2017年11月20日

追悼 MALCOLM YOUNG

2017年11月18日、AC/DC のマルコム・ヤングが亡くなったと発表されました。享年64歳。

2014年に認知症を患い、その後バンドから離れていたのですが。何とも悲しいニュースです。

デビュー当時からGretschを愛用し、決してステージでも目立つこともなく後方で黙々とリズムを刻む姿が印象的でした。

しかし、同胞のミュージシャン達からは「AC/DC で一番凄いのは、あのサイドギターだ。」と称賛されていたのは事実であり、あのGood Rock 'n Roll のノリを支えていた彼のドライヴ感満載のリフ・ワークはバンド・サウンドの要だったと思います。

彼の死を受けても、バンドは前進して行くのです。人生は辛いですね。R.I.P.



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2017年10月15日

ミュージシャンに対して愛のないレビューはダメです MOUNTAIN

アメリカのバンドながら豪快かつメロディアスなブリティッシュ・サウンドで世を席巻したMOUNTAIN。巨漢に似合わず愛器レスポール・ジュニアを自在に操るレズリー・ウエストと、クラシック、フォーク等に精通しバンドの頭脳とも呼ばれたフェリックス・パッパラルディの2枚看板がバンドの生命線でした。

69年から72年までの短い活動の中で 「CLIMBING」 「NANTUCKET SLEIGHRIDE」 等の名盤を発表。その後も再結成、解散を繰り返しながらバンドは進んでいったのですが、83年にパッパラルディが妻のゲイル・コリンズに射殺されるという衝撃的な事件が起こり (パッパラルディの浮気が原因らしい) バンドは永遠の眠りにつくと思われました。

その後もレズリーはメンバーを補充して何度かバンドを再始動しますが、ベーシストと同時にプロデューサーでもあったパッパラルディを失ったMOUNTAIN は全盛期にほど遠い凡夫な作品を連発。個人的にそういったアルバムと対峙するのは非常に歯がゆかったです。

しかし、2002年に久々に発表された 「MYSTIC FIRE」 は、ハードロックファンを興奮させるには十分すぎる内容であり、妙にポップな楽曲や地味でブルージーなサウンドばかりで空回りしていたMOUNTAIN が再びハードなサウンドへ転換した記念すべきアルバムとなったのです。

バンドのメンバーはレズリーの他、ドラムは盟友コーキー・レイング。ベースにはURIAH HEEP やRAINBOW に在籍していたマーク・クラーク。ゲストにKISS のエース・フレイリーのソロバンドに在籍していたリッチー・スカーレットが参加。メンバーだけでも強靭なロック・サウンドをもたらしてくれる予感がありあり。

@からヘヴィなギター・リフが炸裂、レズリーの荒々しいヴォーカルが飛び込んできます。もちろんギター・ソロはあのマイケル・シェンカーやランディ・ローズらに多大なる影響を与えたウォームなトーンが健在で、聴いていて思わず拳を握り締めてしまいます。Good!

58年にジャズ・シンガーのペギー・リーがヒットさせたBをヘヴィなアレンジで見事に料理。トラディショナル・ナンバーのインストのカヴァーHも実に味わい深く弾いており、スピードは無いが老獪な牙を隠し持ったレズリーのギター・センスには思わず脱帽だ。

そして71年に発表したアルバムのタイトル・トラックIの再録には驚き。オリジナルの繊細さ、メロウな点は少々後退しましたが、その分厚いギター・サウンドでダイナミックな楽曲を迫力満点に仕上げており、本曲はアルバムのラストを見事に飾っております。

2003年以降は残念ながらMOUNTAIN 名義の作品の発表は無く、ソロ作品のリリースばかり。レズリー自身も糖尿病の影響で片足を切断する悲劇に見舞われてその後の活動が危ぶまれましたが、現在でも元気に活動をしている模様でひと安心です。

最後に、本作があるHM系雑誌のレビューで否定的かつトンチンカンなレビューをされてウンザリしたことを思い出しました。人それぞれ好みが違うのはしょうがないのですが、ミュージシャンに対して愛のないレビューはダメです。好きにしろ嫌いにしろ。



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MYSTIC FIRE / MOUNTAIN (2002)

@Immortal
AMystic Fire
BFever
CThe Sea
DMutant X
EBetter off with the Blues
FMountain Express (Oh Boy)
GMarble Peace / Rotten Peach
HJohnny Comes Marching Home
INantucket Sleighride (REDUX)


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
イチ押しポイント これを聴いて、彼らの歴史を遡ってくれぃ


