2017年03月19日

追悼 CHUCK BERRY

ロック・ギターのレジェンド、チャック・ベリーが3月18日、ミズーリ州セントチャールズの自宅で亡くなりました。享年90歳。

黒人でありながら多くの白人のミュージシャン達に大きな影響を与え、リフ中心のギター・スタイルはその後のロック・サウンドの基盤となりました。

若者たちが共感する吟遊詩人的な歌詞に、ダック・ウォークなどの愛嬌あるパフォーマンスも人気を博し、多くのフォロワーを生み出したのです。

97年の来日公演を観ているんですが、観客を魅了するライヴ・パフォーマンスには感服した記憶があります。
ラストの曲では観客席から女の子たちをピックアップしてステージに上げ、曲のエンディング前にバック・バンドに演奏を任せてステージを去っていくというクールさは、実に彼らしいですね。

「ロックンロールを創造した者を一人に断定することはできないが、それに最も近い存在はチャック・ベリーである」 と言わしめたコメントが、彼の偉大さを的確に表現していると思うのですが。

HR/HM とは違いますが、すべてのギター・プレイヤーの源泉として君臨していた創始者、安らかにお眠り下さい。 R.I.P.


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2017年02月27日

すれっからしのルックスはどストライク GIRLSCHOOL

今ではHM/HR の世界でも女性が当たり前のように活躍してますが、NWOBHMの嵐が吹き荒れる79年にイギリス・ロンドンからデビューを飾ったGIRLSCHOOL は、女性初の本格的メタル・バンドだったんじゃないでしょうか?

彼女らのデビュー前にはRUNAWAYS、SUZI QUATRO などもいましたが、どっちかというと女性らしさを前面に出したビジュアル優先のイメージが強く、男性と対等なイメージをまとったGIRLSCHOOL のデビューは驚きでした。

デニム&レザーを信条とする彼女らが目標としたのはズバリ、MOTORHEAD。 実際、MOTORHEAD のマネージャーであるダグラス・スミスの仲立ちでGIRLSCHOOL はMOTORHEAD の全英ツアーのサポートに起用され、そして彼らが所属するBronze レーベルに引き入れて、MOTORHEAD の妹分バンドとして売り出したのです。

「ACE OF SPADES」 のプロデューサー、ヴィック・メイルを迎えて制作された彼女らのデビュー・アルバム 「DEMOLITION」 は、まさに小型MOTORHEAD。@の小気味良い疾走感はあの名曲 " Motorhead " を彷彿させます。キム・マコーリフの投げやりというか、突き放す感じのヴォーカルが刺激的だ。

70年に登場したガービッツ兄弟率いるGUN のカバーBは意外な選曲。オリジナルの異様な雰囲気とは趣を変えたストレートなサウンド・メイキングはなかなか好感が持てます。

その後MOTORHEAD も取り上げるG (エニッドのヴォーカルは意外にキュートだ) をはじめ、全編リフ&リフのNWOBHM ど真ん中の楽曲満載で、女性のバンドながら男臭さがプンプンと漂ってくる感じ。個人的にはレスポール・ゴールドトップをかきむしるケリー・ジョンソンのすれっからしのルックスはどストライク。たまりません。 (笑)

フロントマンの3人ともヴォーカルを取れることが強みで、決してテクニック的には特筆するものは無いけど突き抜けるようなビートは実にカッコよく、その姿は後続の女性バンド達に希望を与えました。そして兄貴分のMOTORHEAD のブレイクと比例するごとく、成長曲線を上げていきます。

81年にセカンドアルバムを発表。そして同年8月に開催された第21回レディング・フェスティバルの初日のトリを務め、名実ともにNWOBHM のバンドとして頭角を表していくのです。


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DEMOLITION / GIRLSCHOOL(1980)

@Demotition Boys
ANot for Sale
BRace with the Devil
CTake it All Away
DNothing to Lose
EBreakdown
FMidnight Ride
GEmergency
HBaby Doll
IDeadline


歴史的インパクト ★★ 個人的思い入れ ★★
ジャケット・デザイン  レア度 ★★
イチ押しポイント 小気味良い疾走感はまさにMOTORHEAD


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2017年01月31日

追悼 JOHN WETTON

悲しいニュースが続きます、28日にジェフ・ニコルズが亡くなったばかりなのに。1月31日にジョン・ウェットンが結腸癌のために亡くなりました。享年67歳。

ベースを抱えた渡り鳥と揶揄もされましたが、KING CRIMSON、URIAH HEEP、UK、ROXY MUSIC、ASIA など、在籍してきたのはまさに一流のバンドばかりです。

その裏打ちされたテクニックからプログレッシヴ・ロック畑のミュージシャンというイメージが非常に強いですが、甘いヴォーカルと抜群のポップ・センスを持っており、個人的には彼のキャッチャーな側面が大好きでした。

日本贔屓だというのも有名で、日本酒をこよなく愛しているという事実もなんかお茶目に感じますね。

昨年5月に悪性癌腫瘍の切除に成功したとのニュースを聞いていたので、今回の突然の訃報には驚きと共に大きな悲しみに打ちひしがれました。R.I.P
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2017年01月29日

追悼 GEOFF NICHOLLS

BLACK SABBATH のキーボーディスト、ジェフ・ニコルズが1月28日に肺がんのために亡くなりました。享年68歳。

長い間BLACK SABBATH のアディショナルメンバーとしてバンド・サウンドを影ながら支え、ドラマティック&ミステリアスな雰囲気を醸し出すのに大きく貢献していたと思います。

元々ギーザー・バトラーの後任としてベーシストとしてSABBATH に加入。リズムギター 〜 キーボードへとパートを変わっていったマルチぶり。彼のキーボードから繰り出される様式美サウンドは、楽曲をより重厚な方向へと誘っていったのです。

以前スティーヴン・キングの映画のサントラを手掛ける予定があったとの話を聞いたことがありますが、ホラー映画のスコアを担当させたら、まさに彼は適任だったんじゃないでしょうか。

地味でありながらも、個人的には大好きなキーボード・プレイヤーでした。とても残念です。R.I.P



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2017年01月11日

1986年 My年間ベスト・アルバム10 Part2

前回に引き続きまして、1986年My 年間アルバム・ベスト10の第5位からの発表です。ジャカジャン!


第5位


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ROCK THE NATION / SAXON

@Rock the Nations
ABattle Cry
BWaiting for the Night
CWe Came Here to Rock
DYou Ain't No Angel
ERunning Hot
FParty Til You Puke
GEmpty Promises
HNorthern Lady


「CRUSADER」「INNOCENCE IS NO EXCUSE 」の2作品で地の底に落ちたSAXON が放った起死回生の一発 (とはならなかったが) だと個人的には思ってます。

アルバムのトップとラストにアンセムっぽい曲を配置し、他の楽曲も粒揃い。どんどんアメリカナイズされていくバンドは今後どうなっちゃうの? との心配を見事に吹き飛ばしました。

たまたま同じスタジオでレコーディングしていたエルトン・ジョンがゲストとして参加しているFにはビックリしましたが、まあシャレみたいなもんでしょう。意外にバンドは器用なんですね。

この時期はアメリカに接近するもブレイクするのには遥か遠く、肝心の英国や日本ではコアなファンを失うなど、彼らにとってまさに暗黒の時代でした。その中で本作は原点回帰を図り、かすかな光明を見出したのではないでしょうか。

しかし悲しいがな。私たちの期待を大きく裏切り、次作「DESTiNY」では本格的に全編アメリカン・サウンドに変貌し、ファンを奈落の底に突き落とします。SAXON の完全復活にはもう少し時間がかかるのです。







第4位


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TRILOGY / YNGWIE J, MALMSTEEN

@You Don't Remember , I'll Never Forget
ALiar
BQueen in Love
CCrying
DFury
EFire
FMagic Mirror
GDark Ages
HTrilogy Suite Op : 5


STEELER のデビューを皮切りに、他に類を見ないクラシカルな奏法で世間の注目を集めてきたイングウェイ・マルムスティーン。前作はヘヴィかつダークな様式美アルバムでしたが、本作はALCATRAZZ 時代を彷彿させる美しく実に美麗な作品となりました。

ザラついた声を持ったジェフ・スコット・ソートの後任となったマーク・ボールズのヴォーカルは透明感がある伸びやかなハイトーン・ヴォーカルが特徴で、イングウェイのギターとの相性も抜群でした。

本作はイングウェイ自身がすべてアルバム制作をコントロールした作品であり、彼の才能の奥深さをマザマザと見せつけました。ギター・プレイもファストなアプローチからタメの効いたフレージングと幅の広いテクニックを駆使。この頃のイングウェイが一番良かったなという方が多いのも頷けます。

特にイングウェイ作の楽曲の中で個人的ベスト10に入る@のギター・ソロ前半のタメ具合は絶品。その叙情的なフレーズには思わず悶絶です。

この組み合わせが長く続けばなと思ったのも束の間、レコーディング終了後には2人の関係はあっさりと崩壊します。イングウェイがマークの彼女を寝取ったとか、マークがバイセクシャルだったのが気に入らなかったとか様々な噂が流れました。真実はわかりませんが。

マーク脱退後、後任ヴォーカリストになんとジョー・リン・ターナーが加入し、世間をアッと言わせました。さすがイングウェイ。






第3位


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FINAL VYNYL / RAINBOW

@Spotlight Kid
AI Surrender
BMiss Mistreated
CJealous Lover
DCan't Happen Here
ESince You Been Gone
FBad Girl
GDifficult to Cure
HStone Cold
IPower
JMan on the Silver Mountain
KLong Live Rock 'N' Roll
LWeiss Heim


本作はベスト盤なのである意味反則なんですが、まあ許してください。(笑)

アルバム収録曲はジョー・リン・ターナー時代に比重が置かれていますが、ハイライトはグラハム・ボネット及びロニー・ジェイムズ・ディオ時代のライヴです。

グラハムのパワフルなヴォーカルは素晴らしく、突き抜けるようなシャウトは圧巻。最盛期の彼の声に勝るヴォーカリストはそうそういません。

ロニーに関しては当たり前ですが、歌が抜群に上手いです。彼の歌はリスナーをマジカルな世界へグイッと引き込む独特なタッチを持ってます。

コージー・パウエルのパワフルなドラミングも存在感抜群。個性の強いミュージシャンがこのバンドには多かったな。リッチーの目利きは驚くべきセンスがあったことが本作にて証明されてます。

DEEP PURPLE の再結成も嬉しかったですが、このままRAINBOW を続けて欲しかったというのが正直なところです。うーん、惜しかった。





第2位


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ORGASMATRON / MOTORHEAD

@Deaf Forever
ANothing Up My Sleeve
BAin't My Crime
CClaw
DMean Machine
EBuilt for Speed
FRidin' with theDriver
GDoctor Rock
HOrgasmatron
IOn The Road (Live Version) *
JSteal Your Face(Live Version) *
KClaw (Alternative Version) *

* CD BONUS TRACK


彼らの作品中、本作は一般的にあまり評判が良くありません。レミー本人すら、「本作は失敗だった」という始末。しかし、私の意見は違います。

黄金のトリオ編成が崩壊して新たなる4人編成でスタートしたバンドは、鬼才ビル・ラズウェルを起用してバンドの再生を図りました。当時はその意外な組み合わせに驚いたものです。

効果音を随所に配した新機軸な楽曲はMOTORHEAD らしくないと方々でブッ叩かれてました。しかし、その後の彼らのスタイルの拡散を考えると、この作品が試金石になったと思うのですが。

初期を彷彿させるスピード・ナンバーも収録されており、新加入のピート・ギルの直線的なドラミングやワウを駆使したツイン・ギターで、今まで以上に分厚いサウンドを構築してます。

レミーさえいれば、MOTORHEAD なのです。レミーよ永遠なれ!







第1位


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SEVENTH STAR / BLACK SABBATH  〜Featuring Tony Iommi

@In for the Kill
ANo Stranger to Love
BTurn to Stone
CSphinx (The Guardian)
DSeventh Star
EDanger Zone
FHeart Like a Wheel
GAngry Heart
HIn Memory


盟友ギーザー・バトラーまでもバンドを去り、ついにトニー・アイオミはソロ・アルバム制作に着手します。

そして仕上がったアルバムはドロドロとしたSABBATH のイメージを覆す、まさに正統派ブリティッシュ・ロックと言える湿り気を帯びた様式美サウンドでビックリ。絶対にアメリカのバンドには出せない音だ。

さらにグレン・ヒューズという素晴らしいヴォーカリストを起用し、様式美のメロディをググッと強調。グレンの超絶シャウト、凄い凄い。まさにヴォイス・オブ・ロック。

特にアナログでいうA面 (@〜D) の流れは絶品。ファストな曲とバラード調の曲を交互に配置し、素晴らしいアクセントを付けてます。うーん、美しい。

しかし、本作はレコード会社の圧力により最終的にBLACK SABBATH 名義で発表される事に。そしてこのメンバーでツアーを強行しますが最初の5公演であっけなくグレンが離脱。(笑) グレンがSABBATH のヴォーカリストとしてステージに立つなんて、やっぱ無理がありました。

ただ、このアルバム制作で手応えを感じたトニー・アイオミは、無名の実力派シンガーだったトニー・マーティンを発掘。その後SABBATH 様式美3部作と呼ばれる名盤を作り上げるのです。





今年もマイペースで更新していきますので、末永いお付き合いを


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posted by ハムバッカー at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベストアルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする