2009年11月30日

映画の制作費の半分がHR/HM バンドのギャラ? SHOCKER

HR/HM 系の楽曲は映画の挿入歌として良く使われますが、ホラー映画で使われる比率が比較的多いんじゃないかと思います。

やはりその攻撃性のあるサウンドが、恐怖を増幅するスパイスとなるのでしょうか?

「DEMONS」 や 「PHENOMENA」 などイタリア・ホラー界の巨匠、ダリオ・アルジェントの一連の作品や、 「DEMON KNIGHT」 「HELLRAISER」 など数々の作品がありますが、一番豪華なラインアップが揃っているのは、1989年公開のホラー映画、「SHOCKER」でしょう。

実はこの映画、当時新宿で友人との待ち合わせの時間つぶしにたまたま観たのですが、最初の挿入歌を聴いたとたんにすぐ気が付きました。

「あ、ポール・スタンレーの声だ。」

そう、本作は稀代のヒットメーカーであるデスモンド・チャイルドがミュージック・スーパーバイザーとして迎えられており、@はそのデスモンドに前出のポール・スタンレー、ルディ・サーゾ、ヴィヴィアン・キャンベル、トミー・リー、ガイ・マン・デュードら豪華な顔ぶれによるスーパー・セッションの演奏。ポール・スタンレーの厚かましい程 (笑) 存在感のあるヴォーカルのサビが印象的なキャッチャーな曲です。

またALICE COOPER の名曲をカヴァーしたMEGADETH のBや、KISS の未発表曲をカヴァーしたBONFIRE のCはなかなかカッコいい仕上がりとなってますし、女性シンガーを配したSARAYA、ストリートR&R バンドのDENGEROUS TOYS、VOODOO X、DEAD ON、さらにパンク界のゴッドファーザー、イギー・ポップも参加しております。

映画の制作費500万ドルの半分は、サントラ収録アーティストのギャラじゃないかと思える程、凄いメンツによる未発表曲収録の多さには驚きです。

「エルム街の悪夢」 を手掛けた脚本家・監督にて制作された映画の方は、殺人鬼ピンカーが電気椅子で処刑された際、その電流から殺人鬼の魂が他の人に乗り移って殺人を繰り返し、最後にはTV電波に乗り移ってやりたい放題と、いかにもB級ホラー映画らしい (笑) ストーリーで、ラブ・ロマンスなども加味された内容の110分は女の子と一緒に観れば距離が縮まること間違い無し!(なんのこっちゃ)

ただこの作品、レンタル店で見たことがありません。DVD化されてるのでしょうか?

最後に、この映画の宣伝コピーです。

「SHOCK、SHOCKER、SHOCKEST。 PINK、 PINKER、PINKEST。 TVをつけると奴がいる。ピンカーは全国ネットの殺人鬼!」(大爆笑)



51ERNWDWK4L__SL500_AA240_-thumbnail2.jpg


SHOCKER "NO MORE MR. NICE GUY" THE MUSIC / ORIGINAL SOUNDTRACK (1989)

@Shocker
ALove Transfusion
BNo More Mr. Nice Guy
CSword and Stone
DTimeless Love
EShockdance
FDemon Bell(The Ballad of Horace Pinker)
GThe Awakening
HDifferent Breed
IShocker(Reprise)


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 サントラらしからぬHR/HM の充実度


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村





posted by ハムバッカー at 01:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

アメリカへの道のりは果てしなく遠く TREAT

EUROPE のアメリカ制覇に刺激され、北欧のバンドが次々と見果てぬ国アメリカを目指しました。しかし、どのバンドもその壁にぶち当たっては跳ね返され、結局見果てぬ夢で終わることを余儀なくされました。

北欧期待の新鋭として注目されたTREAT もそのうちの1つのバンドであり、EUROPE に続くホープとして大いに期待されたものです。

デビュー・アルバム 「SCRATCH AND BITE」 は北欧のバンドとして比較的ポップですが、中には北欧独特のひんやりとした美しいメロディ・ラインをもった曲が数曲揃った私好みのアルバムとなっております。

彼らの最高傑作との呼び声が高い、アメリカ・デビュー2作目となる通算4作目 「ORGANIZED CRIME」 でもセルフ・リメイク、収録されたBはBON JOVI のメガ・ヒット曲 "You Give Love a Bad Name" をもっと物哀しくした様な美しいメロディ・ラインは強力です!
また、マイナー・メロディをバックにハモンド・オルガンが鳴り響くCHも昔ながらの北欧メタルの雰囲気を残した佳曲ですよ。

ただし、その他の曲が能天気なB級LAメタルのバンドの曲みたいで、残念ながら本作の足をおもいっきり引っ張ってます。(悲)
上記の3曲ぐらいのクオリティを持った楽曲があと1〜2曲あればEUROPE の1st.2nd.と肩を並べる名盤となったと思うんですが。

でも私が一番言いたいのは本作のジャケットで、裏ジャケットの酷さは最低レベルを追求しており、聴く前から心が萎えてしまいます。

ジャケットだって作品の大事な一部ですから、デリケートに気を使って欲しいものです。

その後彼らも多くの北欧バンドと同じく、ポップなサウンドに移行しますが、通算6作目の発表前にレコード会社からドロップ、夢のアメリカ制覇は叶わぬ夢となりました。

そう考えると日本からアメリカ・デビューを果たしたLOUDNESS なんかの方がよっぽど幸運だったんじゃないのでしょうか? 「THUNDER IN THE EAST」 は一応、ビルボードTOP100 にランク・インしましたし。

結局、英・米以外で全米で実績を残したHM/HR 系のバンドはSCORPIONS とEUROPE 位じゃないでしょうか。アメリカへの道は果てしなく遠い!



01_scratchandbite.jpg


SCRATCH AND BITE / TREAT (1985)

@Changes
AScratch and Bite
BGet You on the Run
CHidin'
DToo Wild
EWe are One
FNo Room for Strangers
GYou Got Me
HRun with the Fire


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 名曲B


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村




posted by ハムバッカー at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

いつまで潜っているんだ、ジェイク BADLANDS

OZZY OSBOURNE 時代の華やかさの裏で、アルコールが入ると人間性が豹変するオジーとのパートナーシップの難しさや、いつまでたってもランディ・ローズと比較されるもどかしさから逃避する為に、ジェイク・E・リーはバンドを脱退します。

長い沈黙の後に結成したリーダー・バンド、BADLANDS はレイ・ギラン、エリック・シンガー、グレッグ・チェイソンと元BLACK SABBATH のメンバーらと合流、即ちOZZY とBLACK SABBATH という、ある意味関連性がある所を首になった者同士で結成されたバンドでした。

最初にデビュー・アルバムを聴いた感想は、「うわ、なんとブルージーなサウンドなんだろう。」

OZZY 時代の音を想像していた方達の多くは、そのあまりのサウンドの落差にほぼ同じような感想を持ち、ある意味落胆に近い感じだったと思います。

LED ZEPPELIN スタイルと言えば聞こえは良いかも知れませんが、本作はもっと泥臭いアメリカン・ブルースをルーツとした、ジェイクの趣味丸出しのサウンドで、@とFのみがかろうじて以前のプレイの片鱗を見せている、全体的に非常に地味なサウンドでした。

キンキンとしたレイ・ギランのハイ・トーンも正直言って耳にうるさい感じで、むしろジャニス・ジョプリンタイプの女性ヴォーカリストの方が、このバンドにはあってるんじゃないのかなー。

サラリーマンでも会社の中では驚くほどの才能を発揮する人が、いざ独立して自分だけで何かをやってみると大した実績が残せなかった。そんな方がよくいますが、なんかジェイクもそんな感じの人なのかなとふと思ってしまいます。

本作では大した実績を残せず、さらにバンドのマネージメントの一部を手掛けていたエリック・シンガーが脱退した時点でこのバンドの命運も尽きていたのでしょう。

さして変わらぬ音楽性のセカンド・アルバムのセールスも惨敗、サード制作時にレーベルからドロップされてバンドは解散、ジェイクは再び長い潜伏期間に突入します。

彼もすっかり過去の人になりつつありますが、技術的にも面白いギタリストなので、個人的にはもう一花咲かして欲しいんですが。

最近、ENUFF Z'NUFF のアルバムに参加したとのこと。バンドに参加、シーン復帰を期待したのですが、「ツアーは嫌だ」との一言。(笑)

毎日家で趣味のクルマでもいじってるのでしょうか?いつまで潜ってるんだ ! ジェイク、早く出てこいよ。



badlands.jpg


BADLANDS / BADLANDS (1988)

@High Wire
ADreams in the Dark
BJade's Song
CWinter's Call
DDancing on the Edge
EStreets Cry Freedom
FHard Driver
GRumblin' Train
HDevil's Stomp
ISeasons
JBall & Chain *

* BONUS TRACK


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 脳天ガツン ! の@(位かな?)


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村





posted by ハムバッカー at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月21日

ヘボい作品から劇的復活! LEATHERWOLF

ヘボい作品を出した後、それを教訓として ? 次の作品で劇的に素晴らしく変わったバンドって結構有りますね。
その中の代表格は、今回紹介するLEATHERWOLF じゃないでしょうか。

84年にインディから発表されたデビュー作は、トリプル・ギターを売り物としていた割にはへちょいサウンドで、ヴィンス・ニールの出来損ないの様なひ弱なヴォーカルの声が全てをブチ壊しており、即ラック行き、さよ〜なら〜的作品でした。

そのLEATHERWOLF のセカンドがえらく変わったとの評判を聞いて、早速聴いてみたのですが..。

「おー、なんてカッチョいいんだ!」

プロデュースを担当したケヴィン・ビーミッシュはY&T、MSG、REO SPEEDWAGON 等を手掛けており、分厚いサウンドを作り出すのが上手い方で、アメリカのバンドとは思えないウエットな欧州サウンドを殺すこと無く、肉厚のサウンドを見事に構築しています。

そして最大の弱点であったヴォーカルが驚くほど気にならないのにはビックリ。分厚いコーラスと音像が見事にヴォーカルをカヴァーしております。ケヴィンのプロデュース作品は個人的にはあまり好きじゃないのですが、本作ではいい仕事をしてますよ。

叙情的なイントロから楽曲に突入する劇的展開の@はJUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、PRETY MAIDS の方法論を彷彿させる程ドラマティックですし、シングルになったAも当時MTV などで良く耳にしました。
さらにイチ押しなのが、壮大なイントロのキーボードが楽曲終盤まで響き渡るF、これは87年発表のHR/HM の曲の中で十指に入る名曲だと断言します!

サード・アルバムにあたる次作の 「STREET READY」 もなかなかの力品ですので、ドラマティックな正統派ハード・ロックが大好きな方は女房を質に入れても聴くべし! (笑) それくらいの価値はある?と思います。

2〜3年前に再結成したとの記事を読みましたが、なんとモヒカン頭のメンバーが! (汗)
音は未聴なので、機会があったら聴いてみます。



5a83a1909fa031daced20210_L__SL500_AA240_-thumbnail2.jpg

LEATHERWOLF / LEATHERWOLF (1987)

@Rise or Fall
AThe Calling
BShare a Dream
CCry Out
DGypsies and Thieves
EBad Moon Rising
FPrincess of Love
GMagical Eyes
HRule the Night


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン
 ★★ レア度 ★★
雷イチ押しポイント雷 見事に変貌を遂げたウエットな正統派ハード・ロック


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村





posted by ハムバッカー at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月20日

憎めない男、ピート・ウェイ WAYSTED

英国の重鎮UFO のオリジナル・ベーシスト、ピート・ウェイ。そのルックスやセンスの良さは折り紙付きで、彼の履いていた白黒縦縞のスパッツをIRON MAIDEN のスティーヴ・ハリスが真似してステージで着用していたのは有名な話です。

また、唯一マイケル・シェンカーと波長が合う (?) 風変わりな一面を持ち、当時使用していた酒やドラッグの量も半端ではなく、OZZY OSBOURNE のツアー・ベーシストに起用された際にドラマーのトミー・アルドリッジから「奴と一緒に演るのなら俺はバンドを抜ける」と言われて、泣く泣く解雇された逸話もありました。

またMOTORHEAD を脱退したエディ・ファスト・クラークと結成したバンドは2人の名前を取ってFASTWAY と命名したが、アルバム発表前に脱退、しかしバンド名はFASTWAY のままデビュー・・。トホホな話です。

そのピートが盟友ポール・レイモンドと結成したリーダー・バンド、WAYSTED (言い当て妙なバンド名!) デビュー作「VICES」(邦題:悪徳の悦び・・。)
意外と知らない方が多いのですが、これがイ〜ンですよ。

マイケル脱退後の中期のUFO を彷彿させる硬質のR&R サウンドはインパクト充分。更にヴォーカルのフィンは風邪を引いたフィル・モグのような声 (笑) をしており、名曲 "Only You Can Rock Me" ソックリなGなど、彼らの中ではUFO 時代が一番良かったんだろうなと思わせる材料がゴロゴロと転がってます。

しかし低音でうねるようなサウンドが不気味なAや、哀愁たっぷりのサビが泣かせる新機軸なC、JEFFERSON AIRPLANE の大胆なカヴァーHなど、捨て曲がほとんど無いのにはビックリ。

マイケルのいないUFO には興味無いという輩は多いですが、セカンドの「THE GOOD,THE BAD THE WAYSTED」も名盤、2枚抱き合わせで聴いてみて頂ければ幸いです。BUY OR DIE !



418QKJZ6ZVL__SL500_AA240_.jpg


VICES / WAYSTED (1983)

@Love Loaded
AWomen in Chains
BSleazy
CNight of the Wolf
DToy with the Passion
ERight From the Start
FHot Love
GAll Belongs to You
HSomebody to Love


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
雷イチ押しポイント雷 ピート・ウェイの体臭を放つ力作!


宜しければワンクリックを ↓
にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ
にほんブログ村





posted by ハムバッカー at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする