れたパワフルなナンバー。ケインの声もその体格と同様、野太い声でシャウトしてます。一転ポップなAはなかなかメロディアスでいい味出してますね。

最も疾走感溢れるFはケインのギター・プレイもガツンと冴えまくり。でもこの曲のサビのコーラスはどう聴いても 「アン・ポン・タン」 と聴こえるんですが? 「Out for Blood」 と本当は言ってるらしいんですが、何度聴いてもやっぱり 「アン!ポン!タン!」 としか聴こえません。 (ギャハハ〜)

ただHやIに代表される繊細かつメロディアスな曲が出色の出来で、マシンガン・ギターを持った筋肉バカ (?) というある意味、色物的な虫眼鏡でHM ファンから見られた事実が彼の正統な側面を消してしまった様で、非常に残念でなりません。

アルバム・ジャケットのイメージに囚われずに聴いた方が、きっと良いんじゃないんでしょうか、本作は ‥。

本人もそれに気付いたのか、セカンド・アルバムではあのヒット・メイカー、デスモンド・チャイルドを起用してブリブリのAOR サウンドに変貌します。



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KANE ROBERTS / KANE ROBERTS (1987)

@Rock Doll
AWomen on the Edge of Love
BTriple X
CGorilla
DOutlaw
EIf This is Heaven
FOut for Blood
GFull Pull
HToo Much
ITears of Fire
JA Strong Arm Needs a Stronger Heart


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 前出同様、Fは空耳アワーじゃ!


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posted by ハムバッカー at 00:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月18日

下半身がギャランドゥの人だよね? T.T.QUICK

ドイツの鋼鉄軍団ACCEPT が三度目の復活!で、メンバーは誰?みんなそう思ったでしょう。

過去二回の再結成でウルフ&ピーター組とウドとの確執はもはや修復不可能で、2005年に一度集結してロシア・日本・ヨーロッパをツアーした際は素晴らしいライヴを魅せてくれましたが (私も名古屋まで足を運びました) その後のアルバム制作に関してウドはUDO の活動を理由にそれを固辞。

きっと、また一緒にやっても巧くいかないと思ったのでしょう。判りますよ、その気持ち。2回も裏切られてるんですから。

1回目はアメリカ進出を睨んだサウンド・シフトにマネージメントが移行した為にウドを解雇 (表向きは友好的に別れた事になってますが、絶対嘘だ ) 2回目は出す作品ごとにウドの声質を無視したウルフのソロ・アルバムみたいになっちゃいましたし。

じゃあ、新ヴォーカリストは誰? あのヤスリ声を継承できる奴はいるの? と思ってた矢先にマーク・トーニロの名前が。

えっ、マーク・トーニロって、もしかしてT.T.QUICK のヴォーカルだった人?

アメリカ国旗のスパンディングを穿いた下半身がギャランドゥの人だよね? (爆笑)
(これ知ってる人はかなり年季の入ったHR マニアだと思います。)

先行PV を観ましたが、声質は意外とACCEPT にフィットしてますね。マークもすっかりオッサンになってましたが。

元々T.T.QUICK は80年代初期にNY で結成された古株で、THE RODS やTWISTED SISTER らとNY のクラブでギュンギュン言わしてたバンドです。長い下積みの末、86年にデビュー作 「METAL OF HONOR」 をめでたく発表。レーベルはNY にゆかりの深いインディ・レーベルのMegaforce Records って所が泣かせます。

肝心の音は当時、彼らのサウンドはパワー・メタルと呼ばれてました。当時ですよ、86年当時。現代のゲロゲロ・ブルータス・メタルと比較すると音は超軽量ですし、刺激を求める今の若いボンズ達にはそよ風の様に聴こえるでしょう。

でも、アルバム全体の男臭さは全開で、マークのヴォーカルもAC/DC のブライアン・ジョンソンを彷彿させ、臭さに拍車をかけてます。音から男の汗臭さがぷーんと臭ってきそうな感じ。 (笑)

そして、Bの中間部に代表されるポップなメロディ・ラインに思わず 「ハッ」 とさせられるんですよ。HはBEATLES のライバル・バンドだった英国のDAVE CLARK FIVE のカヴァー。 (渋っ) 絞り出すように歌うクールなバラードのIも印象的じゃ〜。

うまく表現出来ませんが、サウンドは " AC/DC meet  AEROSMITH " って感じでしょう。ミディアム・テンポの暴走ブギって所ですかね…。

マイケル・ワグナー、エディ・クレイマー、ワッコ (!) らの大御所がプロデュースしてる割にはペラッペラのサウンドで、もう少し良質のプロダクションで録音されてればANTHRAX 辺りを脅かす存在になってたんじゃないでしょうか?

今改めて本作を聴くと、あ〜ら不思議! まるでウドが歌ってる様に聴こえるのは何故。なぜだー (笑)



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METAL OF HONOR / T.T.QUICK (1986)

@Metal of Honor
AFront Burner
BHard as Rock
CChild of Sin
DAsleep at the Wheel
ECome Beat the Band
FHell to Pay
GQueen of the Scene
HGlad All Over
ISiren Song


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 脇の体臭が臭ってきそうな男臭さか?う〜ん


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2010年09月08日

クリス・インペリテリに対しては、「真似っこ(爆笑)」 FIFTH ANGEL

私は正統派メタルというジャンルは比較的好きなんです。欧州寄りのウエットなサウンドにマイナーなメロディ、絶叫系のヴォーカルに美しいツイン・リード、アルバム1曲目の大仰なインストなど正統派メタルとしての醍醐味は数々挙げられます。
しかしそういった韻を踏みながらも楽曲が恐ろしくつまらない (もしくはワンパターン) B級、C級の正統派メタル・バンドが多いのも事実なんですが・・。

その中で86年にアメリカ・シアトル出身から、まるで欧州から登場したと思わせる雰囲気を持った正統派メタル・バンド、FIFTH ANGEL にはガツンと興奮させられました。

ギタリストのジェイムズ・バードを中心に本バンドは結成され、例のギタリスト発掘人、マイク・ヴァーニーのレーベル、Shrapnel よりデビューを果たします。

「マイク・ヴァーニー?」 「Shrapnel?」 との名前を聴くだけで眉をひそめる方々も沢山いらっしゃると思いますが、これがなかなか整合性を持ったカチッとした楽曲に叙情的なメロディと力強いリズムを持っていてカッコいいんですよ。
同時期に華々しくデビューしたVICIOUS RUMORS より、全然こちらに入れ込んでましたし。

意外と滑らかに歌うテッド・パイロットのヴォーカルの聴き易さも特筆モノですが、やっぱりこのバンドの鍵を握るのはギタリストのジェイムズ・バードのプレイで、彼のギターはもちろんテクニカルで早弾きなんですが、叙情性とドラマティックなフレーズによる見事な展開力が満載のギター・ソロは、バンドのサウンドをワン・ランク格上げさせる力を持っています。

切れ込む様なイントロから鋭いエッジを持ったメロディ展開がキレキレな@や、疾走チューンながらサビの思わずウットリと来るメロディにメロメロなB、鐘の音をバックに悠々と歌い上げる壮大なる作りのDなど、これぞ正統派メタルだ!と呼べる強力な楽曲が並んでますよ。

あの巨匠、イングウェイ・マルムスティーンがジェイムズ・バードのことをえらく評価してまして、あまり人を褒めそうにない (特に同業のギタリストは) 彼がこんなことを言うなんてちょっと驚きですね。

なんでも、ジェイムズ・バードはイングウェイのギター・スタイルに大きく影響を受けたと公言しており、それを聞いたイングウェイは気を良くしたのでしょうか?

イングウェイは自分の登場以降に現れたネオ・クラシカルなギタリストらのほとんどが、「イングウェイには影響を受けていない」 と口々に言ってる事実に対してかなり頭にきているらしく、「嘘をつけ (笑) 」 とか、「真似したって正直に言えば、怒りゃしないのに (笑) 」 と罵倒しており、特にクリス・インペリテリに対しては、「真似っこ (爆笑) 」と辛烈に言い放ってます。

その巨匠も認めた (?) ギタリスト擁する本作は、ダサいジャケットも一新されて大手Epic よりリミックスされ再発売されるという快挙を達成して今後が期待されたのですが、ビジネス上のトラブルからこれ1作のみでなんとジェイムズが脱退、次作を発表してバンドは残念ながら解散。

その後新バンドを結成したジェイムズ・バードは、まるでDOKKEN みたいなサウンド・アプローチになっていてガックシ。なんでこのままFIFTH ANGEL を続けてくれなかったのかなと今でも切実に思います。



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FIFTH ANGEL / FIFTH ANGEL (1986)

@In the Fallout
AShout it Out
BCall Out the Warning
CFifth Angel
DWings of Destiny
EThe Night
FOnly the Strong Survive
GCry Out the Fools
HFade to Flames


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 正統派メタルの真髄を体感せよ!


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