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posted by ハムバッカー at 22:01| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

何ともロックらしくないアルバム・ジャケットは FOGHAT

HR/HM のルーツはブルースであり、70年代にFLEETWOOD MACやCHICKEN SHACK と並び英国3大ブルースバンドの一つとして数えられたSAVOY BROWN から脱退したメンバーを中心に結成されたFOGHAT は、そのブルースをルーツに様々な味付けを施したサウンドで72年にデビューを果たしました。

今回紹介する75年発表の5作目 「FOOL FOR THE CITY」 は彼らの出世作であり、シングル・ヒットも手伝って見事全米進出を果たしました。当時のブリティッシュ・バンドは英国内だけの活動ではバンドを維持出来ず、皆アメリカでのブレイクを夢見てアルバム制作&ライヴを行っていたのです。

彼らのサウンドはアメリカナイズされた物だとおっしゃる方もいますが、BAD COMPANY やSTATUS QUO らと共通するその根底に脈々と流れる深いブリティッシュなカラーは、実に私好みです。判るかな?

長い髭ずらのじいちゃんが都会のマンホールに釣り糸を垂らしている何ともロックらしくないアルバム・ジャケットは、いろんな意味でインパクト十分、笑えます。ガハハ。見事にアルバム・タイトルをもじってます。

タイトル・トラックの@はライヴのオープニングを飾るにふさわしいノリノリのR&Rでもあり代表曲。アメリカの広大なハイウェイをぶっ飛ばしながら聴きたいイメージがピッタリだ。ロンサム・デイヴの張りのあるストレートな歌声はサウンドに躍動感を与えてます。

全米チャート40位台に食い込んだBも、ライヴのハイライトで披露される名曲中の名曲。8分に及ぶ大作ですが横ノリのブギー・サウンドで同じリフを繰り返すシンプルな構成は圧巻。全編で披露されるロッド・プライスの分厚いスライド奏法はバンドのトレード・マークと言えるでしょう。エンディングに向けてどんどんスピードアップしていく展開は実にスリリングだ。

1930年代にアコースティック・ギター1本で驚愕なプレイをし、悪魔に心を売り渡してそのテクニックを身に付けたと噂された伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンのカヴァーCは文字通り泥臭いブルース・ナンバー。う〜ん、渋い。渋すぎる。

ラストのFはこれまでのブギー / ブルースとは趣を変えた哀愁を帯びレイド・バックした曲調に驚き。FOGHAT の音楽性の深さを再認識させられます。いい曲です。

本作は最終的に全米プラチナ・ディスクを獲得し、この後発表されるライヴ・アルバム 「LIVE」 と共に彼らの代表作となりました。併せて聴くことをお勧めしますよ。ブギー万歳!


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FOOL FOR THE CITY / FOGHAT (1975)

@Fool for the City
AMy babe
BSlow Ride
CTerraplane Blues
DSave Your Loving
EDrive Me home 
FTake it or Leave it


歴史的インパクト ★★★ 個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 
イチ押しポイント 取っつきやすいブギー/ブルースサウンドでっせ。


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2017年07月30日

何も変わらないサウンドに思わずニンマリ SAVAGE

80年代に英国で勃発したNWOBHM のムーヴメントは、IRON MAIDEN、SAXON、DEF LEPPARD など一流のバンドを生み出しましたが、その底辺には何百というB級、C級のバンドがウヨウヨと存在していました。

NEAT RECORDS と並んで当時のシーンを支えたEBONY の第一弾アーティストとしてデビューしたSAVAGE もその底辺の中で動めいてたバンドの一つで、何故静かに眠っていた墓場から突然引きずり出されて脚光を浴びたのか? それはNWOBHM の影響を受けて83年に登場したMETALLICA が原因なのです。

ブレイクした彼らが影響を受けた英国のバンドをこぞってカヴァーした事がきっかけで、SWEET SAVAGE やHOLOCAUST と合わせてこのSAVAGE も注目されたのですが、確かに私もリアルタイムでNWOBHM を体感してますがこれらのバンドは当時知る由もなく、実はMETALLICA 経由で知ったのです。たぶん、ほとんどの方がそうだと思います。

低予算で制作された本作はこの時期に作られたアルバム群と同様に音質は悪いですが、その弱点をモノともしない粗削りなサウンドは今聴いても実にカッコ良く、劣悪な音質を軽く凌駕してるのが凄い!

そのMETALLICA がカヴァーした@とBが本作 「LOOSE'N LETHAL」 の核であり、特に@はパワー・メタル然とした重く疾走するサウンドが痛快です。これが同じく83年にデビューしたJAGUAR を彷彿させます。クリス・ブラッドリーのちょっとうわずり気味ながらもパワフルで直線的なヴォーカルはカッコいい。

Aのギター・ソロ前にライト・ハンド奏法を炸裂させる展開や、泣きのツイン・リードのイントロを擁するEなど、一本調子にならないよう細かい所に気を配った作りとなっていて、B級ながらもなかなかの聴き応えとなってます。

本作はアメリカへの輸入盤を中心に2万5,000枚以上のセールスを記録したにもかかわらず、ビジネス・マネージャーの無能さや弱小レーベルの力の無さが足を引っ張り、全くの無風状態となってしまいました。

その後レーベルを移籍して心機一転を図ったが徐々にバンド内部から崩壊が始まり、残念ながらバンドは解散の道を辿りました。

しかし、多くのファンの後押しを受けてなんと95年に再結成。アルバム 「HOLY WARS」 を発表して私達マニアの度肝を抜いたのです。何も変わらないサウンドに思わずニンマリ、NWOBHM だね〜。



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LOOSE'N LETHAL / SAVAGE (1983)

@Let It Loose
ACry Wolf
BBerlin
CDirty Money
DAin't No Fit Place
EOn the Rocks
FThe China Run
GWhite Hot


歴史的インパクト ★ 個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン ★★★ レア度 ★★★
イチ押しポイント スピード感あふれるサウンドは最高!


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posted by ハムバッカー at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

何故かネガティヴなイメージから入ってしまいます BLACK 'N BLUE

このバンドを語る時、メジャーからアルバムを4枚発表したにも関わらず全くブレイクしなかったという、何故かネガティヴなイメージから入ってしまいます。

そのバンドである BLACK 'N BLUE の3枚目となる 「NASTY NASTY」 のプロデューサーはなんと、ジーン・シモンズ。元々KISS のASYLUM TOUR のサポートとして同行したのが縁で起用されたんでしょう。

1作目がディーダー・ダークス、2作目がブルース・フェイバーンと大物プロデューサーを起用してもアルバム・セールスが伸びなかった反省から、彼らの本質であるR&R を最大限に引き出してくれる事を期待して、ジーンに声をかけたと思われます。

ただ、ジーンのプロデュース方針は A.徹底的にヘヴィなサウンド一本鎗で勝負 B.豪華ゲストを迎えて絢爛豪華な作品を の2パターンのどちらかなのです。個人的にはA に該当するEZO、KEEL 「THE RIGHT TO ROCK」 ウエンディ・O・ウイリアムス 「WOW」 らの作風が好きなんですが、残念ながら本作はB のパターンでの作風に、うーん。

@ABはジーンのクレジットも見受けられることから、まさにKISS を想起させる楽曲だ。特に@の後半にはKISS の「Only You」 のリフがいきなり挿入されててビックリ。

ポップでメロディアスなFはアルバム内で妙に1曲だけ浮いてるんですが、この曲だけプロデューサーはJOURNEY のジョナサン・ケインが担当。しかも全曲中この曲が一番イイのだ (笑)

Hではゲストにピーター・クリス、ロン・キールがバック・コーラスで参加。ウイスキー焼けしたピーターのソウルフルな声とけたたましいロン・キールのシャウトが目立つ目立つ。

全体の作風からイメージすると、本作はKEEL の「THE FINAL FRONTIEA」 に雰囲気に酷似している事実に気が付きます。ただ、 " Because the Night " や " Tears of Fire " などのKILLER な楽曲が無い分、「NASTY NASTY」 はインパクトの弱い作品と位置付けられてしまったのではないでしょうか?

ポートランドから鳴り物入りでLA に移住した彼らは非常に期待されていたバンドだったのですが、作品を発表するごとにバンドの音のイメージが変わってしまうマイナス点や、インパクトのある名曲を書くことが出来なかった事実が最後までブレイクを阻んだ原因だと思います。

解散後角メンバー達が立ち上げたバンドも残念ながら全く話題になりませんでしたし。唯一、トミー・セイヤーがKISS に加入出来たのが救いですね。


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NASTY NASTY / BLACK 'N BLUE(1986)

@Nasty Nasty
AI Want it All(I Want it Now)
BDoes She or Dosen't She
CKiss of Death
D12 O'clock High
EDo What You Wanna Do
FI'll Be There for You
GRules
HBest in the West


歴史的インパクト  個人的思い入れ 
ジャケット・デザイン  レア度 ★★★
イチ押しポイント 彼らの作品中、最もハードです。


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