2018年01月11日

追悼 FAST EDDIE CLARKE

MOTORHEAD のオリジナルメンバーであり最後の生き証人、ファスト・エディ・クラークが1月10日、肺炎のために亡くなりました。享年67歳。

エディのギター・スタイルは、よく聴くと初期のエリック・クラプトンに影響を受けたブルージーなプレイで、ペンタトニックを主体としたスリリングなソロがMOTORHEAD の爆音サウンドの中でクッキリと存在感を放ってます。

バンド脱退後に結成したFASTWAY ではそのスタイルがより明確となり、ヴォーカリストの唱法も相俟ってか、ZEPP を彷彿させました。

遂に3人とも逝ってしまいましたね、きっと天国でも爆音でジャムしているでしょう。R.I.P.


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2018年01月08日

追悼 CHRIS TSANGARIDES

イギリスを代表するプロデューサー、クリス・タンガリーディスが1月7日に肺炎・心不全により亡くなりました。享年61歳。

ゲイリー・ムーア、イングウェイ・マルムスティーンなど気難しい一流ギタリストとの仕事や、BLACK SABBATH、JUDAS PRIEST、THIN LIZZY ら大物バンドらのプロデュースも手掛け、またジョン・サイクスのTHIN LIZZY 加入を橋渡しをするなど、HR/HM の歴史的な役割を果たしてきました。

エンジニア出身らしい生々しいサウンドを録るのが得意であり、特に彼の手掛けたギターサウンドは多くのミュージシャン・ファンに感動を与え、傑作アルバムも彼の手によって数多く生み出されたのも事実です。

個人的には、THIN LIZZY「THUNDER AND LIGHTNING」 ANVIL「METAL ON METAL」  IAN GILLAN「TOOLBOX」が彼の手掛けた作品のベスト3です。

まだまだこれからという年齢なのに、早すぎる死が悔やまれます。R.I.P.


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2018年01月04日

1987年 My年間ベスト・アルバム Part1

Happy New Year! といっても三賀日はとっくに過ぎてますが。(笑)アッという間の一年でした。光陰矢の如し! さあ、毎年恒例の30年前にタイム・スリップ! 1987年ベストアルバムを発表します。


その前に、1987年はどんな年だったんでしょうか?

地価の異常高騰、財テクブーム
俳優・石原裕次郎が死去
東北自動車道が全線開通
安田生命が,ゴッホの「ひまわり」を53億円で購入
銀座で1坪1億円を突破
郷ひろみと二谷友里恵が結婚
広島の衣笠祥雄選手が連続試合出場2131の世界新記録を樹立
フジテレビ系列のテレビ番組「夕やけニャンニャン」が放送終了、おニャン子クラブが解散
日本初の女性エイズ患者を認定
アサヒビールが日本初の辛口ビール「アサヒスーパードライ」を発売
金賢姫による大韓航空機爆破事件発生


時代はバブリー、景気のいい話が多いですね。あの頃は良かった…。


では、ベスト10の発表です。ジャン!


第10位


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FUTURE WORLD / PRETTY MAIDS

@Future World
AWe Came to Rock
BLove Games
CYelloew Rain
DLoud' N Proud
ERodeo
FNeedless in the Dark
GEye of the Storm
HLong Way to Go


デンマークから衝撃のデビューを果たしたPRETTY MAIDS がアメリカ進出に焦点を合わせて制作したアルバムであり、楽曲の洗練度やサウンドもまさにメジャー級に大変身!

キーボードを前面に配し、疾走ナンバーやパワー・バラードなどが盛りだくさん。しかも楽曲が決して軟弱になっていない所に好感が持てます。

スピード感溢れる@は本作のハイライト、キーボードとギターのバランスが絶妙だ。ただ、ロニー・アトキンスのヴォーカルは、ガナる箇所と普通に唄う箇所があまりにも落差があり過ぎて、 「これって、ツイン・ヴォーカル?」 と最初思っちゃいました。まあ、キング・ダイヤモンドみたいな気色の悪い (笑) 落差じゃないのでご安心を。

ただ、JIMI HENDLIX、LED ZEPPELIN、KISS らと仕事をした大物プロデューサー、エディ・クレイマーを本作で起用しましたがバンドとの折り合いが悪く、後にメンバーたちはアルバムのプロデュースに不満をぶちまけていたという逸話が。

そういった点を差し引いても、本作は名盤の部類に入るんじゃないでしょうか。様式美溢れる 「RED, HOT AND HEAVY」 も最高ですが、2枚合わせて聴き比べてみるとそれもまた面白いでしょう。






第9位


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INSIDE INFORMATION / FOREIGNER

@Heart Turns to Stone
ACan't Wait
BSay You Will
CI Don't Want to Live Without You
DCounting Every Minute
EInside Information
FThe Beat of My Heart
GFace to Face
HOut of the Blue
IA Night to Remember


産業ロックと揶揄されてハード・ロック・ファンから評判が良くないって、とんでもございません! FOREIGNER は長い間、素晴らしい楽曲をずっと生み出し続けてきました。

個人的には、初期の6人編成時のちょっとプログレッシヴさが加味されたサウンドの頃が一番好きなんですが、まあミック・ジョーンズとルー・グラムが揃っていればそれだけで最高なんです。しかし本作発表前はルーのソロアルバムの発表に端を発した行き違いから彼らの関係に緊張感が走り、解散するのではないかとの噂も飛び交う事に。

大混乱の中、結局2人は和解して何とかアルバムの発表に漕ぎ着け一安心。いつものクールで高品質の作品を提供してくれました。

キーボードを極力抑えたロックな作品にしようとの要望でミック自身がプロデュース。全米チャート・トップ10にBCを送り込むあたりはさすがです。特にエッジがあってメロディアスなBはまさにFOREIGNER節、思わずサビを口ずさんでしまいます。

今後もずっと続いていくんだなと期待していたのも束の間、本作発表後ルーが本当にバンドを脱退。その後一度出戻りますが、2人のコラボレート作品としては本作が最終到達点だった気がします。






第8位


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EZO / EZO

@House of the 1,000 Pleasures
AFlashback Heart Attack
BMr. Midnight
CHere it Comes
DI Walk Alone
EDestroyer
FBig Changer
GKiss of Fire
HDesiree


「隠れて何をしてたんだ!」 とのキャッチコピー (笑) 同様、なんとKISS のジーン・シモンズをプロデューサーに引っ張り出し、全米デビューとなる本作を発表したのです。

ジーンがプロデュースを引き受けた経緯はよく分かりませんが、FLATBACKER 時代のパンキッシュな雰囲気は影を潜め、ほぼ全編ミディアムテンポの重厚なサウンドに統一。メンバーがメイクを施した姿も、ジーンの影響が大きいのか?

MASAKI のヴォーカルは驚くほどの強靭さを持ち、重低音中心の音像と相俟ってアルバム全体に独特のうねりをもたらしてます。

CやGのようなキャッチャーな曲や、疾走するラストのHも雰囲気を損なうこと無く、アルバムの良いアクセントとなってます。

アメリカでの成果は正直言ってサッパリでしたが、この作品は今聴いても非常に聴き応えがあります。隠れた名盤ですよ。あと3年ほど後に発表されていたら、何かが起こっていたかも!






第7位


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TOTAL CONTROL / JOHN NORUM

@Let Me Love You
ALove Is Meant To Last Forever
BToo Many Hearts
CSomeone Else Here
DEternal Flame
EBack On The Streets
FBlind
GLaw Of Life
HWe'll Do What It Takes Together
IIn Chase Of The Wind
JWild One


「THE FINAL COUNTDOWN」 がアメリカで大ブレイク。まさにこれからという時に、成功に背を向けて突然の脱退。いったい何が起こったの? と思いました。

原因は、「THE FINAL COUNTDOWN」のギター・プレイには絶対の自信を持っていたのに、ミックスの段階でギターの音を奥に引っ込められた事と、ジョーイ・テンペスト主導の元にポップ化、アイドル化していくバンドに嫌気が刺した事が理由らしいのです。

ヨラン・エドマン、マルセル・ヤコプという同郷そして旧知の仲間をメンバーに迎えてその鬱憤を晴らすがごとく、本作は初期のEUROPE を彷彿させるギター・オリエンテッドな作品を叩きつけてきました。

彼が師と仰ぐゲイリー・ムーア、大好きなフィル・ライノットへの影響が如実に表れてるのが微笑ましく (Jのカヴァーのヴォーカルはフィルそっくりで笑える) これならEUROPE を辞めて正解だったと思ったものです。

バンドを辞めたギタリストのソロアルバムってのは、独りよがりのテクニカルさが鼻に就く作品が非常に多いのですが、本作はヴォーカルを加えたことが功を奏しました。ジョンは様式美的な楽曲の上でバリバリと弾きまくる姿が一番似合ってます。







第6位


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FIGHTING THE WORLD / MANOWAR

@Fighting the World
ABlow Your Speakers
BCarry On
CViolence and Bloodshed
DDefende
EDrums of Doom
FHoly War
GMaster of Revenge
HBlack Wind, Fire and Steel


漢の中の漢と言えるバンドMANOWAR、「偽へヴィ・メタルに死を」 をいうジョー・ディマジオ閣下の言葉はあながち間違いじゃございません。

自分はこのバンドが持つコテコテのメタル・サウンドも好きですが、彼らの持つROCK 'N ROLL 的なノリや、キャッチャーな楽曲も同じくらい好きなんですよ。

本作はデビューアルバム以来のキャッチャーさを持った作品で、ライヴでの定番であるタイトル・トラックの@からもうノリノリです。何故かブリッジの方がサビより印象的で耳に残るのが不思議だ。それにBなんかは実にポップですし。

もちろん殻らの代名詞である一大絵巻物的な大作Hもラストにドーンと控えてますし、実にバランスの取れた聴き易いアルバムです。

なかなか好きな人以外は取っつきにくいバンドではありますが、本作あたりから聴いてみればすんなりと入ってイケるんじゃないでしょうか?






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5位〜1位は、Part2に続く


posted by ハムバッカー at 12:53| Comment(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

追悼 MALCOLM YOUNG

2017年11月18日、AC/DC のマルコム・ヤングが亡くなったと発表されました。享年64歳。

2014年に認知症を患い、その後バンドから離れていたのですが。何とも悲しいニュースです。

デビュー当時からGretschを愛用し、決してステージでも目立つこともなく後方で黙々とリズムを刻む姿が印象的でした。

しかし、同胞のミュージシャン達からは「AC/DC で一番凄いのは、あのリズムギターだ。」と称賛されていたのは事実であり、あのGood Rock 'n Roll のノリを支えていた彼のドライヴ感満載のリフ・ワークはバンド・サウンドの要だったと思います。

彼の死を受けても、バンドは前進して行くのです。人生は辛いですね。R.I.P.



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posted by ハムバッカー at 23:00| Comment(2) | RIP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月15日

ミュージシャンに対して愛のないレビューはダメです MOUNTAIN

アメリカのバンドながら豪快かつメロディアスなブリティッシュ・サウンドで世を席巻したMOUNTAIN。巨漢に似合わず愛器レスポール・ジュニアを自在に操るレズリー・ウエストと、クラシック、フォーク等に精通しバンドの頭脳とも呼ばれたフェリックス・パッパラルディの2枚看板がバンドの生命線でした。

69年から72年までの短い活動の中で 「CLIMBING」 「NANTUCKET SLEIGHRIDE」 等の名盤を発表。その後も再結成、解散を繰り返しながらバンドは進んでいったのですが、83年にパッパラルディが妻のゲイル・コリンズに射殺されるという衝撃的な事件が起こり (パッパラルディの浮気が原因らしい) バンドは永遠の眠りにつくと思われました。

その後もレズリーはメンバーを補充して何度かバンドを再始動しますが、ベーシストと同時にプロデューサーでもあったパッパラルディを失ったMOUNTAIN は全盛期にほど遠い凡夫な作品を連発。個人的にそういったアルバムと対峙するのは非常に歯がゆかったです。

しかし、2002年に久々に発表された 「MYSTIC FIRE」 は、ハードロックファンを興奮させるには十分すぎる内容であり、妙にポップな楽曲や地味でブルージーなサウンドばかりで空回りしていたMOUNTAIN が再びハードなサウンドへ転換した記念すべきアルバムとなったのです。

バンドのメンバーはレズリーの他、ドラムは盟友コーキー・レイング。ベースにはURIAH HEEP やRAINBOW に在籍していたマーク・クラーク。ゲストにKISS のエース・フレイリーのソロバンドに在籍していたリッチー・スカーレットが参加。メンバーだけでも強靭なロック・サウンドをもたらしてくれる予感がありあり。

@からヘヴィなギター・リフが炸裂、レズリーの荒々しいヴォーカルが飛び込んできます。もちろんギター・ソロはあのマイケル・シェンカーやランディ・ローズらに多大なる影響を与えたウォームなトーンが健在で、聴いていて思わず拳を握り締めてしまいます。Good!

58年にジャズ・シンガーのペギー・リーがヒットさせたBをヘヴィなアレンジで見事に料理。トラディショナル・ナンバーのインストのカヴァーHも実に味わい深く弾いており、スピードは無いが老獪な牙を隠し持ったレズリーのギター・センスには思わず脱帽だ。

そして71年に発表したアルバムのタイトル・トラックIの再録には驚き。オリジナルの繊細さ、メロウな点は少々後退しましたが、その分厚いギター・サウンドでダイナミックな楽曲を迫力満点に仕上げており、本曲はアルバムのラストを見事に飾っております。

2003年以降は残念ながらMOUNTAIN 名義の作品の発表は無く、ソロ作品のリリースばかり。レズリー自身も糖尿病の影響で片足を切断する悲劇に見舞われてその後の活動が危ぶまれましたが、現在でも元気に活動をしている模様でひと安心です。

最後に、本作があるHM系雑誌のレビューで否定的かつトンチンカンなレビューをされてウンザリしたことを思い出しました。人それぞれ好みが違うのはしょうがないのですが、ミュージシャンに対して愛のないレビューはダメです。好きにしろ嫌いにしろ。



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MYSTIC FIRE / MOUNTAIN (2002)

@Immortal
AMystic Fire
BFever
CThe Sea
DMutant X
EBetter off with the Blues
FMountain Express (Oh Boy)
GMarble Peace / Rotten Peach
HJohnny Comes Marching Home
INantucket Sleighride (REDUX)


歴史的インパクト  個人的思い入れ ★★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
イチ押しポイント これを聴いて、彼らの歴史を遡ってくれぃ


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posted by ハムバッカー at 22:01| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする